風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

2021年が終わる

2021-12-31 | 神楽・芸能
今年も大変お世話になりました。
日頃の慌ただしさをここ数日は忘れて
せめて心静かに新年を迎えよう。

本日の大祓は11:30より上根子熊野神社拝殿にて。
権現舞奉納もある。
明朝は6時から元旦祭、8時ごろから神楽奉納。
明日の予想最低気温は-10度(^^;
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「わたしの宮沢賢治〜祖父・清六と賢治さん」

2021-12-30 | 読書

賢治さんの弟で、賢治さんを世に知らしめた宮沢清六さん。
その孫にあたる和樹さんが今年1月上梓した本。
和樹さんは花巻市内で賢治さん関係の雑貨を販売し
イギリスのアンティーク家具を並べたカフェも併設している
林風舎を経営しつつ、賢治さんや清六さんの想いを伝えてきた。
ご自分がここに至るまでの軌跡と、賢治さん・清六さんについて
初めて(?)1冊に全てまとめている。

私が和樹さんに初めて会ったのは
約30年前に林風舎が開店してからまもない頃だったと思う。
ウチの親父が清六さんと仲が良く、
清六さんの娘さん(和樹さんのお母さん)もよく知っていたので
そんな関係から初めて会っても和気藹々だった覚えがある。
それ以来、たまにしか会ってはいないが
例えば私が林風舎でお茶する時など
たまたま和樹さんがおられる時は結構話し込んだりしてきた。

賢治さんの縁者として花巻で生きるということは
注目もされるし、それなりに重い荷を背負うことになる。
そんな人生を穏やかに、にこやかに、生きる和樹さん。
私自身も、賢治さんや清六さんにはそれなりに想い入れもある。
(特に清六さんには可愛がってもらったので)
もちろん和樹さんが負う荷を手伝うことはできないが
同じベクトルで、心情的にサポートするぐらいはできそうだ。
そのためにはもっともっと勉強しなければ・・・と
本書を読んで想いを新たにした。

「わたしの宮沢賢治〜祖父・清六と賢治さん」宮沢和樹:著 ソレイユ出版
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上根子熊野神社 大祓、元旦祭と神楽奉納

2021-12-29 | 神楽・芸能
さて、いよいよ年末だ。
個人的には、果たして今年が終われるか心配だったが
とりあえず新年に仕事を積み残して(^^;
最低限やるべきことは終われそうな感じになってきた。
(ここに来てもまだ終わっていない)

年末年始といえば我々神楽衆にとって一大イベントだ。
大晦日は11時からの大祓と、
元日朝6時からの元旦祭、8時ごろからの神楽奉納。
元旦当日参加できるメンバーを今確認中なので
演目はどうなるかわからないけれど
新年早々、清新な空気の中で焚き火に当たりながら
初詣ついでの神楽鑑賞はいかがだろうか。

普段は花巻を離れている連中も帰ってきて(たぶん)
久しぶりで会うメンバーによる和気藹々の神楽。
元日朝から忙しいけど、
我々自身も楽しみな1日なのだ。

週間天気予報によると、大晦日から大寒波とか(^^;
どうやら元旦は氷点下2桁になりそうだ。
今から防寒対策を練ることになる。
大丈夫、ワタシは今年秘密兵器を持ち込む予定(笑)
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ドラマ「青天を衝け」

2021-12-28 | 映画・芝居・TV

大河ドラマ「青天を衝け」はよかったな。
近代日本の産業・経済の祖を築いた人間として取り上げると
事前に思っていたので、実はあまり期待してなかったんだけど、
実はそれだけじゃなかった。
個人的には、大衆の愚かしさや、
薩長による明治新政府のダメっぷりをちゃんと描いた点を評価したい。
「国と国ではなく人と人」という思想も共感。
隣国の脅威を殊更言い立てる人たちに聞かせたいと思った。
自分だけではなく、みんなの幸せを・・・というのは
宮沢賢治さんに通じるところもあるよね。
明治から大正、昭和初期にかけて生きた理念の人たちはすごい。

最後の
「いま日の本はどうなってる?」
「それが・・・恥ずかしくてとても言えません」
に笑っちゃった😁
政治家の皆さんや、保身に汲々としている高級官僚など
国のお偉いさん方はこの言葉をどう聞いたかな?

