風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

FREE BURMA

2008-05-16 | 風屋日記
世界各地で起きている人権侵害、迫害、差別などの中でも
最も悪質だと思われるのはミャンマー政府。
サイクロン被害を隠し、自らの権力を侵害されないために
外国からの人的援助を断り続けている。
その間、被災者達は援助、支援儲けられず途方にくれている。
ヤンゴン近くではコレラも発生してきているらしい。
自国民を犠牲にして自らの権力維持を図るなんてのは
およそ為政者にあるまじき行為。
断固としてその姿勢を非難したい。

ところで、若い人達が書き込むとある掲示板に
↓こんな書き込みがあった。

175 :名無し:2008/05/14(水) 20:37:11
中国地震は天罰です^^
5億円も支援してんじゃねーよ日本政府。

これをどう思うだろうか。
チベットや餃子事件に対する中国政府の対応については
確かに疑問に思う点は少なくない。
・・・が、災害で被害を受けた一般の人達に対するこの発言。
私は同じ日本人としてとても恥ずかしいと思うのだが。
自分が、自分の家族や親戚や知人が被災していたら
そして他の国から「天罰」などと言われたら、
当人はどう感じるのだろうか。
「戦争を終わらせるにはこれしかなかった」と
多くの一般人の犠牲を顧みることなく原爆を落とした
かつてのアメリカ軍(いや、今でも変わらんか)を
ふと思い出してしまった。
彼や彼の発言に賛同する人間は
どんな被災をし、どんなに辛い思いをしているのかという
他の人の体や心の痛みを感じる力が欠如している。
こんな若い人達が増えてきているように感じるのは気のせいか。

    ◇      ◇      ◇

ところで花巻にこんな店がある。
国際援助NGOネパリバザーロとも関係を持ち、
フェアトレードに力を入れつつ、
アジアやアフリカなどの小物を売っている。
代表の新田さんはお産と地域医療を考える会の代表も勤める。
安心して自然に近いお産をしたい人達のため、
地元の産婦人科医師不足を解消するための市民会議だ。
そのそのネットワークも拡がりつつある。

時々お店にお邪魔して
私にしては珍しく自分で料理を作ってみるために
手作りネパールカレーの元を買ってきたり、
誰かにプレゼントするエスニックな小物を探したり。
そのたびに新田さんといろいろ話もさせてもらっている。
バリバリしたタイプではなく
これだけの活動をしていることが信じられないほど
ほんわかとにこやかなお人柄だ。
かくありたいと思うなぁ。
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狭間世代

2008-05-15 | 風屋日記
中学から高校時代にかけて好きで聴いていた
伝説のロックバンドはっぴいえんどは
聴き始めた当時はもう解散していて
大瀧詠一と松本隆が抜けたあとに
ドラムの林立夫とピアノの松任谷正隆が入り、
キャラメルママ(ティンパンアレー)というバンドになっていた。
ところでこの「キャラメルママ」、
今読んでいる本で初めてそのことばの意味を知ったよ。

「ハイスクール1969」四方田犬彦 著 新潮文庫 514円(税別)

私よりも7歳年上の映画評論家、明治学院大学教授が書いた
東京教育大駒場高の生徒だった頃の思い出記。
高度経済成長のまっただ中にいながら
日本の社会は学生運動や新しいサブカルチャーの洗礼を受け
嵐の時代を過ごしていた時期のことだ。
私が大学入学のために上京する10年近く前の東京がそこにある。

でもね、妙に懐かしく感じるのはどうしてだろう。
私が東京にいた時分には学生運動はすっかり下火となり、
生き残った新左翼の各セクトなどは
成田闘争などのほかは内向きの暴力の応酬を繰り返していて
社会的な支持をもう得られていたわけではなかったし、
よど号ハイジャックなどによって国外へ出た活動家は、
すでにパレスチナやシリア、北朝鮮などに拠点を移していた。
私たち世代にとって「艱苦生運動」そのものが歴史上の存在だったから
それらの活動に対する懐古感はまったくない。

