風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

カッコワルイ

2007-03-31 | 風屋日記
「靖国神社が戦犯合祀を考え、
 その求めに応じて当時の厚生省が資料を提供しただけ」
というのがアベちゃんの記者会見での答弁。
もう一度、今回公表された「厚生省の資料」を読んでみたけど
どんなに穴が空くほど読み込んでもそうは読めない。
私の日本語の理解力がないのだろうか。
それともアベちゃんは他の人には見えない字も見えるのだろうか。
単なる屁理屈の言い訳ならば・・・カッコワルイ。

高校の日本史の教科書から
沖縄戦における住民の集団自決が「軍の強制による」との言葉が
一斉に削られることになったとの報道を見た。
単純なギモンだけど、一般住民たちが自決に使った手榴弾は
一体どこから手に入れたものなんだろうね。
皇軍兵士が陛下かお預かりした大切な武器を
一般の市民に、しかも自決のために好意で渡すとは思えないし
(第一そんなことをしたら即軍法会議にかけられるはず)
「自決しろ」と渡したとしか思えないんだけどなぁ。
それが旧軍の行為を庇うための検定結果であるならば
それも・・・カッコワルイ

「大正から昭和初期にかけての日本は理念もしっかりしていて
 世界中の国々から信頼と信望を集めていた。
 その頃の強い日本こそ『美しい国』の理想の姿」
というのがアベちゃんの言いたいことらしいけれど、
その当時の日本人にとって最も大切な行動規範として
「謙虚さ」と「世間体」がある。
自分の行為・行動を鑑み、自分を律して語らずというのが謙虚さ。
決して自ら「美しい国」などという歯の浮くような言葉は
謙虚さがある人から見れば・・・カッコワルイ
また、周囲の人達の気持や感情、立場を推し量り
それらをスポイルしないよう自らを鑑みるのが世間体。
それを意識することができれば靖国問題はもちろん、
南京虐殺だって「殺した人数」なんてバカバカしいことは
決して言い出せないはずだ。
何人殺そうが、殺したことには違いない。
「それは俺らだけじゃないだろう」という反論は
どんな言い訳より一番・・・カッコワルイ

    ◇      ◇      ◇

さて、今日で3月も終わり。
早くも今年の1/4が過ぎ去ったことになる。
明日からはたくさんの新しいスタートの季節、4月。
私も新しいスタートを切ろうと思う。

今年に入ってから相当量の勉強しなければならなくなった。
これまでサボっていたツケが回ってきたようなものだが、
まったく不得意分野だったことを、それもかなり深く専門的に。
せっかく勉強するなら後まで残る形にしようかと、
通信制の大学入学も検討中。
次男が野球を引退するこの夏までには決めて
もしその気になったら(お金もできたら 笑)秋にはチャレンジ。
息子達とともに大学生になろうかな(笑)

そしてそれとともに担当する仕事にも大きな変化が。
毎日更新を自らに義務づけてきた風屋日記だが
4月からは恐らく毎日は無理。ランダムな更新となるかな。
毎日アクセスして下さる150人前後の方々には申し訳ないけど
ここが私の人生の分岐点なのかも知れない。

でもね、仕事onlyな生活になるってのは
風屋的にはカッコワルイことなのです(笑)
ブログやめたり、閉じたりってことではないので
今後ともよろしくお願いします。
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診察

2007-03-30 | 風屋日記
昨日は中学・高校の同級生だった主治医の元へ。
およそ2ヶ月に1度は定期的に訪問し、薬をもらっている。
医師が数人いる大きな病院の勤務医なのだが
昨日は雪のために常連(笑)のお年寄りの来院が少なくて
彼は私のカルテを持ったまま、待ち合い室に一緒に座って雑談。
看護士さんからは私の名はまだ呼ばれていない。

風屋「そういえばさぁ、ダイエットで8kg減らしたんだよ。
   見た目がスッキリしたと思わない?(達成感で得意気)」
医師「あ、ホントだ、8kgとはいいペースだなぁ。
   (いいペース???、まだダメかよ ^^;)
   あとは体脂肪率落として、内臓脂肪を取ることだな」
風屋「はぁ~い(しょんぼり)」

