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風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

6月23日

2025-06-23 | 世界・平和
親父の33回目の命日。
明け方息を引き取った時は
とても寒かったことを覚えている。
享年70歳、満でいうと69歳だ。
あと4年で親父が死んだ時の年齢になる。
その年齢は超えたいけれど。

そして今日は沖縄戦終結と言われる日。
(32軍の司令官牛島大将が自決した日といわれる)
その日からちょうど80年だ。
それだけ時間が経っても、まだ遺骨が発見される。
沖縄戦には秋田の歩兵第32連隊が派遣され
岩手県出身者も多数犠牲になったらしい。
忘れてはいけない歴史だ。

そんな今日、
本当なら親父の墓参りに行くべきだが
残念ながら、朝から東京へ。
暑そうだなぁ。


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布告

2025-04-10 | 世界・平和
年貢を下げて欲しければ
殿様に頭を下げて
何かしらの貢物を持ってこい
そうすれば
年貢のことを考え直してもよい
逆らうとロクなことはないと思え
殊勝な心構えが肝要ぞ
ほっほっほ
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東京大空襲から80年

2025-03-10 | 世界・平和

あの日から今日で80年目。
たくさんの人からの話を聞いた。
亀戸に住んでいた母の叔母さんは
この日を境に今も行方不明と聞いた。
日常生活を営む人々の上に
火がついたガソリンの塊を雨のように投下するという残虐。

隅田川の上にかかる言問橋は
向島、浅草双方から逃げてきた人々で埋まり
まったく身動きが取れない状況の中で火がついたという。
ここだけで数千人が亡くなったとのこと。
橋脚の石に染み付いた黒いシミは
そのときの焼焦げと、焼かれた人の体の脂らしい。
当時の阿鼻叫喚は想像すらできない。

我々の世代は直接戦争を体験していないけれど
親世代はすべからく直接記憶に残っている。
我々より下は、ヘタすると親も経験していない世代だろう。
この惨事を当時経験した人たちで今もご健在なのは
当時まだ10代だった人たちがほとんどとなった。
経験者から話を聞いている我々世代が語り継ぐ重要さを
今この時代だからこそ痛切に感じている。
我々世代の責任は重い。
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「曠原淑女」

2025-02-25 | 世界・平和
 日ざしがほのかに降ってくれば
 またうらぶれの風も吹く
 にはとこやぶのうしろから
 二人のおんながのぼって来る
 けらを着 粗い縄をまとひ
 萱草の花のやうにわらひながら
 ゆっくりふたりがすすんでくる
 その蓋のついた小さな手桶は
 今日ははたけへのみ水を入れて来たのだ
 今日でない日は青いつるつるの蓴菜を入れ
 欠けた朱塗りの椀をうかべて
 朝の爽やかなうちに町へ売りにも来たりする
 鍬を二挺ただしくけらにしばりつけているので
 曠原の淑女よ
 あなたがたはウクライナの
 舞手のやうに見える
   ……風よたのしいおまえのことばを
     もっとはっきり
     この人たちにきこえるやうに云ってくれ……
               (宮沢賢治  1924.5.8)

ロシア帝国に併合されてきたウクライナは
1917年のロシア革命の混乱の中
同年ウクライナ人民共和国として独立。
しかし4年後の1922年にソビエト連邦の構成国家として
またソ連に飲み込まれていった。
第二次大戦時には共通の敵に立ち向かうということで
ナチスドイツと手を結んでソ連からの独立を図ったのだが
ナチス崩壊と共にそれも水泡と期した。
ソ連崩壊と共に独立を果たしたのが今のウクライナ。

賢治がこの詩を書いたとき
ウクライナはロシアからの独立を果たしたものの
すぐに後継のソビエト連邦に飲み込まれた時代。
賢治は当時の新聞などで世界情勢を知り
独立を願っても果たしきれない
農業国ウクライナ(コサックの伝統)へ寄り添う想いも込め
これを書いたのではないかとふと思った。
なにしろこの詩を書く4年ほど前には
当時政治への影響力も持っていた国柱会に入った賢治。
政治情勢、国際情勢にも
少なからず関心を持っていたのではなかろうか。
そう考えながら読むと、この詩の見え方も変わってくる。