新宿駅のフォークゲリラも、たむろしていたというフーテンも
私が上京した際にはもうすでにそこに存在していなかった。
自らのベクトルを芸術に求めていた人達のメッカ風月堂も
当時は過去の思い出として語られる存在だった。
渋谷の街は著者が出入りしていた頃の庶民的な町から
パルコや109を中心として若者が集う最先端の町になっていた。
百軒店や恋文横丁などという怪し気な盛り場も姿を消し、
渋谷のメインは公園通りやセンター街に移っていた。
だからそれらの若者文化や街が懐かしく感じるわけでもない。

読み進むうち、懐かしさを感じるいくつかのキーワードに気づいた。
仲間同士で集い、議論したり何となく時間を潰したりする喫茶店。
(「仲間」を形成するグループ毎に行く店が違ったり)
名画座、ガード下のレコード屋、軒を並べるラーメン屋やカレー屋。
喫茶店でも名曲喫茶やJAZZ喫茶、ロック喫茶などなど・・・。
友人達と夢を語り合い、アジり、本の受け売りに熱弁をふるい、
自分の内なるものに導かれるまま哲学書を読み、ビートルズを聴く。
授業をサボってタバコを試しつつ女の子たちを盗み見る。
なーんだ、私の高校・大学時代そのままじゃないか。
東京・田舎という区別なく、まだそういう文化が残ってたんだねぇ。
前世代の遺物のように、我々もそんな生活を享受したわけだ。
そこにはイデオロギーも文化的価値もうすでに無かったけれど。

前世代の残滓のような文化の中に身を置いた我々の世代。
それから10年近く後は新たな価値観を生み出すバブル世代となり
いよいよ日本全体は哲学や理念すら失うことになる。
2つの世代に挟まれた我々は、当時はシラケ世代と言われたけど
それは前世代の価値観が権力によって打ち砕かれ、
何を求めればいいのか、何を目指せばいいのかを失いつつ
四方田氏の言うルシファー・コンプレックスを心の内に隠した世代。
狭間世代と言えばいいのか、彷徨世代と言えばいいのか。
いずれにせよ谷間の世代であったことは間違い無いだろう。

ところでキャラメルママ。
東大の安田講堂に学生達が立てこもり始めた頃、
息子・娘達と機動隊とのガチンコ対決を避けようと、
東大正門を通る学生達にキャラメルを配りながら声をかけ続けた
エプロン姿のお母さん達のことなんだそうだ。
当時の学生達にとって母親に与することは唾棄すべきことだったろうが
今、親となった私は当時の母親達の気持ちが痛いほどわかる。
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お知らせ

2008-05-14 | 風屋日記
昨夏のイーハトーブ音楽祭を最後にギターを出すこともなくなり
これから先どうするかあまり考えることなく
音楽活動を休んできたワタシ。
今回、お誘いをいただいてライブに出ることとなった。
とはいえ、
カッコよく見せる(聴かせる)ライブという訳では(たぶん)なく、
「ネタものライブ」というか、「雰囲気ライブ」というか(^^;
70年代、昭和の時代の雰囲気をみんなで楽しもうということらしい。
それはそれで楽しみだったりするのだ。
私も以前から「見せる、聴かせるライブ」ではなく
「演奏する側も、お客様も、みんなでワイワイ楽しむライブ」が
一番望んでいたことだったから。