という会話のあとで同級生達のウワサ話。
彼の息子も昨春県内No.1の歴史と進学実績の高校に入ったので
ついつい子ども達の進学の話になる。

風屋「昨日Tからメールがきて、彼の娘さんがK大法学部だってサ」
医師「K大???すげーな(@o@)。
   そういえばK子の息子は1浪してたけどI医大に合格したって」
風屋「ほう、R子の息子もI医大だってよ、しかも特待生」
医師「ひゃーそいつぁすげえや。
   でも授業料免除になっても寄付金高けぇからなぁ」
風屋「私立はンだべなー」

なーんて話をしているうちに彼が
「半年経ったから、もう1度胸のCT取って様子見てみっか」と
昨年の健康診断で引っ掛かった胸部レントゲン結果を気にしていた。
要精検だったので昨秋1度CTを取り、
半年後また様子を見ることにしていたのだ。

CTを取り終わり、ようやく私の名が呼ばれる。
診察室に入ると座っていたのはまた彼。当たり前だけど(^^;

医師「さっき測った血圧はまぁいい調子かな。
   CTの結果は・・・こっちもまぁ大丈夫だべ。
   親父さん結核だったよな?
   子どもン時に一度罹患して直った跡が引っ掛かったんだよ。
   よくあるヤツだ」
風屋「(胸から下部分のCTの写真を気にしながら)
   よかったよ。それはいいけど、ココって内臓脂肪???」
医師「そうそう、去年の脂肪はスゴイね(^^;肝臓が押されてるよ(笑)
   おや、今日撮ったヤツ見ると、やっぱ脂肪が半減してるなぁ」
風屋「(心の中でガッツポーズ)そっかー、よかったぁ」
医師「しかも腹部の皮下脂肪はほとんどないじゃん。
   家に体脂肪計があったら体重だけじゃなくてそっちも調べてみて。
   体脂肪率が20%切ってたらOK、立派なもんだ」
風屋「よっしゃ(今日は来てよかったなー)」
医師「それで・・・と、
   肺のCT見ると小さいブラ(拡がった肺泡)がいくつかあるんだ」
風屋「はぁ・・・(ドキッ)」
医師「肺気腫の種だね、もっとでかくなると肺ガンというわけだ。
   まぁ脅かしてるわけだけどサ(苦笑)
   主な原因はタバコ。そろそろタバコ止めるべ」
風屋「(げっ)・・・」
医師「言うこと聞かないと
   (これまた同級生の)お前の母ちゃんに電話するぞ」
風屋「まぁ、そのうち・・・(モゴモゴ)」

何とも気持のアップダウンの激しい診察結果(^^;
アルコールも飲まないし、ギャンブルもまったくしない私。
嗜好的な楽しみはカフェインとニコチンだけなんだけどなー。
だめかなー。
スパッと止めちゃうとストレスで胃に穴が空きそうなんだけどなー・・・(泣)
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おーい(^^;

2007-03-29 | 風屋日記
今朝の通勤路。

明後日で3月も終わりになるらしいです。
日曜からは一応4月になる予定のようです(^^;
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シーズンイン

2007-03-28 | 風屋日記
春の到来とともに
野球小僧達もそろそろシーズンイン。
グランドの雪の心配もなくなり、
次男坊のチームもグランドでの活動が
ようやくできるようになってきた。

今は春休み。
長かった課外授業もようやく終わり、
それとともに冬期練習も終わりを告げたらしい。
朝から出ていって、帰るのは夜の8~9時頃。
1日中目いっぱい野球漬けだ。
でもね、春休みの課題も大量みたいだね。
「やばい、終わらない」と今朝言ってたから
「少しずつでもやってないと後から大変だぞ」と言ったら
「少しずつはやってたけど、少しずつ過ぎた」だって(笑)

彼は監督からの指示により、
この春からキャッチャーの練習を始めた。
写真は昨秋の県大会。
背番号5もこの写真が見納めかもよ(^-^)
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今朝の風

2007-03-27 | 風屋日記
いつもより強めの西風は

まだ頬に刺すような冷たさだけど

でもどこか湯冷ましのように

あるいは人の温もりが残っているような

風呂の仕舞い湯のように

ほんのりと柔らかい

昨日までとは風の匂いが違う 春
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「どんと晴れ」

2007-03-26 | 風屋日記
4月から始まるNHKの新朝ドラは盛岡が舞台となる。
題して「どんと晴れ」。

「どんとはれ」とはこちらの言葉で
昔話をした時などに話し終わった後の最後の言葉。
いわば「おしまい」みたいな意味を持つ。
密かに私見で「どーんと払え(終わったから散れ)」
という意味なんじゃないかと昔から考えていたが、
いずれにせよその「どんとはれ」に
「晴れ」を掛け言葉にしたドラマタイトルだ。