古のキエフ公国時代はスラブ人国家の中心。
その後はモンゴルやポーランド、ロシアなどに翻弄され
独自国家建設の夢をようやく成し遂げたウクライナ。
中学時代にこの詩を読み
ほのかな憧れを抱いたウクライナという土地に
私も想いを寄せたいと思う。
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バレンタインデー

2025-02-14 | 世界・平和
虐げられている人たち
病気や怪我と戦っている人たち
災害の被害に遭った人たち
戦禍の下で泣いている人たち
社会の中で苦しんでいる人たち
すべての弱者に愛を
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2025-01-14 | 世界・平和

今月20日に第2次トランプ政権がアメリカに誕生する。
以前からその発言には眉を寄せて聞いていたが
話だけなら別に聞き流せばいいことだ。
しかしカナダへの「アメリカの新たな州」発言や
グリーンランド併合発言、メキシコ湾のアメリカ湾への呼称変更など
このところのトランプ氏の発言は度を越している。
この考え方はウクライナへ武力侵攻したロシアのプーチン氏や
ガザ地区、ゴラン高原への入植を進める
イスラエルのネタニヤフ氏と何も変わらない考え方だ。
第二次大戦の反省から、武力による現状変更をタブーとする
国際協調の考え方はもうこの世界には無いのだろう。
あの大戦の多数の犠牲は何のためだったのか。

戦争とは人と人との殺し合い。
そこにはルールも何もない。
どれだけ多数壊し、殺すかだけだ。
しかも殺し合うのは戦争を始めた人間では無い。
為政者が戦争を始め、殺し殺されるのは兵士を含む一般の市民だ。
すべては為政者たちの欲のため。
領土を広げたい、相手より上に立ちたい、選挙で勝ちたい・・・
たった数人の欲のために何万人という人が殺される。
発言や行動が制限される。

人間の欲望とはかくも底なしのものなのか。
その欲によって地球が破壊されていく。
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Merry Christmas

2024-12-25 | 世界・平和


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Chistmas eve

2024-12-24 | 世界・平和

世界中のすべての人々が笑顔で過ごせる世界になりますように
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2024-12-19 | 世界・平和

金や時間、治安などなどまったく関係なく
世界どこにでも自由に旅していいと言われたら
行ってみたい国が5ヶ所ある。

まずはモロッコ〜アルジェリア。
高校時代から行ってみたいと思っていたところだ。
北アフリカ文化とイスラム文化が融合し
そこにかつて宗主国だったフランスの文化も混じるらしい。
昔の映画「カサブランカ」「望郷」「外人部隊」の舞台、
高校時代ハマっていたアルベール・カミュの出身地。
映画に描かれたカスバがまだ残っているのなら
あちこち歩き回ってみたい。

次にラオス。
社会主義国ながら敬虔な仏教国。
そこにはサンスクリットの文化も底辺に流れ、
なおかつここでも宗主国だったフランス文化が残り
クロワッサンを焼く匂いとコーヒーの香りが漂うという。
首都ビエンチャンもいいが、
世界遺産になっている古都ルアンパバーンに惹かれる。
メコンの雄大な景色も見てみたい。

トルコ。
オスマン帝国時代の文化が残るイスラムの国だ。
古代東ローマ帝国の中心地だったこともある。
ヨーロッパと中東、中央アジア、キリスト教とイスラム教、
エジプト、ローマ、ギリシャ、そして黒海を挟んだスラブなど
文化、文明の交差点とも言える国。
オスマン時代の痕跡にも興味がある。
親日の国民感情もあるらしい。

