風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

大晦日

2015-12-31 | 生活の風景






明日の元旦祭&初詣対応の準備。
また今年も遠くから帰ってきた神楽メンバーも集まり
久しぶりに顔をあわせる仲間たちでワイワイ。





準備が終わった後は一足早く餅振る舞い。
ここまで来て、ようやく年の瀬の実感が湧いてきた。
明日は朝6時から元旦祭が社殿で行われ、
7時からの餅まきに続いて8時頃から神楽奉納となる。
今朝はこの冬1番の寒さでー9度。
明日は午前中だけでもいいから少し暖かくなればいい。

今年は皆さんにほんとにお世話になりました。
新たに始めた仕事でお世話になった方々、
再開した音楽活動で関わっていただいた
東京、宇都宮、花巻、盛岡の方々、
改めて拠点となった花巻の方々、
東京時代からお世話になっている方々、
以前からブログを通じて仲良くしていただいた方々、
同級生や友人たち。
良いお年をお迎えください。
来年もまたよろしくお願いします。
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粘り強さの源

2015-12-30 | スポーツ

感動的な試合だった。
5Rぐらいまでは互角というより
八重樫東の方がパンチをもらっていた気がする。
両目は腫れ上がり、前に出てくる相手に間を詰められる。
一時はロープに追い詰められる場面もあり
本人も「ダメかなと思った時もある」とのコメント。

しかし後半はボディを明らかに嫌がってきた
相手のガードが下がってきたところにフックを打ち込む。
普通なら疲れから足が止まるところなのに
後半になるにつれて逆に足が動き、華麗なヒット&アウェイ。
最終12Rの相手はもう倒れる寸前だった。
結果は判定3–0の完勝。
勝った瞬間、今年亡くなったおばあちゃんの写真を両手に
八重樫は泣き崩れた。

岩手県北上市出身。
アマチュアからプロへ、そして世界チャンピオンへと
華麗な経歴とは裏腹に地味で堅実、真面目な性格。
打たれても打たれても、出血や腫れもものともせず
前に出て強打をヒットさせるそのスタイルは
決してスター性のあるボクシングではない。
(次の試合に2RKO勝ちした井上尚弥とは正反対)
それでも彼は前を向き、向かっていく。

家族を全員リングに上げ
子ども達の頭を撫で、血まみれの顔で末っ子を抱き上げ、
インタビュアーのマイクを借りると
誕生日が近い奥様にチャンピオンベルトをプレゼント。
見ていて、泣けて泣けて仕方なかった。
試合の粘り強さを、実況では「東北人気質」と言っていたが
岩手に住む親達も含め、家族を背負った強さだろう。
試合中とは違う
家族を見る優しい目が印象的だった。

ところで、敗れたチャンピオンも
八重樫の子ども達に声をかけていた。
これもまた感動的なシーン。
「八重樫は偉大なボクサー」というのが
試合後の敗者の言葉だったという。
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心機一転

2015-12-29 | 生活の風景


実家を本社として登記したものの
実際には独身時代に使っていた畳の自室で
雑多なものの囲まれながらの仕事だった。
2階の自室は夏はエアコンが効かないほど暑く
冬はなかなかプリンタが動かないほど寒い。
ありあわせのテーブルと椅子で腰も痛い。
Wi-Fiも繋がりが悪くて思うように仕事が進まない・・・

ということで
24年前に親父が死んで以来物置になっていた
親父の闘病部屋を改造。
畳からフローリングへとリノベーションし
強力なストーブとエアコンを設置し、
来客用に玄関も作って事務所を設えた。

極力金をかけないように部屋の中はフローリングにしただけ。
壁は相変わらずの砂壁だし、建具は替えたけど鴨居もある。
杉の天井板もそのままで和室っぽさが残ることを逆利用。
片隅に置いてあった古い茶箪笥を再利用し、
書棚も親父が使っていたものをそのまま置いた。
書物用&ミーテイングテーブルは
中古屋(というか骨董屋)からアンティークなものを、
(ホントはもっと大きなものが欲しかったけど)
そしてPC用にも別な中古屋からラックをそれぞれ安く購入。
ちょいと和風で快適な事務所ができつつある。

昨日までは仕事に追われていたため
片付けや設えもそこそこにPCに向かっていたけれど
ようやくそれも昨日で一段落。
この年末年始でもう少し片付けて仕事できる環境にしよう。
これからもできるだけ金をかけずに(笑)
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モノたちの歴史