主人公は老舗旅館にお嫁に来て女将となる女性。
地域に残る慣習や女将修行に苦労しながらも
明るく逞しい成長物語のようだ。
モデルになったのは
盛岡の奥座敷と呼ばれる繋温泉にある旅館四季亭。
私クラスは気軽に泊まりに行くことができない
それなりに高級な旅館だが、
かつて奥州征伐に来た源義家が湯治のために
愛馬を繋ぎ停めたところから命名されたという繋温泉、
このドラマが温泉全体の観光蚕業の冷え込み解消に
貢献してくれることを心から願っていることだろう。

盛岡が連続ドラマの舞台になるというのはいつ以来?
花巻なら賢治生誕100年の時に1クールの連続ドラマとして
「鬼ユリ先生」のドラマがフジテレビで放送されたけど
盛岡が舞台というのは「壬生義士伝」の映画しか知らないなぁ。
あれだって本当の舞台は京都だったし。

ともあれ、南部弁(ネイティヴとはちょっと違うけど ^^;)や
小岩井の1本桜を始めとした岩手の風景は
半年間の放送中にふんだんに出てくると思われる。
ストーリーはもちろんだけど
そういうところも楽しみにして見て欲しいなぁ。
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提言

2007-03-25 | 風屋日記
今日の朝日新聞の書評欄を見ていて
1冊の本の書評が目に入った。

「我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る」
小池清彦・竹岡勝美・蓑輪登 共著(かもがわ出版)

著者はそれぞれ元自衛隊の教育訓練局長・元官房長、
そして元衆議院議員で防衛政務次官だった、
いわば自衛隊内部の方々。

改憲の目的は「アメリカからの押付け憲法だから」ではなく
「アメリカに追随した海外派兵」であること。
日本は平和憲法を持っているからこそ世界の尊敬を集めていて、
実際的に国を守っていること。
自衛隊員も専守防衛に誇りを持っていることなどが
実感とともに語られているとのこと。

書評を書いた文芸評論家の斎藤美奈子氏の
「9条は非現実的な理想主義だと誰かに言われて信じている
 あなたにこそ読んで欲しい緊急提言の書」
という言葉に深くうなづいた。

北陸で大きな地震があったとのニュースがあった。
そんな時の復旧にも自衛隊は身を粉にして活動してくれる。
でもその活動にはミサイルも戦車も必要ない。
武器ではなく、自衛隊の存在そのものが大切だと思う。
そして彼らを支えているのは平和憲法だ。

みんなでこの本を読んでみよう。
これが私からの提言。
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今日のキブン

2007-03-24 | 風屋日記
今日は土曜日ながら仕事。
ただし平日とは違いノータイ、カジュアルでOK。
ふと思いついて大学時代に買ったブレザーを出してみた。
ダイエットの結果が効を奏して・・・着られるじゃん♪
ということで今日は懐かしのVAN JACKETのネイビーブレザーに
BDシャツ、チノパンというプレッピースタイルです(^-^)

そして久々に車で出勤。
これまた出がけに思いついて風のCDをかけながらのドライブ。
大学時代よく聴いた伊勢正三の歌の数々だよ。
いいなぁ・・・。

 ♪ 君を忘れるため長い旅に出て 旅の終わりにこの街を選んだ
   去年の今頃汽車に乗り 二人で旅した北国の
   あの雪の白さがなぜか忘れられずに♪
                      (北国列車より)

「置き手紙」「君と歩いた青春」「あの唄はもう唄わないのですか」
そして「冬京」・・・好きな歌ばかりが揃ったBEST盤だ。

何よりも、かつては私のテーマソングだった思い出の「お前だけが」。
運転しながらウルウルきちゃうね(^^;


・・・今日の私のキブンは30年近く前に戻ってる。




  こういう話題にはbluemarineblueさんやTAMAKIさんなどは
  間違いなく乗ってくると思われ(笑)
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開幕