イラク〜イラン。
イラクは世界四大文明のひとつであるメソポタミア文明の地。
さまざまな民族、勢力、政治、国家が支配してきた国だが
特にここのバビロニア時代の遺跡に興味がある。
またアラビアンナイトの船乗りシンドバットの物語は
バグダッドが舞台となっていて、
子どもの頃からその都市名に憧れがあった。
イランはかつてのペルシャ。
「ペルシャ」何という魅力に溢れた国名だろう。
こここそアラビアンナイトのシェーラザードがいた国だ。
アリババの物語の舞台でもある。
この2国への憧れは、要はアラビアンナイトへの憧れなのだ。

最後にキューバ。
社会主義国としてアメリカとは微妙な関係を持っていて
経済制裁によって貧しい国といわれているが
テレビ番組などをみていると、親近感が持てる国民性。
独自の文化の中、みんな楽天的で、素敵で、かっこいい。
カラーリングし直した1960年代のボロい車が走る街も、海岸も
どこを切り取っても絵になるのだ。
「Buena Vista Social Club」の映画でハマった。
80代、90代(!)のかっこいい爺さん、婆さんたちが
強烈なリズムに乗せた物悲しいメロディーを奏でながら歌う。
これが風景と見事にマッチしていて素晴らしい。
現地のクラブで生で聴いてみたい。

さて、ここに挙げた国々への旅の場合
私は観光地にはあまり興味がない。
その国の街を歩き、その国の料理を食べ、その国の歌を聴きたい。
人々の暮らし、祈りの場、市場の雑踏、舞踏を見たい。
できることならその地の人々と会話を交わしたい。
それが私の望む旅。
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歴史が今を形作っている

2024-10-30 | 世界・平和

世界史が面白い。
ルパンシリーズを読んでいたせいか、
小学生の頃からフランス革命前後に興味を持っていて
のちの大学受験でも世界史を選択したが、
中学、高校の授業では「●年に▲が起きた」という事象ばかりで
ほぼ暗記を強いられる内容だったからつまらなかった。
「世界史はヨコの繋がり、日本史はタテの繋がりを学ぶ」
と言われていて、その通り受け取っていたが
実は世界史もタテの歴史が重要であることを大人になって知った。

例えばユダヤ人の歴史。
ユダヤ人とは民族ではなく、基本的にユダヤ教信者のこと。
それはキリスト教やイスラム教の元となった宗教で、
旧約聖書が元となっている。
ヘブライ人たちは現在のイスラエルの地から
エジプトやローマ帝国に翻弄されて世界各地に散らばっていった。
「約束の地に帰ろう」がイスラエル建国につながっている。
しかしその「約束の地」パレスチナはアラブ人が住んでいた。
そこに無理やりイスラエルが建国されたわけだが
欧米各国がユダヤ人たちの後ろ盾だったことで複雑になった。
元来パレスチナの人々とユダヤの人々は同根らしいが
ユダヤとイスラム、ふたつの宗教に分かれてしまっている。
現代における中東紛争は、
そういう意味では国同士、民族同士の争いではなく
宗教戦争ともいえる状況なのだ。
そんなことは授業では教わってこなかった。
一神教は、他を認めないことに繋がりやすい。
八百万の神をいただく日本は、
多様性を受け入れる素地があるのではなかろうか。

中国においてもタテの歴史は重要。
数十年前のことだが、ランチの際に隣り合った
中国からの岩手大留学生と会話を交わしたことがある。
彼に「中国3千年の歴史はすごいね」と言ったら
「清は漢民族の国ではありませんでした。
 漢民族の国の歴史は高々まだ百年程度なのです」
と言われたことを今も忘れられない。
安易にCMのコピーを流用した自分が恥ずかしかった。
一方で、漢民族のアイデンティティの強さと
当時まだまだ多民族国家であることを認めていない価値観が
とても気になった出来事だった。

世界の歴史は人種や宗教、文化、民族共生の歴史。
人種差別をなくすためにも、暴力の連鎖を止まるためにも
世界の歴史を学ぶことはとても重要だと今改めて思う。
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終戦記念日

2024-08-15 | 世界・平和
毎年8月は色々と考えさせられることが多い。
ガザのことも、ウクライナのことも
ミャンマーやバングラデシュのことも。
もちろん日本のことも。

8月だけじゃなくて
いつも考えなければいけないのだけれど。
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79年目

