風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

2020年が終わる

2020-12-31 | 風屋日記
いろんな意味で特別だった1年。
今年だからできたこともたくさんあったけど、
当初予定していてできなかったことも多かった。
明年に積み残したことも多いが、
それでもその時その時懸命に過ごしてきた。
今年もたくさんの方々との出会いがあり
たくさんの方々と一緒に様々なことができた。
今年出会った方々、語り合った方々、
ともに動いていただいた方々全員に感謝。

今年のトピックスは
①3人目の、そして初めての女の子の孫誕生。
②BOOKS & THEATER Cafe 風人堂開店。
③有限責任事業組合 machi R&E設立
④「マルカン大食堂の贈り物」映画とコンサート実施
⑤花巻まち散歩マガジンMachicocoがふるさと納税返礼品に
⑥還暦到達
⑦しかしながら、中学・高校の還暦同期会延期
⑧花巻農業高校での講演
⑨母校花巻北高90周年記念誌編集長拝命
⑩2021年度に向けた2件の大型取り組みと4件の大型の仕事進行

さて来年はどんな年になるだろうか。
楽しみ半分、ドキドキ半分。

みなさま、今年も大変お世話になりました。
良いお年をお迎えください。
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岩手県は総理大臣輩出県

2020-12-30 | 社会

この新聞記事には4人とあるが
私が若い頃は東條英機も合わせて5人いると教わった。
当時、山口県(長州)に次いで人数の多い県だった。
政党人が2人、軍人が3人。
軍人とはいえ、東京で生まれ育った東條以外の2名は
どちらかというと戦争拡大に反対した方々だった。

戊辰戦争でも敗戦国となり、
たいして国力も人口も少なかった岩手からこれだけ出たのか。
それは単なる偶然だとは思わない。
この新聞記事では反骨心とか、向学心とか書かれているが
ひとつには素朴で真面目な県民性だということ。
望むと望まざるとに関わらず、推挙される人物だったのだろう。
もうひとつはやはり浄土思想。
岩手の歴史は攻められっぱなしで敗戦ばかりながら
基本的に平和を好み、敵味方なく人を大切にする精神を
県民性として昔から持っているのではないか?
自らゴリゴリ出世するのではなく
いつのまにか上に押し上げられて総理大臣になった
それぞれの方々の物語がそう感じさせる。

私の祖父は山口県出身で祖母は盛岡の南部藩士の家の出。
かつて長らく政治家だった伯父は生前、
「自分は総理大臣を一番多く輩出した県出身者と
 二番目に多く輩出した県出身者との間に生まれているから
 結局政治に関わる運命だったんだ」
とことあるごとに茶目っ気たっぷりに語っていた。
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キックキックトントン

2020-12-29 | 生活の風景


「『堅雪かんこ、凍しみ雪しんこ。』
 四郎とかん子とは小さな雪沓(ゆきぐつ)をはいて
 キックキックキック、野原に出ました。
 こんな面白い日が、またとあるでしょうか。
 いつもは歩けない黍(きび)の畑の中でも、
 すすきで一杯(いっぱい)だった野原の上でも、
 すきな方へどこ迄でも行けるのです。
 平らなことはまるで一枚の板です。
 そしてそれが沢山の小さな小さな鏡のように
 キラキラキラキラ光るのです。」

「みんなは足ぶみをして歌いました。
 キックキックトントンキックキックトントン
 凍み雪しんこ、堅雪かんこ、野原のまんじゅうはぽっぽっぽ
 酔ってひょろひょろ太右衛門が、去年、三十八たべた。
 キックキックキックキックトントントン」

宮沢賢治の童話「雪渡り」の一節です。
四郎とかん子は表面が固く凍った雪の上を歩き、
出会った小狐紺三郎に狐の幻燈会の入場券をもらって
次に雪が固く凍った夜、幻燈会を見に出かけます。