・・・ということで、今日はライブのご案内。


      よしだかずをプレゼンツ
 ~にっか亭SPIRITS アコースティックナイト~
     「まるで深夜放送のように」

 と き 2008年6月14日(土)19時開場 20時開演
 ところ にっか亭SPIRITS(盛岡市菜園1-11-23 SAIENビル2F)
     ・・・川徳そば・メガネスーパー斜め向い
 料 金 ミュージックチャージ 740円+それぞれの飲食代
 出 演 風屋&四文銭 風屋・ボーカルとギター、ハーモニカ
            沢田パンダ・エレキベース
            佐井やん・ドラムス
            ミーコ・ピアノ、オルガン
            及川ひろゆき・リードギター
     藤本正彦   藤本正彦・ボーカルとギター
            外川直美・ピアノ
     大沢ただし  大沢ただし・ボーカルとギター
            Nakano・キーボードとドラムス
            Fujii・ギター


はい。もうお分かりですね?
風屋&四文銭という(取ってつけたような)バンド名も
それぞれのメンバーの名前も、
六○銭や○ぐや姫など、当時のバンドのもじりでした。
「雰囲気を出そう」という
サワダ氏のチープなアイデアに乗ってみました(笑)
とはいえこの四文銭、
ワタシ以外はみんな手練のミュージシャン。
少なくとも演奏は高いレベルをお楽しみいただけると思います。

ということで、
特に当時を懐かしく思う方々においでいただきたいと思います。
もちろん若い方々や
深夜放送・当時のフォークにあまり興味のない方々も大歓迎ですので、
お近くの方はぜひ足をお運び下さいませ。
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マニュアル時代

2008-05-13 | 風屋日記
新郎&父のためのスピーチ教室があるんだそうだ。
3時間で2万円なんだそうだ。

この記事を見つけた日経には
「長男の時にしどろもどろで家内に叱られたので
 次男の時にはきちんと話したい」
というお父さんや
「夫となる人には堂々と挨拶して欲しい」
という新婦側の希望があるのだとか。
いいとか悪いとか私は言うつもりはないけれど
ふーん・・・。

最近、子どもに外遊びを教える家庭教師や
新入社員向けに初めての職場での飲み会エチケットを教える教室
定年後の趣味を見つけるためのセミナーの話を聞くことがある。
これまた、いいとか悪いとか私は言うつもりはないけれど
ふーん・・・。
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世界遺産

2008-05-12 | 風屋日記
先日、平泉中尊寺の歴史や思想などの第一人者
佐々木邦世中尊寺仏教文化研究所長のお話を伺う機会があった。
中尊寺寺院群を含む平泉の町は今夏の世界遺産登録を待っているところだ。

邦世氏曰く
「通常の場合、世界遺産は遺跡の貴重さや景観が評価されるので、
 指定に当たっては『あれを動かせ』『これを置いてはダメ』という
 いろいろと厳しい制約がある。
 平泉の町や中尊寺を世界遺産として登録することについて、
 はじめは『当時の町が残っていないから難しい』と言われてきた。
 しかし私たちの主張が昨年来、ようやく理解してもらいつつある」
とのこと。
要は景観や風景を世界遺産として残したいわけではないというのだ。
何しろ現代の平泉の町は、かつて京都と同じ規模の町を有し、
藤原三代の統治の元で栄華を誇った平泉の国の遺跡の上にある。
中尊寺や金色堂、毛通寺は当時のまま残っているにしても
確かに町の景観そのものは特別なものではない。
「金箔で覆われた金色堂を世界遺産にするつもりもない。
 何せタイやミャンマーあたりに行けば金だらけ。
 金でできた建物を残せなんてことは言えないし、言いたくない」
それでは何をもって平泉の町や中尊寺を世界遺産にするというのか。

「恐らく今回の世界遺産登録は『思想』を登録する初めての例になる。
 源義家を大将とする朝廷軍との戦いであった前九年の役、
 周囲の国々から独立を果たした後三年の役のあと、
 勝った藤原清衡は、自らの力を鼓舞し、ひけらかすのではなく、
 犠牲となった敵、味方の魂を鎮めるためにたくさんの寺を立てた。
 その上で『ここに浄土を作る』と町を作った。
 『浄土』とは諍いのない、争いのない、戦いのない国。
 救いを求めてじっと祈りを捧げる仏教の教えだ。
 (だからダライ・ラマも争いを好まないということを私たちは知っている。
  なかなかそれは中国政府に理解してもらえないようだが)
 私たちは平泉や中尊寺などの『形』を世界遺産に登録したいのではなく
 それらに込められた『浄土』の思想を登録したいのだ。
 今この世の中だからこそ」