2015-12-28 | 生活の風景


母の姉である伯母が
そろそろ身辺整理をするとのこと。
従姉妹に誘われ、廃棄予定のモノたちから
欲しいものを物色しに先日家へ伺った。

古い書籍類も風呂敷ひとつ分頂いたが
なかでも写真のにあるモノは出色。
昔の二眼レフカメラ、双眼鏡、そして真鍮製のコンパス。
写真が趣味で、あちこち歩いては撮影してきた伯父が
大切にしてきた遺品だ。
それぞれ立派な皮にケースに入っており
それをまた更にがっちりした皮のバッグに入れてある。
いかにも大切に使ってきたという風情。

カメラはもう使えないとのことだが
貴重なモノであると同時に伯父の思い入れまで伝わってきて
廃棄するにはあまりにも忍びない・・・ということで
一式頂いてきた。
双眼鏡とコンパスはまだ使えるし。

もしかしたら戦前のモノかもしれないこれらのモノたちは
いったいどんな歴史を見てきたのだろうか。
そんなことに思いを馳せてはしんみりした気持ちになる。
新しい事務所の一角にでも飾ろうか。
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農家レストラン「さん食亭」

2015-12-27 | 食べ物・お店




北上市街地を見下ろす丘の上にある
眺望絶佳のレストラン。
農家の一般家庭にお邪魔したかのような
オーガニックな手作り家庭料理が大皿に並び、
なんと1時間10分食べ放題で999円/人。



雑穀米に麻婆豆腐、ヤーコンの煮付けなど
ついつい食べ過ぎちゃうけど(笑)
野菜中心の優しい味だからOK。
この日はこのほかにカレーと
ケーキ&コーヒーまで。
大満足(^^)
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「母と暮らせば」

2015-12-26 | 映画・芝居・TV



山田洋次監督最新作「母と暮らせば」を観た。
当時の匂いまで感じられそうなほどリアルでな画面を作った山田監督。
悲しみに耐えながら静かに、けれども必死で生きる母の吉永小百合。
彼女にそっと寄り添いつつ、やがて自分の新たな道を見つける黒木華。
自らも戦争で傷つきながら他人を気遣う黒木華の婚約者役浅野忠信。
母に少し甘えつつ、現世に心残りを見せる息子の二宮和也。
それぞれの気持ちのこもった製作と演技で
静かな慟哭が感じられる、穏やかながら哀しい作品となった。
人間の心の機微が表現された佳作。

とはいえ、これは個人的な感想だが
山田監督はあまりにも井上ひさしさんを意識しすぎたかな?
とても良い作品だっただけに、終わり方に少しがっかり。
あんなラストシーンまではいらない。
余韻が吹き飛んでしまった。
残念だなぁ。

とはいえ一見の価値はある。
特に若い世代の人たちに観て欲しいと思う。
モノクロだ始まる冒頭シーンの過酷さ、リアルさ。
感情を押し殺しながら肩を寄せ合って生きる母と遺された婚約者。
吉永さんはもちろん素晴らしいのだが、
黒木華さん、いい女優さんだなぁ。
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「海の声」

2015-12-25 | 音楽


ご存知、某CMで浦島太郎が乙姫を想って歌う「海の声」(動画をリンク)
作詞:篠原誠 作曲:BEGIN

三線はそれほど難しい演奏じゃないが
浦ちゃん役の桐谷健太くんの歌唱力が素晴らしい。
海辺でひとり、切なく乙ちゃんに向けて歌う。
動画も泣かせるねぇ。

 たとえ僕が おじいさんになっても
 ここで歌ってる 君だけを想って



先日行われたせがわ京染店キャンドルナイト用に
風音ユニットで用意した曲。
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Merry Cristmas

2015-12-24 | 世界・平和


世界中の人たちが笑顔で過ごせますように。
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今日です

2015-12-23 | 音楽


13時半から。
花巻駅前なはんプラザCOMZホールにて。
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イーハトーブ音楽祭2015冬

2015-12-22 | 音楽


冬は初参加・・・と言っても
13時半からの「うたごえ広場」お手伝いでございます。
夏に比べるとプロモーションがイマイチだけど(^^;
音楽のある場所はあったかいんだからぁ。
お客さんいっぱい入るといいなぁ。
「イーハトーブ音楽祭2015冬」開催は明日。


ちなみに先週土曜日は
せがわ京染店でのキャンドルナイトに初参加。



出演者多数で終了がなんと23時半(笑)
最年少高校1年生の演奏あり、
マニアックな選曲あり、
Bass3本+Drumという変態ユニットあり。
みんな好きねぇ(^^)