積もった雪の表面が昼間ほんの少し融け
夜になってそれが凍ると積雪の表面だけ固く凍りつきます。
体重の軽い子どもならなんなく上を歩けるほどです。
これを雪渡りと言います。
昼間天気が良く、夜しっかり冷え込むと
大人でも表面を渡って歩けるほどしっかりと凍ります。
注意深く渡って歩くのは案外楽しい。
その楽しい気持ちが四郎とかん子の歌によく現れています。

賢治さんの童話に使われるオノマトペは独特です。
その代表作ともいえるこの「雪渡り」。
よく冷えた日に積もっている雪の上を歩くと
靴の底の雪がこすれてギュウギュウ音が鳴ります。
この音を賢治さんは「キックキック」と表現しています。
確かにそう思って聞くとそう聞こえますが、
何の先入観も持たずにそういうオノマトペ表現をした賢治さん。
後段の「キックキックトントン」の「トントン」は
2人と狐たちが踊る音。
足を下ろして「トン」、足をひねって「キック」。
歌や踊りもですが、この音そのものがとても楽しそうです。

かつては、飼っていた犬を散歩に連れ出す朝、
今はゴミ出しの朝など、固く凍りついた雪の上を渡ったり、
靴をギュウギュウ鳴らしたりして歩きながら
つい口の中で「キックキックトントン」と唱える自分がいます。
それだけで踊り出したくなるような、楽しい気分になれます。
昨日は靴がよく鳴る朝でした。
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住みたいまち

2020-12-28 | 社会

今住んでいる花巻のまちが好きだ。
市内に10数カ所ある温泉はよりどりみどりで、
どこも車で10〜15分で行ける。
新幹線の駅や空港があり、東京には2時間40分、
大阪、札幌、福岡、名古屋へも2時間かからない。
高速道路のインターチェンジはなんと5ヶ所もあって
交通の弁はこれ以上ないほど良い。
新鮮な野菜や果物、米も美味く、雑穀生産量は日本一。
もちろん山の幸や、三陸が近いので海の幸も。
神楽や鹿踊りなど伝統文化が生きていて、
地域コミュニティがしっかり機能している。
産業も卸業と製造業を中心に
通勤圏内の盛岡や隣の北上含めそれなりに雇用先はある。
ファミリー層や移住者に優しい市の施策と、
広い面積ながらハンドリングしやすい人口規模。
宮沢賢治のふるさととして観光地でもある。
若い人たちが中心となったリノベーションにより
まちにも活気が出つつあって面白くなってきた。
冬は寒いが豪雪地帯でもないし、
夏はそれなりに暑いが湿度が低くて過ごしやすい。
そして何より災害が少ない。
唯一の難点は公共交通機関が弱いことぐらい。

さらにこのまちを住みやすく、活気あるものにしようと
(もう若くはないけれど)
まち散歩マガジンMachicocoを発行したり
イベントや新たな取り組みを企画したりしているところだ。
しかし、全国にはまだまだ魅力あるまちがたくさんある。
すべて行ってみたわけではないけれど
「ここなら住んでみたいな」と思えるまちがある。

まず一番は沖縄県。
那覇市でも良いが、沖縄市に惹かれる。
昨年神楽で行ったコザはとても魅力あるまちだった。
沖縄県では石垣島にも強く惹かれる。

次に福岡県福岡市。
行く前の印象とは大きく違い
きれいでおしゃれなまちだった。
転勤族の希望異動先No.1というが、よくわかる。

そして大阪。
谷町周辺は下町情緒の中にも
若い人によるリノベーションまちづくりが進んでいて雰囲気が良い。
船場あたりは安くてうまい食事ができる店がある。
北浜あたりの古いビルディングも魅力的だ。
そして何より万博公園内のみんぱく。
じっくり見るには1日や2日じゃ全然足りない。

実は行ったことはないのだが
愛媛県の松山市にも興味がある。
城を中心とした歴史あるまち。
路面電車が走り、瀬戸内の海の幸が豊富だろう。
瀬戸内海一帯は地震や台風などの災害も少ないイメージ。
道後温泉にも入ってみたい。