2007-03-23 | 風屋日記
いよいよ今日からセンバツ高校野球が開幕。
投げては150km/h、打っては72本塁打の大阪桐蔭中田君や
本格派投手として昨年から話題の成田高校唐川君、
そして仙台育英の佐藤君など楽しみな選手がめじろ押し。
さっそく次男は今朝ビデオをセットしてから出掛けて行った。

大学野球もオープン戦のまっただ中。
4月に入ればすぐに春のリーグ戦が始まるので
各校ともそろそろチーム作りの大詰めに入っている。
こちらで個人的に注目しているのは
191cm、94kgでど迫力のパワー慶応大の佐藤翔君。
そして昨年プロ入りを拒否し、1浪して早稲田大へ入った
斉美高校出身の福井君。

チームとしては、昨秋1部昇格後すぐ優勝争いに絡んだ國學院大。
名将竹田監督が新チームをどのように作り上げてくるか楽しみ。
その他にも4年生がごっそりプロ入りし、
まったく1からのチーム作りになった青山学院大や
昨秋久しぶりのリーグ優勝&神宮出場を勝ち取った筑波大など。
最も注目しているのは
学生自身が監督として指揮を執りながら
昨秋東都大学リーグ3部にて怒濤の優勝を果たした順天堂大。
こんなチームが2部に上がって強豪校と対戦するのは小気味いい。

地元の岩手大にも大いに期待。
強剛の青森大、八戸大、富士大など
プロ選手を排出している大学が揃う北東北リーグにあって
昨秋は金星も挙げながらの堂々の3位。
国立大パワーで筑波大、東京学芸大、横浜国大に続いて欲しい。

さて。プロ野球の方もパ・リーグが開幕。
今年のパ・リーグ上位4チームは戦力も整って拮抗し、
かなりのガチンコ勝負で面白そう。

注目している選手は、私の場合かなりコアだよ(笑)
まずは西武の平尾選手。
大宮東高時代は小柄で細身ながらホームラン量産で知られた。
ところが運動能力の高さ、器用さが災いして
阪神時代は守備固めや2番という小技が求められる打順。
西武移籍後はもう少し重要な役目も担って入るけれど
どちらにせよ半レギュラークラスだ。
ぼちぼちベテランの域に入りつつある年齢になってきたが
器用だけではない存在感を示して欲しい。
彼あたりが目立つようなチームだと今年の西武も期待できる。

投手ではロッテの渡辺俊介選手。
当時2部だった國學院大から指名したスカウトの目も見事だけど
それに応え、今では稀少価値のアンダースローがかっこいい。
MAXでもせいぜい130km/hで相手にまともなスイングをさせない
その投球術は次男のチームの投手達もお手本にして欲しい。
炎の投手黒木選手の復活の雄叫びも見たいなぁ。

希望枠やFAは、使いたければ巨人だけが勝手に使えばいい。
私みたいな純粋に野球を愛するファンは
ハデなプレーや有名選手でなくともちゃんと応援している。
野球会全体を見渡す視野や理念を持たず
自分のことしか考えないチームはどこかの国の与党に似てるな(^^;
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The sound of music

2007-03-22 | 風屋日記
「The sound of music」は大好きな映画で
これまでにTVも合わせると20本以上は見た。
「Casablanca」と並び、この映画にもすべてがある。
自由、博愛、恋愛、青春、正義、歌、
そして「Casablanca」にはなかった家族。

昨日NHKでトラップ一家の次女マリアの番組を見た。
(3度目の放送だったらしいが私は初めて見た)
マリアは現在93歳。
映画で描かれた懐かしいオーストリア時代の思い出や
その後のアメリカで苦労した一家の物語などを
とてもチャーミングな笑顔で語っていた。
何不自由ない貴族の一家が時代に翻弄され、
無一文で亡命し、亡命先のアメリカでも迫害を受け、
貧乏しながらも一家全員がひとつになって生きてきた物語。
映画の通り、すべては義母マリアの才覚によって
一家は生き延びることができた。

ささやかなで平和な幸せは
戦争という暗雲によって簡単に破壊されてしまう。
それがどんな理由による戦争であれ。
しかし笑顔と家族愛と歌がこの一家を支え続けた。
昨日の主人公であるマリアが
どんなに辛い過去も笑顔で語っていたことに深い感動を覚えた。
トラップ・ファミリー合唱団解散後の彼女の後半生は
パプア・ニューギニアでの宣教師としての生活だったとのこと。
それも恐らく辛い40年間であったに違いない。
それでもニコニコとアコーディオンを弾きながら
「今でも歌が大好きなの」と
93歳とはとても思えないかわいい声で歌う彼女に
義母マリアから受け継いだ強い意志と
そして大きな愛を感じた。
すごいよ。この人達は本当にすごい。