世界遺産に登録するのが妥当かどうか、
現地へ調査に来たのはインド出身の担当者だったらしい。
佐々木所長の「浄土(Pure Land)」の思想をよく理解してくれ、
その上で宿題をもらったのだという。
「『あなたたちはアジア出身の私以外の、例えばキリスト教徒にも
  浄土について説明できますか? それが大事なポイントです』
 と彼から宿題をもらいました。
 今、私たちはその宿題に全力で取り組んでいるところです。
 平泉や中尊寺のため、岩手県の観光のためではなく、
 現代の世界平和のために」

ここ数年、県内で話題になっていた世界遺産登録について
実は少々他人事と思っていた私だが、
何もできないけど心の底から応援する気に今なっている。
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いくつかの懸念

2008-05-11 | 風屋日記
nanaponさんの記事を読んで私が感じること・・・。

これまで私が取り上げた諸テーマを見てきて
恐らく疑問に感じておられる方々もおられると思うけど、
今までチベット問題については殊更取り上げてこなかった。
どちらが正義でどちらが悪と色分けできない
複雑なことを様々含んでいるからだ。
しかしnanaponさんのエントリーを読み、
普段感じることもあったのですこーしだけ触れてみる。

中国の対応は確かに問題が多い。
と同時にダライ・ラマの意志に反して暴動を起こしたという
一部僧侶達や市民も問題だと考える。
どちらにも言いたいことだが
暴力からは失われることはあれ、何も生まれはしないからだ。
ただし私がもっと憂慮することが他にある。

まず思想統制、情報統制の問題だ。
nanaponさんが取り上げておられる方の体験したこと。
それは中国や日本のみならず
今も世界中で行われていることだと私は感じる。
以前こんなことも見聞きしたし。
特に現代はマスメディアが発達し、
私たちが得るほとんどの情報はそれらからもたらされる。
真実、事実を果たして伝えられているのかどうか
受取る側も簡単にそれらの報道に乗ってしまうことなく
きちんと疑問を持ち、疑いながら検証する必要があるだろう。
そうでないと世論はいとも容易くコントロールされてしまう。
戦前の日本と同じように。
例えばチベットでの暴動の映像は主に中国メディアからもたらされた。
その映像を我々は鵜呑みにしていいのだろうか。

もうひとつ。
時々私が覗き見ているネットのいくつかの掲示板に
「5月8日は早稲田大学に集合!!
 胡錦濤にフリーチベットのデモを見てもらおう」
との書き込みが相次いだ。
いろんな掲示板に書かれていたので、
一部の学生達からの呼び掛けだけではないだろう。
政治や国際問題、社会問題に若い人達が興味を持ち、
それを表現するために何かしら行動を起こすのはいい。
ある意味正しい若者の行動だから。
でもね、よく読んでみるとどうも方向性が怪しい。
上記の呼び掛けに続き
「胡錦濤をただで帰すな。
 中国に目にもの見せてやれ。韓国でもいいけど」
韓国? フリーチベットとは何の関係もないが・・・。
そして気がついた。
これを呼び掛けているのはいわゆるネット右翼、
プチナショナリズムと言われる連中が中心だということを。
要は何かネタを見つけて中国・韓国を困らせてやれと
普段から思っているケツの穴の小さい輩達らしい。
チベットなんて関係ねーじゃん。
ネタにされたダライ・ラマ達はいい迷惑だわな。
ってか、ダライ・ラマが言う「暴動を起こした人達」って
これらネトウヨと同類の人間達じゃないのか?