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ワタシの年代が経験してきたこと

2021-12-27 | 社会
私は昭和41年に小学校入学、48年に卒業した。
小学生時代はまだ終戦から21〜28年。
同級生の親たちは大なり小なり戦争を経験していた。
祭りになると、街角に傷痍軍人が立っていた。
義手や義足をつけ、白い病院服に戦闘帽を被り、
ハーモニカで物悲しい軍歌を吹いていた。
その人たち全てが本当に生活に困っている傷痍軍人かどうか
今となってはわからないが
病気で戦地に行かずに済んだ父は、どこか後ろめたかったのか
彼らの前の缶に入れてこいと小銭を私に握らせたものだ。

小学校4年だった昭和45年は70年安保の年。
TVで安田講堂の攻防を見ていた。
ベトナム戦争が泥沼化し、NHK特派員報告で戦況が伝えられた。
ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)の署名活動が
花巻の市街地にも立っていた。
小学校5・6年の時の担任はシベリア抑留体験者だった。
直立不動の姿勢を徹底的に仕込まれた。
ちょっとしたことですぐに「歯を食いしばれ!」と怒鳴られ、
往復でビンタが飛んできた。
同じ頃、あさま山荘事件があった。
TVにかじりついて、警官が散弾銃に倒れる様子など中継を見ていた。

大学に入学した昭和54年だったと思うが
当時の経団連会長が「徴兵制度復活を」とぶち上げた。
翌年20歳を迎える私は震えた。
冗談じゃない。
モロに自分の年代が対象じゃないか。
その話は大きな話題を呼んだが、結局話だけだった。

昭和58年は大学最終年。
当時の中曽根首相が初めての訪米時、
時の大統領レーガンに対して日米安保協定に絡み、
「日本は不沈空母」発言し大きな話題となった。
「ふざけるな」「勝手にお前の国にするな」と憤った。
その時点でもまだ終戦から38年。
戦争体験者は、今の私ぐらいの年齢だったろうか。
みんなその発言に反発したはずだ。

平成元年、ベルリンの壁が崩壊し
東西冷戦が一気に雪解けの時代を迎えた。
抱き合い、踊り、歌うドイツ市民たちをTVで見ながら
こちらも涙が出るほど嬉しかった。

そんな経験をして、還暦が過ぎた。
大学時代は鉄パイプを持った新左翼による活動も見てきた。
右翼学生たちによる学生への恫喝も見てきた。
もしかしたら
とても貴重な時代を過ごしてきたのではないかと
今しみじみ思っている。
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2人のクリスマス

2021-12-26 | 音楽
2人だけのクリスマス 灯り落としたテーブル
子どもたちも巣立って 静かな雪の夜

前に揃いのワイングラス 昔2人で買ったよね
埃払って出してみた 久しぶりだね

雪が降る 雪が降る 家の窓辺に
Silent night, holy night 君にMerry Cristmas


ひとつ覚えのクリスマスソング 子どもたち小さい頃
ケーキやおもちゃを前にして 皆で歌ったよね

雪が降る 雪が降る 家の屋根の上に
Silent night, holy night 君にMerry Cristmas

雪が降る 雪が降る 暗い森の上に
Silent night, holy night 君にMerry Cristmas

        (Lyrics & Music by 風屋 2006年)
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Happy Christmas

2021-12-25 | 世界・平和

War is over if you want it.