東京なら下町。
隅田川沿いは思い出もたくさんある。
「都会」と一括りにできない歴史と文化が残るところ。
もしかしたら地方などより伝統が残っているかもしれない。
酉の市やほおずき市、まつりの神輿などなど。
地域コミュニティもそれなりに残りつつ
都会ならではの来訪者への懐の深さも併せ持つ。

それらのまちになら移住してもいいなぁ。
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元旦祭

2020-12-27 | 神楽・芸能
花巻上根子熊野神社の元旦祭神楽奉納は
大人と子どもによる2演目だけの予定です。
その後権現舞を奉納します。

元旦祭は朝6時より。
奉納神楽は8時過ぎからになると思います。
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映画「新聞記者」

2020-12-26 | 映画・芝居・TV

先の戦争が終わって75年。
社会構造も、思想も、国家体制も、人も
全て変わったと思っていたけれど
実は戦前と何も変わっちゃいなかったと気づかせてくれる。
「この映画の」官僚たちの世界を見ていて
ふと甘粕正彦を思い出していた。
何が正しくて、何が間違っているのか、
自分は何をなすべきなのか、
そんなことを考えるいとまもなく国家に巻き込まれていく。
そしてそれは個人の責任にすりかえられる。

この映画はフィクションだ。
女性に暴行したとされる首相お気に入りのジャーナリストが
逮捕もされず、不起訴になった事件があったり、
これまた首相のお友達の学校法人に疑惑があったり、
その責任を感じた役人が自ら命を絶ったり、
不正を正そうとした官僚が不自然なスキャンダルで失脚したり
そんな現実と見間違いそうなシチュエーションが
ストーリーのあちこちに盛り込まれていたとしても
あくまでこれは劇映画だ。
そして現実と照らし合わせて考えなければいけないのは
この映画を観たひとりひとりだ。

妙にリアルな映画の中で
もっともリアルに感じたセリフの一言がある。

「この国の民主主義は形だけでいい」

背筋が凍る。
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Merry Christmas❗️

2020-12-25 | 世界・平和

世界中の人たちが笑顔で過ごせる日でありますように。
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Happy Xmas(War Is Over)

2020-12-24 | 世界・平和

Let's hope it's a good one
without any fear.
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イルミネーション

2020-12-23 | 生活の風景



夜の花巻上町商店街。
インスタ映えするような
派手なイルミネーションじゃないけど
ささやかな幸せを感じられるディスプレイ。
肌が切れるような冷え込みの中
心は暖かく感じる。
こんなイルミネーションもいいな。

明日はクリスマスイブ。
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社会民主主義への期待

2020-12-22 | 社会
少し前の自民党同様、
旧日本社会党も派閥抗争やイデオロギー対立に明け暮れ、
結局は現在の社民党分裂へ至る道を辿ってしまった。
(とはいえ、党内抗争は側から見ると醜いものではあるが
 今の自民党議員のように自分の地位に安穏とし、
 反対意見も言えないような全体主義よりは健全だと思う)

旧社会党の凋落の原因は大雑把に言って2つだと思う。
まずは組織票欲しさに大労組依存になってしまったこと。
結局労組幹部の出世目標が組織内候補者になることとなり、
今の自民党みたいな「政治屋」が増えたのではないか?
本来なら非戦・護憲を旗印に、マイノリティの人権を擁護し
デモクラシーを推進する草の根的政党であるべきだったが
労組の方ばかり向く政治では、
労組組織以外の人たちの支持を得られるわけはなかった。

もうひとつは選挙制度改革。
2つに1つの政党を選ぶ選挙の形となり、
少数意見を切り捨てる小選挙区制度導入は大失敗。
社民党の党勢衰退は一気に加速した。
(そればかりか、党公認を得ることが重大事となり
 「物言わぬ」自民党員を産んだのもこの制度だろう)
この選挙制度改革は個人的に当時から大反対だった。
選挙制度改革は平成の世とほぼ同時にスタート。
喧々諤々の議論がなされる政治は昭和のものとなってしまった。