2024-08-10 | 世界・平和


今日は1945年に花巻に空襲があった日。
終戦の5日前にも関わらず
たくさんの方が亡くなり、花巻の市街地は焼け野原となった。
私の祖父母や父が住む家も焼かれてしまい
また同じ年の大晦日に病気で祖母を亡くして
全てを失った祖父はガックリ落ち込んだという。
まだ10代前半だった母は
幼い妹を連れて防空壕に入ったものの
泣き声が的に聞こえるかもしれないからと
防空壕を追い出されたのだそうだ。

花巻と北上の間の後藤野に最北端の特攻基地があった。
そこを襲った釜石からの艦載機が
残った爆弾を帰り道の花巻市街地に落としていったと聞いた。
おまけに、まるで弄ぶように
花巻駅や似内駅周辺で逃げ惑う人々に
機銃掃射を行い、それでもたくさんの人が犠牲になった。

体験者は年々減っていく。
自分自身は経験していなくても、
親世代が経験している我々世代が聞いた話を語り継がなければ
また歴史は繰り返される。
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長崎79年忌

2024-08-09 | 世界・平和

広島の「いしぶみ」同様
長崎についてもこの本でその惨禍を知った。
中学校の卒業式を終えたあと、高校入学前の春休みに
同い歳の従兄弟と2人で九州旅行へ行き、
長崎に立ち寄ったが
当時はまだ「昭和20年に原爆が投下された」という事実のみ
知識として持っていただけで、
高校時代に本書を読むまで具体的なことは知らなかった。
本も、写真も、映像も、そして体験者の話も
語り継いでいくためにはとても大事なことだと思う。

合掌
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広島79年忌

2024-08-06 | 世界・平和

広島に原爆が投下され
大変な地獄絵図になったことを初めて知ったのは
小学校4年生の頃に読んだこの本からだった。
当時の担任の先生に借りて読み、
その後自分でも同じ本を買ってきた。
旧制中学1年生というと
小学校を卒業してまだ数ヶ月の12歳〜13歳。
読んだ当時の私とは3歳しか違わない。
その子達が遭遇した過酷な運命。
ひとりひとりを追いかけたルポは顔写真もついている。
すでに大人っぽい子もいるが総じてまだ幼い表情だ。
その子達が熱戦に焼かれ、放射線に晒された。
全員が投下と同時〜数日で亡くなっている。

「あんなものは人間の上に落としちゃいかんです」
という被爆者の言葉が重い。
また、広島平和記念公園にある原爆慰霊碑の
「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」
の言葉も重い。
今、世界はまた核の脅威にさらされている。
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暴力は暴力しか生まない

2024-06-15 | 世界・平和
ナチスのホロコーストという悲惨な経験をしたユダヤの人々は
今ナチスと同じことをパレスチナの人たちに行っている。
「ハマスを根絶やしにするまで攻撃を続ける」と言っているが
逆に新たなハマスを生み出していることに気づいているか?
現在のハマスも、これまでのパレスチナへの抑圧から生まれた。

プーチンにとってのウクライナは
習近平にとっての香港、台湾と同じ。
「自分のもの」と主張するのもいかがなものかと思うが
さらに暴力に訴えるやり方はとても肯定できることじゃない。
多分思い通りになったとしてもレジスタンスは残り
またまた暴力の連鎖が起きる。
これはミャンマー軍事政権にも言えること。
アメリカとイランも。

「紛争」とか「戦争」とか「防衛」とか
威勢のいい表現で語られるけど、要は「殺し合い」だ。
そして死ぬのはそれらを起こした人たちではなく
一般市民から駆り出された兵士や一般市民。
そういう事態を引き起こした時点で政治家失格だろう。
「殺し合い」は外交の失敗であるということを肝に銘じつつ
日本が考えなければならない「防衛」は
武器を充実させることではなく
世界のどこで何が起きようと国民生活を守るための
食料自給率100%を目指すことだと考える。
同じ土俵に立ってしまうこと自体、同じ穴のムジナ。
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