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Christmas Eve

2021-12-24 | 世界・平和

世界中の人々が笑顔で過ごせる日でありますように。
Merry Christmas。
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歳と顔

2021-12-23 | 社会
(宇崎竜童公式HPより)

NHKの朝ドラで世良公則さんがいい味で出演している。
同じくNHKの夜ドラ「阿佐谷姉妹ののほほんふたり暮らし」では
宇崎竜童さんが渋い役で出演している。
宇崎さんは、映画「罪の声」でもカッコ良かった。
朝ドラでは「おかえりモネ」でも藤竜也さんが良かった。

みんな若い頃をリアルで知っている人たちばかりだが
年齢を重ねるごとによりカッコ良く、渋い顔になっている。
とんがってギラギラしていた若い頃のエネルギーを
今も内包し、少しずつ滲み出しながらも
そこに枯れた味わいがミックスされて魅力になる。
そういう人たちを見ていると、歳を重ねるのも悪くないと思える。
特にシルバーヘアとシワだよね。
これまでの様々な経験が人間の深みにつながっていて
ある意味若い頃とは違うセクシーさを感じる。

「歳と顔」といえば火野正平さん。
正直言って若い頃は2枚目とは言えなかったけれど
スキンヘッドの今の方がすごく魅力的な顔になった気がする。
シワくちゃの笑顔がまたいい。
佐藤浩一さんや中井貴一さんはワタシと同年代だけど
彼らも着々といい顔になり、いい味を出す役者さんになった。
年齢は人のキャパを広げるというか、深みを醸すよね。
それが如実に顔に現れる。

女性でいえば倍賞千恵子さんや夏木マリさん田中裕子さん。
それぞれとても魅力的だ。
アンチエイジングとか、歳より若く見られたいとか、
白髪を染めるとか、シワやシミを隠すとか、
皆さんそれぞれ年齢と闘っている話をよく聞くけれど、
個人的には自然なままでいいと思うけどなぁ。
それよりも様々、たくさんいろんな経験をして
顔に滲み出てくるその深みが魅力マシマシにする気がするよ。

とにかく宇崎さん、佐藤浩一さん、舘ひろしさんや
鈴木雅之さん、玉置浩二さんなどに憧れる。
顔もそうだけど、その存在感に。

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2021-12-22 | 

旅がしたい。
新幹線や車を使って急いで目的地へ向かうのではなく
在来線に揺られ、ぶらりと歩いて旅がしたい。
ガタンゴトンとレールの継ぎ目を通る単調なリズムに身を任せ
踏切や街の灯、家々の明かり、車のヘッドライトなど
ぼんやり車窓からの景色を眺める旅がしたい。

知らない街の知らない路地に入り込み
そこに住む人々の生活の営みを感じられる旅がしたい。
ふらっと入った店の人と会話を交わすのもいい。
その土地ならではの食べ物の匂いを感じ
地元民同士の会話の、独特な言葉に耳を傾けながら、
その場所の空気を感じる旅がしたい。

遠く海を越えるなら飛行機もいいけれど、
潮風に剥げて何度もペンキが重ねられた船の雰囲気も好きだ。
数時間ぐらいならのんびり波に揺られたい。
普段身近ではない海にも憧れる。
できれば砂浜より、人々の暮らしが感じられる船着場がいい。

船着場といえば、鉄道の駅もいい。
駅ビル併設の大きな駅よりは、
数人の駅員さんがいるぐらいの規模の地方都市の古い駅。
片隅でお土産物が売られていて、待合室がある。
ここで出会いや別れなど、様々なドラマがあったんだろうと
いろいろ想像しながら自分が乗る列車を待つのもいい。

旅のお供は1冊の文庫本。
数ページ繰っては居眠りするのもいい。
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週刊金曜日 花巻の風vol.11

2021-12-21 | 風人堂


お知らせがちょいと遅くなったけど、
12/17発売の週刊金曜日
連載「花巻の風」vol.11で取り上げたのは
店舗を持たずに花の仕事をしている2人を紹介。
「花仕事屋 Lamb's」の藤原昭紀くんと
エディブルフラワーを中心に
自らも花を育てながらハーバリウムなどの加工品も
幅広く製作・販売している岡居亜優美さん。

首相官邸やTV局のスタジオ、高級ブランド、アパレルなど
東京の第一線でディスプレイなどの感性を磨いてきた藤原くんと
幼い頃から花に囲まれて育ち、
結婚を機に花巻に移住してきた岡居さん。
その2人の想いや、目指しているところは?

