風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「パーマ屋ゆんた」

2015-05-07 | 音楽

BEGINの隠れた名曲「パーマ屋ゆんた」を聴くと
じんわり目頭が熱くなってくる。

沖縄の離島には高校が無い島も多いと聞く。
本島であっても県内の大学は限られている。
子どもの成長とともに、
高校や大学入学で島を離れざるを得なかったり
内地へ就職していったりしていく例が多い。
文化も、流れる時間の早さも違う場所への巣立ち。
新幹線で3時間ちょいの岩手とは違い
家族や近所の人たち、本人にとってみても
県外への巣立ちは大きな決断であり別れとなる。
昨年3月に沖縄へ行った時も
島を離れる若者を見送る同級生達の集団で
那覇空港は大混雑だった。

子の成長はうれしいけれども
同時にそれは巣立ち=別れを意味し寂しさも伴う。
そんな感情を歌った歌だ。
幼い頃から見守ってきた近所の子を見送る
パーマ屋さんの優しい言葉が涙腺を刺激する。

♪色は抜いても重ねても
 髪の根っこは染まらんさ
 だからパーマ屋があるわけさ♪

♪髪は切ってもそろえても
 同じようには伸びないさ
 だからパーマ屋があるわけさ♪

歌詞が深いんだなぁ。
最初の歌詞と最後の歌詞は同じ言葉だけど
歌い方も感情の込め方も違う。
いろいろ話しかけたあとの一言が心に沁みる。

♪あしたは内地へいくんでしょ♪


ちなみに、
「ゆんた」とは掛け合いの歌のこと。
バックの掛け声がまた優しいんだなぁ・・・
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2 コメント

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Unknown (匿名)
2023-12-20 14:32:48
一人立ちを明日に控えて不安を見せる女の子に対して初めての毛染めやショートカットになぞらえて背中を押す様子と逆に何もかも自分の思い通りにはいかないけどいつでも故郷や親元に帰って来てよという短くも暖かい言葉がけの連続で歌詞が綴られています。沖縄の離島では日常的なのかもしれませんがBEGINの独特な旋律と切ない歌声に何度聴いても心が揺さぶられます。
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いらっしゃいませ (風屋)
2023-12-20 15:56:18
以前はライブで歌わせていただいたりもしていましたが、歌いながら泣けてくるので最近は自粛しています😅子を持つ親として、身に沁みます。
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