私が初めて「The sound of music」を見たのは
確か小学校低学年の頃だったと思う。
1965年公開だから、それから程なくの頃だ。
映画好きだった親父からどんな映画かすら知らされることなく
「見に行くぞ」と映画館に連れて行かれた覚えがある。
ナチスも、時代背景も、何もわからない頃だったが
この映画は1発で気に入り、その後何度も見ることになる。
もしかしたら親父は
自由や博愛や正義や愛が暴力よりも強いことを
言葉ではない方法で私に伝えたかったのかも知れない。
そんなことを思いながら
番組が終わっても私はしばらくTVの前を離れられなかった。
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3月21日

2007-03-21 | 風屋日記
イラク戦争が始まってから早4年。
情勢はひどくなる一方だし、
各国の軍も引き上げつつある。
積極的に残ってるのはアメリカと日本・・・。

日の丸、君が代問題、靖国問題、憲法改正問題、
そして防衛体制についても
集団的自衛権を認めるのかどうか、
シビリアンコントロールをどう考えるのか、
それらの話題が出る度に
私も与するリベラル派の「戦前回帰」との警戒に対し、
保守派は「戦前に戻ることはあり得ない」あるいは
「一部の急進的な意見ばかり通る時代ではない」と
まるで杞憂だと言わんばかりに否定してきた。
「だいいち世論が許すわけがない」と。
でもこんな映像編集による報道コントロールや
ヤラセ住民説明会などで世論を誘導しているのは
他ならぬ政権与党の保守派ではないのか?

その結果なのかわからないけど、4年前のイラク派兵時には、
派兵反対を唱えると周囲から白い目で見られる雰囲気があった。
「世界の各国が平和のために協力してるのに」
「日本だけ安穏としていると世界から取り残される」
そんなことを然り顔で言う人が多かった。
私はちょっと逡巡したけど、
思いきって自分で作った「NO WAR!」のステッカーを車に貼った。
信号待ちの時など、ジロジロ見る視線を感じながら。

今はどうだ。
イラクへの派兵に否定的な人の方が多い。
(それでも米軍と違って犠牲者が出ていないので
 まだ世論は『猛反対』まで至ってないけど)
「イラク戦争に加担する正当性をきちんと検証したのか」
「いつまで駐留させ、どれだけの税金を使う積もりだ」
それを4年前に言って欲しかった。考えて欲しかった。

日本人は周囲に左右される国民性を持つ。
まぁ自分だけ突出することを避けるというか、
周りに合わせるというか・・・。
「みんなが派兵に賛成するなら賛成した方がいいかな」
「他の国も行ってるなら行った方がいいだろう」
「イラク戦争は間違ってたと言う人が多いからそうなんだろう」
「他の駐留軍も撤退したから引き上げた方がいいんじゃないか」
戦前も急進的日本軍の後押しをしたのは世論だった。
戦後平和憲法を熱狂的に後押ししたのも。
正しいか正しくないかの見極めをじっくり検証することなく
何となく大勢におもねること。
そして少数意見を排除しようとすることは今も変わらない。

4年前から続くイラク戦争についての社会の動きを見ていて
日本の世論は戦前の体質と何ら変わらないと感じた。
政治家たちによる右傾化はあまりコワくない。
急進的な世論の大きなうねりの方に恐怖を感じる。
そういう意味では「戦前回帰」への危惧は消えないのだ。

    ◇      ◇      ◇

今日はお彼岸の中日。
母ちゃんも次男も風邪でダウンしちゃったから(^^;
お袋誘って、2人で親父と姪の墓参りにでも行って来ようか。
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座ぶとん1枚!!