終戦から昭和の終焉まで続いた43年間の社会党は
右派、左派の対立や社会主義協会派、反協会派の対立、
「道」派、反「道」派の対立、総評と同盟の対立などなど
様々な抗争があったのだが
根底にある1番の問題はマルクス・レーニン主義だったのだろう。
それにこだわるかこだわらないか、教条的か否か。
今考えるとバカバカしい。
(それでも「号令一下のもとに隷属」する今の政治よりは
 議論を戦わせたという意義あるものだと思うが)
村山自社さ内閣が自衛隊の存在を認めたことが
当時の社会党の衰退を招いたと言う人が多いけれど
それは現実路線で、間違いのない選択だったと今も思う。
「与党内綱引き」により、右傾化を食い止められたと見るべき。

さて、社会党〜社民党は現代につながる日本に
なにか足跡を残せたのだろうか。
貧富格差、地域格差、人種や国籍差別、社会保障制度など
本来国民やマイノリティに寄り添うべき「草の根」政党として
正面から向きあうべきだった諸課題は
昭和の時代よりもっと深刻にこの国の問題となっている。
沖縄に基地をはじめとした日米関係もそのひとつだ。
護憲とともに、そういう課題に真摯に取り組む姿勢こそが
社会党〜社民党に求められていたのではないだろうか。

まだ遅くない。
私は別にどの政党を支持するものでもないし
確固たるイデオロギーを持つものでもない。
現与党が良い政策を打ち出すのならそれを支持もするし
デモクラシーを標榜する政党だろうと批判もする。
ただとにかく期待したいのは
在日の方だろうが、どんな性だろうが、難民だろうが
あるいは非正規雇用の人だろうが、障がいを持っていようが
どんな人でも毎日を笑顔で過ごせる社会を作ってほしい。
たったそれだけだ。
それの実現近い社会体制は、
なんとなく漠然と西欧型社会民主主義かなと思っている。
そういうことに真剣に向き合う政党や政治家は心から応援する。
「自分さえ良ければ」という世の中はもういらない。
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「オネスティ」

2020-12-21 | 読書

そうか、こういう描き方があったか・・・。
個人的にこのストーリーには書評述べたりできない感じ。
「客観的に本を読む」ということができなかった。
まだ余韻の中にいる。
本書は手軽に読める文庫だけれど
手放すことなくずーっと手元に置いておきたいなぁ。
・・・と言いつつ、
あまり他人には進めたくないというフクザツな心境(^^;

「オネスティ」石田衣良:著 集英社文庫
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本の変態

2020-12-20 | 読書

最近はKindleなどの電子ブックも一般的になってきたようだが
やっぱり私はリアルな本が好きだ。
内容を読むだけなら電子ブックでもいいだろう。
しかし本の魅力はそれ以外のところにもたくさんあるから。

本を読むときは帯(中にはジャケットも)外して読む
・・・という人が割といると聞いた。
極端な場合「すぐ捨てちゃう」という人たちも。
しかし本を作る立場からすれば、それはとても悲しい。
帯も、ジャケットも、そしてジャケットで隠れてしまう表紙も
作る側はデザインやテキスト、フォント、色から紙質まで
たくさんの試作を元に検討し、悩み、注力する。
判型や製本仕様、ジャケットの小口巾にすら気を配る。
中身も、見返しはどうする、大扉は?目次は?章立ては?
柱(本文の上に入る書名や章名など)やノンブル(頁数字)の
大きさやフォントはどうしようか、
本文はどれだけの余白をつけて、1頁何行で1行あたり何字組み?
などなど、本当に細部まで考え抜く。
私が関わったある本などは、ジャケットに使うイラストだけで
30以上ものサンプルを作ってもらった。
ジャケットと帯の色の組み合わせも数十種見比べた。

