何年前になるだろう。
少なくとも初めてタイを訪れた8年前より以前、
この切ない切ないストーリーを読んだ。
タイという夢のような異国に触れたのも初めてだった。
この、どこまでも深い女性の愛情を描いたのが、
男性作家だということにも驚いたものだ。
だからこそここまでストレートに表現できたのかなと
今では思っている。
それにしても、
昨日の芸能ニュースを賑わせたらしい
主演の中山美穂さんの久々の登場。
映画化の話題は彼らの結婚時に耳にしていたが
かなりじっくり時間をかけて作ったということか。
この本のファンとしては楽しみではあるが、
かなり激しい愛情表現が続く役に
自分の妻を当てる作家の心情にも下世話な興味がある(笑)
「サヨナライツカ」辻仁成