我々は「楽団」抜きの「風音」で
ネタ的に狙ったにも関わらず
ハウリングとチューニングトラブルでダメダメでした(--;
事前準備の大切さを痛感。

年の瀬は音楽三昧。
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さよならバイバイ

2015-12-21 | 文化

たくさんのヒット曲を手掛けた
作詞家の岡本おさみさんの訃報があった。
かつて吉田拓郎さんの曲で知った岡本さんの歌詞は
初めて音楽に目覚めた少年には少し大人の世界で
背伸びするのにちょうど良かった。

「旅の宿」は若い頃の
奥様との貧乏旅行のことを歌ったと聞いた。
そんな機微がわかるようになったのは
やはり自分も大人になって結婚してからかも知れない。

あっさりこの世を去った気がする岡本さんの
今このシチュエーションにぴったりの歌がある。
まるで自分の人生の終わりを予想し
その時の気持ちを歌っているかのようだ。
これもまた奥様の立場で詠われたものだろうか。
クールに見えて、優しい詞だ。


   「さよならバイバイ」

ちっとも淋しそうじゃないのねときみが言う
いつものとおりさとぼくは言う
なぜ旅に出るのときみはライターを擦る
わからないよとぼくは火をつける

タバコの煙のむこうに入ってくる夜汽車たちよ
さよならバイバイ ぼくは行くよ

いつもそばにいて欲しいのときみは言う
そうしてあげたいとぼくも思う
なぜ行ってしまうのときみは泣きだした
しかたがないよときみを抱きしめる

そんな昨日の夜にとり残された淋しさたちよ
さよならバイバイ ぼくは行くよ

          作詞 岡本おさみ
          作曲 鈴木キサブロー

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東京はまだ晩秋

2015-12-20 | 






紅葉が残っている。
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夜の隅田川

2015-12-19 | 


きれいだなぁ。



屋形船が一艘。
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今年の漢字

2015-12-18 | 風屋日記


考えてみた。
ワタシの今年の漢字。

新たな1歩を踏み出した年だけど
人生のターニングポイントとなる年だったけど
華々しい漢字ではない。

地味に、地道に、地に足をつけて
そしていつも踏みしめる大地を意識しながら
生きてきたこの1年。

来年はどんな年になるだろう。
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「花競べ~向嶋なずな屋繁盛記~」

2015-12-17 | 読書


これが著者のデビュー作と知ってびっくり。
それほど完成度が高い。
以前ここに書いた直木賞受賞作「恋歌」の著者だ。
プロフィールを見ると大阪出身の著者らしいが
江戸文化、言葉、地名が持つ雰囲気、態度のニュアンスなど
これほど東京(江戸)に詳しいことに驚き。
特に向嶋や今戸、染井、柳橋、伝馬町など
地名が持つ雰囲気やニュアンスなどについては
単なる知識だけでは簡単にわからないはず。
ストーリーの巧みさや登場人物のキャラクターの立ち方、
そして展開など本当にうまい。
もちろん草や花、木々に関する知識にも舌を巻いた。

ところで、本当に優れた江戸の文化。
現代日本人はいつからどうして忘れてしまったのだろう。
本当の日本古来の伝統文化とは
明治期~終戦までのものではない。
維新と同時に完全否定された~江戸期の文化であろう。



「銭、銭って、何だか剣呑な世の中になってきたもんだねぇ
   (中略)
 わっちはねぇ、近頃、しみじみ思うよ。
 毎日ちゃんとおまんまがいただけて、
 一家五人が泣いたり笑ったりしながら過ごせりゃあ、
 もうそれだけで御の字だってね」


「昨今はいかがなものであろう。
 職人はこれを作ればどれほど名が上がろうか、
 いかに懐が肥えようかばかりに腐心する。
 百姓は田畑を忘れ、商人は知恵を忘れ、侍は慈悲を忘れる。
 己が欲のなすままに生き、草木や生きものから受けた恩を忘れ、
 野山の恵みを一顧だにしなくなれば、
 国も人も痩せゆくばかりだ」


「人の心の根本を作るのは、その土地の自然である。
 ・・・その昔、江戸開府までこの国は戦続きであった。
 兵の放った火が田畑を焼き尽くしたこともある。
 しかし春になれば焼け野に緑が萌し、荒れ野に花が咲く。
 であればこそ、人事を尽くして天命を待とうという生き方も
 生まれたのだ」


「花競べ~向嶋なずな屋繁盛記~」朝井まかて:著 講談社文庫
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