関わる人も多い。
著者はもちろん、編集者、出版社の編集担当・営業担当、カメラマン、
校閲に装幀デザイナー、本文レイアウトデザイナー
(装幀と本文を両方担当してもらう場合も多い)
印刷会社の営業担当者に版製作担当者、印刷オペレーター。
(カラー物などは刷り出し立ち合いなどもある)
そして製本会社に取次、書店・・・
たくさんの人が関わって本は世に出る。
(これらの仕事に携わる人たちのことは写真の本に詳しく載っている)

面倒だとは思わない。
それらの仕事ひとつひとつがとても楽しく、大好きだから。
(私が関わるのは印刷所に入稿するまでと、世に出てから)
ある著者から
「こんな面倒で大変な仕事を楽しいとは、ほとんど変態」
という修辞をいただいた(笑)
えー!?面白いじゃん。
この内容なら、それを表現するためにこういう判型で、製本で、
イメージに近い装幀はこういう感じで、
読者ターゲットはこんな方々だから本文レイアウトはこうやって。
できればそこに自分なりのこだわりの見返し入れたり
ハードカバーの上製本ならこんな花裂れ入れて・・・とか。
これほど面白い仕事はそうない。
面白過ぎて、お金をいただくのが申し訳ないぐらい(笑)
入稿してから出来上がってくるまでのワクワク感も半端ないし。

ということで、
どんな本であろうと粗末に扱われるのは悲しいし
まして捨てられる本を見ると黙ってはいられなくなる。
だからこそ「捨てる前に必要としている人へ」と
レンタルシェルフ型の古書販売代行書店を始めたのだ。
捨てられるペットを保護する活動と同じ
本にも命があると信じている。
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60年

2020-12-19 | 風屋日記
自分の人生にはどんな意味があったのだろうと
最近時々思うことがある。
おそらく還暦とはそういう年代なのだろう。

息子たちや孫たちの存在を考えると
そういう意味ではささやかな自分の人生も
それなりに意味あるものだったとも思えるけれど、
社会的にはどうだろう。
その時その時で必死に考え、選択をして、
自分なりの人生を走り抜けてきたと思っているけれど
果たしてそれは何かの役に立ったのかな。
何かしら生きた痕跡を残すことはできたのかな。

別に痕跡を残していなくても、
別に記録や誰かの記憶に残らなくても
人生を終える時に振り返り、充実した人生だったと
自分で満足してこの世とさよならできるのかな。
そんなことを最近時々考える。
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喫茶業環境衛生同業組合

2020-12-18 | 食べ物・お店

ググってみたけど、今はこういう団体は存在しないらしい。
代わりにあるのは喫茶飲食生活衛生同業組合。
この看板はいつごろのものなのだろう。
団体の存在有無はともかくとして
この看板のデザインに惚れ込んでしまった。
レトロおしゃれで素敵だなぁ。
フォントといい、イラストといい、色使いといい
これほどおしゃれな看板は滅多にお目にかかれない。
いつまでも残してほしいなぁ。

喫茶きょうらくさんにて。
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行政インフォメーション、シティプロモーションについての1私案

2020-12-17 | 社会
以前、印刷会社にいた頃から感じていたことだが、
例えば観光系パンフレットひとつ取ってみても
自治体の観光系部門、まちづくり系部門、移住定住担当課、
そして農業系部門や観光協会、商工団体など
多方面から少しずつ内容的にかぶっている媒体が発行されがちだ。
タテ割り施策、タテ割り予算の弊害かとは思うが
マクロで見るといかにも無駄に見えてしまう。
インフォメーション、プロモーションがマネジメントされていない。