2007-03-20 | 風屋日記
うまいことやられちゃったね(^^;
さすがアメリカの方が1枚も2枚も上手。
こんだけ見事にしてやられると
何だかんだと文句つける以前に呆れて笑うしかない。
結局6カ国協議では拉致問題が何も解決できなかった。

協議が始まる前までは日本との共同歩調を強調し、
一緒に経済制裁を発動したり国連に揺さぶりかけたり。
拉致被害者家族会とブッシュが会ったり米国会に招いたりして
ことさら人道的な発言も相次いだ。

その時の彼らの目は家族会に向けられていたけど
結局言葉は北朝鮮の方に向けられていたというわけだ。
「言うこと聞かないと我々もこの問題を取り上げるぞ」と。

日本や家族会をその気にだけしておいて
いざ北朝鮮が核放棄を約束すると手のひらを返す。
自分でかけたつもりになっていた梯子を外され、
振り上げた拳を下ろせなくなった日本は道化でしかない。
韓国も、中国も、ロシアも
「ひとりで何やってんの?」と冷ややかだ。

アメリカにしてみれば経済制裁だけでは無理だと
始めからわかっていたんだろうな。
だから日本をダシにして
拉致問題で脅しをかけてみたんだろう。
思いのほか効果があったようだな。

日本との作業部会における北朝鮮の強気は
何かしら裏づけがあるような気はしていたんだ。
これだったのだ。
「どうせ最後まで騒いでいるのは日本だけだ」と、
「アメリカも口だけだ」と。

さて、米朝にしてやられた日本はこれからどうする?
いつまでもボケかましているわけにもいかないよ。
手持ちのカードは一気に効力を失ったけどね。

しかしこれだけうまい外交戦略を持っていながら
どうしてアメリカと言う国は
中央アジアや中東では外交努力を尽くすことなく、
力の行動にでたのだろうか。
やっぱりユダヤロビィストの存在が大きい?
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権現舞

2007-03-19 | 風屋日記
権現舞は頭を持たずに舞う祈祷舞の前半部分と
段々頭を被っていき、
権現と化して刀を呑み込む後半部分に分かれる。

前半の祈祷舞は上下の動きが特徴的。
腰を落とし、またすぐ立ち上がって扇を振る。
体の前で、そして四方に印を結び神を呼び邪気を祓う。
拍子のリズムもその時点ではゆっくりだ。

刀と扇を別当に預け、頭を持ってからは、
舞手の体は徐々に権現の幕に絡み、
舞いながら権現と化していく。
高らかな歯打ちに目も耳も奪われていきながら
観客はその世界へと溶け込んでくる。

頭役、後幕役ともに
頭を被った瞬間から拍子が速くなる。
太鼓が打ち鳴らされ、鉦が延々とリズムを刻み、
笛の音色が目まぐるしく上下する。
権現の頭はピーピーと鳴く声を出しながら
猛々しく頭を上下左右に振り、暴れはじめる。

別当役が扇、蛇歯み(白く長い木綿の布)、刀を
次々に権現の口から呑み込ませる。
そのあたりになると、
暴れる権現頭、それに合わせてひるがえる幕、
そして延々と続く速いリズムの拍子に、
見ているお客さまたちは一種トランス状態になっている。
その後、権現の口から次々に出されていく
扇、結ばれた蛇噛み、そして刀。
権現の体内を通って祓われた刀を別当が振り、
権現がそれに合わせて頭を引くコンビネーションが見事。

刀を吐き出し終わると後幕役は幕から出、
途端に拍子のリズムは元のゆっくりしたものに戻る。
その後の権現舞はそのまま終わるもよし、
火防祈祷のために柄杓を銜えるもよし、
祈祷を願う人達の頭を齧るもよし。
権現舞が終わった後のお客さまたちの顔は
一様に夢から醒めたような顔をしている。

    ◇      ◇      ◇

昨日は花巻温泉での結婚式に神楽衆が呼ばれた。
神楽拍子を奏でながら新郎新婦入場の先導役を務め、
その後乾杯前のセレモニーとして権現舞を舞った。
新郎の亡くなったおじいさんは
そのまたお父さんやおじいさんについて、
昭和ヒト桁の頃から神楽を続けてきた元代表。
今一緒に神楽を続けている私の先輩たちの師匠にあたる。
いつもの結婚式の余興代わりとは
ひと味もふた味も違う、荘厳な権現舞だった。
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今日の朝日新聞より