ミャンマーの軍事政権、スーダンのダルフール、
イラクとトルコの国教地帯のクルド人たち、
グルジアやチェチェンやパレスチナのガザの人々や・・・
明らかに人権侵害が行われていたり、懸念される場所はたくさんある。
本当に人権侵害や情報操作に対して抗議の行動を起こすなら
相手は中国だけじゃない。
視野の狭いナショナリズムごっこを楽しむのではなく
もっと広く世界を見、様々な圧力と戦う若者達の出現を
私は切に願う。
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Basic

2008-05-10 | 風屋日記
昨日は私も母ちゃんもそれぞれ飲み会。
とはいえ私は盛岡のホテルでの
とある会の50周年祝賀会だったから
7時には会場を出、8時過ぎには花巻へ。
そのまま帰っても良かったけれど
せっかくだから母ちゃんと帰ろうと思い、
ひとりでショットバーBasicへ。
久し振りのハーパーのロックがうまい。
1時間ほど本を読みながら待ってたところに
同僚で同級生のH子先生とともに母ちゃんが来た。
結局3人で色々話をしてたら午前様だった(^_^;
H子先生は私とは幼馴染みだし
気の置けないメンバーで楽しかったよ。
先日生まれた彼女の孫(!)の写真も拝見したし(^-^)
たまにはこんな夜もいい。
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「神」が必要

2008-05-09 | 風屋日記
手前の麦畑は数年前に田圃からの転作。
その向こうの麦畑は去年まで田圃、今年また田圃が減った。
日本における食料自給率はせいぜい4割であり
穀物相場の高騰や原油高による野菜の値上げにより
日本の食料が危機的状況にあると福田総理が言っている。
特に米は世界最大の輸出地方である東南アジアにおいて
囲い込むための輸出制限まで起きているのに、
それならなぜ減反を続ける?
写真の場所は麦畑に転作してあるからまだいいが、
荒れ地のままというところも少なくないのだ。

穀物相場高騰はバイオ燃料の原料となることを見越し、
浮沈の大きい株式相場に嫌気をさした市場が
先物相場に投資先を変えつつあるため。
原油ももちろん同じパターンだ。
市場に振り回され、様々なものの価格上昇に
市井の人々の生活が脅かされつつある中で
値上がり分確実に儲けている人達がいる。
「儲けた者だけが勝ち組」という
自由主義経済における単純なモノサシで計られている今、
その他の多数の人々の生活が犠牲になってきている。
資本主義は爛熟し過ぎたようだ。

日経新聞のリレー連載「私の履歴書」を
今担当しているのは歴史学者の谷川健一氏。
熊本の浜辺近くで育った氏は
かつて狩猟、漁撈をその場にいる人々が平等に分ける
その分け前をタマスと言ったと昨日書いていた。
神からの、自然からの賜り物は
働いたものもそうでない者も平等に分けるということ。
その理念が成り立つためには「神」の存在、
つまり倫理や哲学が必要だと書いている。
「神」「倫理」が存在しない平等主義は崩壊する、
その一番の好例がソ連の共産主義だとも。

人は「資本主義が共産主義に勝った」と言う。
しかし共産主義と同様、資本主義もすでにない。
あるのは金儲けだけに走る金主主義。
アダム・スミスの「神の見えざる手」は
底辺に「神」「倫理」があってこその理念だったが、
それももはやこの世には存在していない。
戦争、紛争の原因すら「金儲け」となっている世界。
経済にも、政治にも、そして教育にも今本当に必要なのは
収穫に感謝し、自然をいただくという
「神への感謝」や「倫理」じゃないのか。
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日常