しかもどの自治体もパンフレットやリーフレットなどほぼ紙媒体で、
聞くと「役所や駅の窓口に置いてます」というところもある。
それらはほぼ市外、県外の人向けのものなので
駅や役所に置いていてもあまり意味がないと思うのだが・・・。
内容的にも、決まった観光地、自然などの景色、特産物などなど
コンテンツが違うだけで、全国どこの自治体も金太郎飴のよう。
確かにここにしかないものはいろいろあるだろうが
自然も、景色も、食べ物も、全国それぞれそこなりのものがある。
市外、県外の人たちのニーズを把握することなく
自分たちがPRしたいことを一方的にアピールしているに過ぎない。
残念ながらそれは電波や雑誌など
旧来型の一方通行メディアと同じで、現代的ではない。

一方webのほうについても、内容的には同じこと。
厳しい言い方をすると、
作っただけで満足してしまい独善的な自治体が散見される。
webは便利だが、能動的にアクセスしようと思っている人がいないと
単なるお飾りになってしまう危険性がある。
本を購入する場面に例えてみると
具体的に欲しい本がある場合はネットで買うのも便利だが
知らなかった本とは書店に行かないと出会えない。
紙もwebもいいが、それぞれのメディアの特徴を生かし
より効果的なインフォメーション、プロモーションが必要だ。

じゃあどうすれば良いのか。
行政や公共団体からの発信は表現のプロに任せるのが一番。
伝えたい情報、やりたい施策、ターゲットなどを
例えばクリエイティブディレクター(CD)などに伝え
最も効果のある伝達方法(複数のメディアを組み合わせるなど)で
最も効果のある表現で発信することが必要かと思う。
行政マンはオールマイティである必要がない。
餅は餅屋。
それによって予算効率の良い発信ができるのなら市民にもメリットがある。
webやパンフだけでなく、もしかしたらそれは書籍かもしれないし
あるいは電子ブックや映画になるのかもしれない。
おそらくそういう発想は行政や公共団体からは出てこない。

CDだって個人である必要はない。
第3セクターや行政に近い信頼できる民間団体などに
インフォメーションセンターやプロモーションセンターなど
発信機能を持たせることも良いだろう。
発信情報をオーソライズし、マネジメントした上で作戦を考え
外注を使ってメディア化できれば良いのではないだろうか。
最近は各地に
防災対応を兼ねた地域FMやケーブルTVがある自治体が増えているが、
そこはすでに電波というメディアをひとつ持っている。
(ラジオアプリも普及して全国どこでも聴取できるようになっている)
そこにインフォメーションセンター機能を持たせることにより
それらの会社の経営健全化にもつながるのではないか?
(会社側ではCDをひとり〜ふたり雇用or業務委託すれば良い)

ところで印刷会社時代に経験したこと。
ある自治体で、毎月の広報印刷業者を年度毎に入札で決めていた。
ある年、経営が苦しかった印刷会社が、どうしても受注が欲しくて、
前年の契約金額の半額で入れ落札した。
当然のことながらその金額のままで受注を継続することができない。
前年の落札金額を見た他の業者たちは、翌年の入札を辞退した。
参加は前年受注の1社のみ。
しかも前年の金額よりも高い金額で札を入れざるを得ない。
予算は前年実績で決められたらしく、大騒ぎとなった。
業者側からみれば、適正金額を無視した契約に問題がある。
まぁ入札あるあるだ。
こんなことも、インフォメーションセンター化すれば
一定の予算内で作戦を考えることができるので、破綻がない。
それでも予算効率の良い発信ができるので、予算は少なくて済むだろう。

私の本業は、いわばそんなCD的な仕事。
実際に花巻まち散歩マガジンMachicocoだって
FM(マチココスタイル)とweb(まきまき花巻)とを利用し
メディアミックスで雑誌の発行を続けている。
こんなところに書かず、
こっそりどこかの自治体にこういう方法を提案して、
自分で請け負ってしまえば良いのだろうが(笑)
正直言って、この立場から見ていて黙っていられなくなったのだ。
これはどこか特定の自治体に向けた提言ではない。
全国どこでもいえることだから。
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