金や時間、治安などなどまったく関係なく
世界どこにでも自由に旅していいと言われたら
行ってみたい国が5ヶ所ある。
まずはモロッコ〜アルジェリア。
高校時代から行ってみたいと思っていたところだ。
北アフリカ文化とイスラム文化が融合し
そこにかつて宗主国だったフランスの文化も混じるらしい。
昔の映画「カサブランカ」「望郷」「外人部隊」の舞台、
高校時代ハマっていたアルベール・カミュの出身地。
映画に描かれたカスバがまだ残っているのなら
あちこち歩き回ってみたい。
次にラオス。
社会主義国ながら敬虔な仏教国。
そこにはサンスクリットの文化も底辺に流れ、
なおかつここでも宗主国だったフランス文化が残り
クロワッサンを焼く匂いとコーヒーの香りが漂うという。
首都ビエンチャンもいいが、
世界遺産になっている古都ルアンパバーンに惹かれる。
メコンの雄大な景色も見てみたい。
トルコ。
オスマン帝国時代の文化が残るイスラムの国だ。
古代東ローマ帝国の中心地だったこともある。
ヨーロッパと中東、中央アジア、キリスト教とイスラム教、
エジプト、ローマ、ギリシャ、そして黒海を挟んだスラブなど
文化、文明の交差点とも言える国。
オスマン時代の痕跡にも興味がある。
親日の国民感情もあるらしい。
イラク〜イラン。
イラクは世界四大文明のひとつであるメソポタミア文明の地。
さまざまな民族、勢力、政治、国家が支配してきた国だが
特にここのバビロニア時代の遺跡に興味がある。
またアラビアンナイトの船乗りシンドバットの物語は
バグダッドが舞台となっていて、
子どもの頃からその都市名に憧れがあった。
イランはかつてのペルシャ。
「ペルシャ」何という魅力に溢れた国名だろう。
こここそアラビアンナイトのシェーラザードがいた国だ。
アリババの物語の舞台でもある。
この2国への憧れは、要はアラビアンナイトへの憧れなのだ。
最後にキューバ。
社会主義国としてアメリカとは微妙な関係を持っていて
経済制裁によって貧しい国といわれているが
テレビ番組などをみていると、親近感が持てる国民性。
独自の文化の中、みんな楽天的で、素敵で、かっこいい。
カラーリングし直した1960年代のボロい車が走る街も、海岸も
どこを切り取っても絵になるのだ。
「Buena Vista Social Club」の映画でハマった。
80代、90代(!)のかっこいい爺さん、婆さんたちが
強烈なリズムに乗せた物悲しいメロディーを奏でながら歌う。
これが風景と見事にマッチしていて素晴らしい。
現地のクラブで生で聴いてみたい。
さて、ここに挙げた国々への旅の場合
私は観光地にはあまり興味がない。
その国の街を歩き、その国の料理を食べ、その国の歌を聴きたい。
人々の暮らし、祈りの場、市場の雑踏、舞踏を見たい。
できることならその地の人々と会話を交わしたい。
それが私の望む旅。