2008-05-08 | 風屋日記
夫婦2人だけの生活となって約1ヶ月。
以前からかわったところは

・私が帰る時間(乗った電車の到着時間)をメールするようになった。
・私が帰ると夕食中母ちゃんも台所に一緒にいるようになった。
 (自分はすでに終わっている)
・食後はどちらからともなくコーヒーを抽れるようになった。
・週末出掛ける際は相手も誘うようになった。
・仮にひとりでの外出でも、帰る時間を言うようになった。
・どことなくお互い相手に優しくなった気がする(笑)

そして普段の生活から少し慌ただしさが消え、
母ちゃんも玄関先に花を飾ったり、台所をきれいに片付けたり、
20年来使ってきた(!)居間のカーテンを替えたりもした。
以前よりも時間の流れが少しだけゆっくりになった感じ。
こうやって、どちらかがいなくなるまで
静かに歳をとっていくんだね。

    ◇      ◇      ◇

次男の野球だけ取り上げるのはバランスに欠けるので。
先日話題にした長男のアメフト部のTV番組。
NHK「おはよう日本」の関東甲信越版での放送だったため
それ以外の地域の方々は見られなかったと思うけど、
実は(コッソリ)ココで見られる。
なかなかしっかりした特集を組んでもらった。
できれば全国放送して欲しいけど(笑)
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大金星

2008-05-07 | 風屋日記
北東北大学野球リーグが真っ盛り。
このGW中、次男の所属する大学チームは
昨年の春秋を制した八戸大との対戦だった。

八大は昨秋の神宮大会BEST4。
準決勝ではあの早稲田大学を最期まで苦しめ
惜しくも1点差で敗れたチーム。
プロ注目の3年生左腕桜田と、
2番手としてMAX146km/hを投げる4年生右腕の前橋、
その他にも剛腕を何人も擁している強豪だ。
体格をくらべると一目瞭然。
八大と岩手大の選手が並ぶと大人と子どもみたい。
かたや180cm80kg以上がゴロゴロいて、
こちらはメンバーの半分近く170cmに届かない。

5/3の第1戦は中盤まで競っていたものの
岩手大が後半崩れて敗退。
そして5/5の第2戦、
延長10回劇的な勝利をおさめることができた。

岩手大 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 = 4
八戸大 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 = 2

日刊スポーツ東北版でも大きく取り上げられた大金星。
(平舘さんの写真を無断拝借・・・すんません。
 写真の右端に偶然次男も写っていてラッキー ^-^)

スクイズやダブルスチール、
そしてコツコツ当てるバッティングでの得点。
守りの方も3投手を使い、
後半5イニングは1年生の三浦くん(盛岡大附属)が
下手からの変幻自在の投球でぴしゃり。
柔よく剛を制す、強豪に勝つにはこれしかない勝ち方。
お見事。

ところで当日はバックネット裏で見ていた私のそばに
いかにもプロ野球のスカウトが数人。
桜田くん、前橋くんの投球の度に
ビデオ撮ったりスピードガンで球速を計ったり
スコアをつけつつ盛んにメモったりしていた。
何しろ体格が一般人じゃないからすぐにそれとわかる。
異常に肩幅が広く、胸板も厚い。
身長は高い人ばかりじゃなかったけど
内に秘めた筋肉の存在はスーツを着ていても隠せない。
違うもんだねぇ。
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中華そば「竹駒」

2008-05-06 | 風屋日記
母ちゃんと一緒に近隣の食べ歩き。
なんだかシリーズ化できそうな雰囲気(笑)

今日は知る人ぞ知る、花巻の幻の中華そば屋「竹駒」。
たまにしか暖簾がかかっていないと聞いていたし
一昨日行ってみた時には開いていなかったから
期待しないで、近くの郵便局へ行くついでに前を通った。
今日は開いてたよ(^-^)

竹駒1

戦前からの建物じゃないの?ってくらい
古い建物で心なしかかすかに傾いている気がする。
日に焼けて色が褪せた暖簾には「中華そば」の文字。
いい感じだねぇ。

竹駒2

店内はこんな感じ。
壁のタイルが時代を感じさせる。
木の戸もなんだかいい雰囲気出してるよ。
台所(厨房って感じじゃないんだなぁ)の前には
これまたもう見ることがなくなったダルマストーブ。
台所の竈(!)で湯を湧かすのも暖房も薪だ。