2007-03-18 | 風屋日記
1面に載っていた見出しがまっ先に目についた。

「地方国立大『存続ムリ』」

経済財政諮問委員会が唱える「競争原理導入」に対し
文科省がそれに沿って各国立大学の交付金の増減を試算。
全87校のうち70校で交付金が減り、
うち47校は半分以下となって経営が成り立たなくなるとか。
交付金が減らない大学を持つ県は
宮城、茨城、千葉、東京、神奈川、新潟、愛知、京都、
大阪、奈良、兵庫、福岡の12都府県だけ。
あとの県は全ての大学の交付金が減る。
中でも東北地方は宮城以外の5県にそれぞれある国立大学の
全ての交付金が半分以下に減ってしまうという現実。
それは「=無くなる」ということだ。

現在学生数や設備に連動して学が決まっている交付金を
「大学の努力と成果に応じたもの」に変えようという提言だ。
努力と成果と言いながら、上記の都府県を見ていると
明らかに(北大を除く)旧帝大や筑波、横国、神戸、奈良女子、
あるいは一橋、東工などの首都圏の大学だけを
実質的に優遇しようという意図が垣間見える。
ここまで露骨に地域格差を拡大したいのか。
地方の教育をどう考えるのか。
農業、工業など地方の生産力の上に乗った首都圏じゃないのか。

わたしが高校時代にももちろんたくさんいたが
(うちの母ちゃんもそのひとり)
首都圏の難関といわれる国立大、私立大に進める学力を持ちながら
家庭の経済的理由で地元にしか進学することのできない学生が
長男の同級生にもたくさんいた。
学年トップクラスで当然東大や東北大への進学と目されていた子が
余裕で岩手大学へ進学し、真剣に勉強している。
有名どころの大学の学生よりも優秀な子は岩手大にもたくさんいるよ。
もっともっと勉強や研究をしたくても、
残念ながら施設や設備が不十分で成果を出すことが難しいけど
それでもできることを精一杯やっている。

今回の提言はそういう子たちの切り捨てだ。
結局「田舎もんや金のないやつは大学なんぞ行かなくていい」
ということなのだろうか。
そして金があり、進学した先の大学へ国が更に交付金を出し、
格差社会が問題となっている中、更に拍車をかけることになる。

文科省自体はその考えに反論すべく試算してみせたらしいが、
国をリードすべき経済界の人達がそういう考えを持っていることが
何だか情けなく、がっかりしてしまうのだ。
裕福な彼らも、そして彼らが指示する都会のボンボンのアベちゃんも
結局その深刻さを理解できないんだろうねぇ。

彼らは「再チャレンジ」というけれど
切り捨てられた人間たちは最初のチャレンジすらできないんだよ。
なんともここで書いているけど、
教育と福祉だけは効率や合理性でものを考えてはいけない。
インフラのひとつとして考える必要がある。

    ◇      ◇      ◇      ◇

今日の書評欄からも収穫がいくつか。

「アダムの旅~Y染色体がたどった大いなる旅路~」
   スペンサー・ウエルズ著 バジリコ刊 1,890円
人類の起源に関する新説。面白そう。

また、今年中にヘーゲルの「精神現象学」の本が出るとか。
改めてヘーゲル読んでみようかなぁ・・・。
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プチデート

2007-03-17 | 風屋日記
今日はちょいと午前中だけ休日出勤。
その後で、
久しぶりにka@さんにランチにつきあってもらった。

カムオン

春風さんに教えてもらった、
盛岡市高松にあるカフェ「カムオン」でランチプレート。
少しずついろんなものが並んでいて楽しい。
このお店の名物というタンドリーチキンとベーグルのセットは
またこの次来た時ね。

高松

ランチの後はすぐそばの高松の池へ。
ここは桜の名所で知られているが、
冬の白鳥を見にもたくさんの人が訪れる。
昔はここでスケートをしたらしいけど
今は薄い氷が張るだけとのこと。
地球温暖化はこんなところにも現れているのかなぁ。
白鳥さんたちも鴨さんたちもまったく逃げるそぶりはない。
かわいい。

ムーミン

帰りがけ、盛岡の市街地でこんなものを見つけた。
盛岡の街の中あちらこちらで見かけるジャンクアート。
ブリキでできているんだ。
これは初めて見るから新しいものだろう。
写真がヘタで良くわからないかも知れないけど
ムーミンたち。
右端にニョロニョロもいるよ(^-^)

それにしても最高気温は3度。
寒かった(^^;
コメント (6)
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