竹駒3

メニューはこれだけ。
一番高いのがビールってのもどうかと思うが(^^;
中華そばが出てくるのを待っている間中
台所の方からパタパタ音がしている。
竈の火を熾す団扇の音ね。

竹駒4

注文の品が出てきた。
手前が私の大盛り・・・って2玉入ってる(笑)
向こうは母ちゃんの普通盛り。

スープの表面には全く油が浮いていない。
煮干しの出汁が効いている、醤油の超あっさり味。
麺は昔懐かしい極細のちぢれ麺。
うまいよ(^-^)
熱さや味が優しいのは薪で湧かした湯のせいかな?
麺が2玉入っててもぜんぜん伸びないし飽きない。
「スープを全部飲んだのって初めてかも♪」
という母ちゃんの言葉がすべてを物語っている。

ということで、一気に竹駒ファンが2人増えた(笑)
すぐにでもまた食べに行きたいキブン。
お近くの方はぜひ試してみて。
場所は花巻郵便局と県立厚生病院の間。

でも狭い店だからあまり混んで欲しくはないなぁ。
記事にしなきゃよかったかな(笑)
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同級会

2008-05-05 | 風屋日記

母ちゃんがモグをブラッシング。
気持ちいいよねぇ。
昨日はバリカンを買ってきて床屋さんしたし、
手をかける対象は子から犬へ(^^;
うん、正しい老後のスタートだ(笑)

  ◇      ◇      ◇

3日の夜は中学校の同級会があった。
その時感じたことが2つ。
33の厄年、42の厄年と集まってきたけれど
歳をとるごとに、穏やかに楽しくなってきた。
中学時代のしがらみやわだかまり、
意地や見栄などをはじめとした面倒な人間関係が
何だかどうでもよくなってきたせいだろうか。
あまり仲が良くなかったヤツとも楽しく話したし、
会場全体がふうわり丸く柔らかい感じ。
それだけみんな大人になったということか。
それとも歳をとったということなのかな?(笑)
今度小学校に入学する孫(!)の写真を見せるヤツから
まもなく第1子が誕生予定のヤツまでいろいろ。
これまで50年近く生きてきて
それぞれ色んなことを経験してきたんだよね。

もうひとつ。
とにかく表情が豊かで笑顔が素敵な人達は
不思議に歳を感じない。
化け物じゃないか(笑)というぐらい
まったく中学高校時代と変わってない人もいたし、
とにかくうらやましいぐらい若い。
特に女性の方々ね。
男連中は白髪になったり、根本的に無くなってたり(^^;
腹やアゴが豊かになっているヤツらもたくさん。
それでもやっぱり笑顔が素敵な人達は
男女に限らず、風貌の変化(笑)に限らず
やっぱり若くて生き生きしてる。
表情って大事だねぇ。

同級生約360人のうち亡くなっているのは13人とか。
これから同級会を重ねる毎にその人数は増えていくよね。
誰かと話をしていても
「次はもう会えないかも知れないから」
という言葉があちこちで出ていたよ。
次の予定は還暦。
それまでみんな元気で。
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よしだたくろう

2008-05-04 | 風屋日記
レンタルでCDを借りてきた。
ライナーノーツのクレジットには
「吉田拓郎」ではなく「よしだたくろう」と書いてある。
あまり知られていないけど
(というより、普段あまり聴くことないけど)
彼の1stアルバム「青春の詩」に入っている
どうしてこんなに悲しいんだろう
改めて、いい歌だね。
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リンゴ満開

2008-05-03 | 風屋日記
一面真っ白。
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田植え開始

2008-05-03 | 風屋日記
兼業農家にとってGWは稼ぎ時。
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