週刊金曜日は全国の書店でお買い求めいただけます。
来週発売号の特集は「絵本」。
そちらもお楽しみに。
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風屋的 今年の10大ニュース

2021-12-20 | 風屋日記
ってことを毎年書いてるけど
今年に関して言えば10個もない感じだね。

①3月 家内が定年退職して再任用へ
②4月 一番上の孫が小学校入学
③2月〜 週刊金曜日に「花巻の風」毎月連載

ぐらいかなぁ。
もちろん仕事はそれなりにしてきたし
大きなページものも、新たな企画もあったけれど
それらが日の目を見るのは年が明けてから。
さまざま試行錯誤もあったが、
総じて穏やかな1年だったのだろうと思う。
来年はいくつか、ちょっとしたチャレンジが待っている。
楽しみ半分、緊張半分。
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寒い中、お疲れ様でした

2021-12-19 | 神楽・芸能

北上以南は雪だったらしいが、
幸か不幸か😅花巻は予報通りの寒さだったものの
雪はほとんど無く、風も強風ってほどでもない。
どっちかなら暖かい社務所の中だったのになぁと思いつつ
真冬日で、時折刺すような風のなか
円万寺系合同舞納めが無事終了。
関係者の皆さん、お疲れ様でした。
そして多数集まりいただいた鑑賞の皆さま
ありがとうございました。

昨年来のコロナパンデミックの中
各団体とも演舞ご披露の場が激減しており
ゲストにお招きした石鳩岡神楽さんからすらも
感謝の言葉がありました。
(地元以外では今年最初で最後の出番だった由)
でも、こうやって伝承活動を続ることが
私たちの想いも神様に届くのではないかと思う。
早くコロナ前の日常が戻りますように。
寒さに耐える苦行が
そのためのものになってくれるなら。
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円万寺系神楽 合同舞納めは今日

2021-12-18 | 神楽・芸能
場所は花巻市の上根子熊野神社。

11:00〜    舞納めの儀(拝殿)
13:30〜16:30 各団体による神楽奉納(神楽殿)

①鳥舞(小瀬川神楽)
②三番叟(上根子神楽)
③山の神(小瀬川神楽)
④鞍馬(上根子神楽)【新演目】
⑤神楽(しんがく-湯口中学校)
⑥天降り(石鳩岡神楽)※ゲスト出演
⑦権現舞(上根子神楽)

上根子神楽は、数十年ぶり
今のメンバーでは初となる「鞍馬」のご披露。
今年の全国中学校文化祭で披露された
湯口中学校生徒たちによる「神楽(しんがく)」も見もの。

天候次第で社務所内の奉納になる可能性があります。
基本的に外の神楽殿での奉納になりますので
ご鑑賞の場合は寒さ対策を厳重にお願いします。
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「浅草キッド」

2021-12-17 | 映画・芝居・TV

物事にはすべからく表と裏がある。
最新のファッションと化粧品の香り漂う百貨店にもバックヤードが
眩いほどのスポットライトが当たるテレビのスタジオも
セットの裏側に回るとベニヤ板や小道具などが剥き出しだ。
きらびやかなステージも、そこを降りると雑多な楽屋や現実がある。
かっこいい技や芸も、身に付けるまでの努力や苦労がある。
颯爽とスーツを着こなし、ハットを被って街を闊歩するスターも
家に帰ると木賃アパートだったりするのだ。

NETFLIX配信のこの作品は
北野武さんが下積み時代からスタートなった今に至るまで
師匠と仰いだ深見千三郎さんとの師弟の物語。
原作は武さんご自身だが、脚本と監督は劇団ひとりさんだ。
とにかく深見役の大泉洋さんがはまり役。
この人以外には考えられないキャスティングだろう。
驚いたのは武さん役の柳楽優弥さん。
若い頃の武さんが完全に乗り移っている。
ストリップの踊り子役の門脇麦さんの健気な姿もいい。
深見の奥さんで踊り子役の鈴木保奈美さんも。
特訓したという大泉さんと柳楽さんのタップダンスも見事だったな。
劇団ひとりさんの脚本は、とにかくセリフ回しが素晴らしい。
含みのあるセリフのやり取りが泣かせるのだ。

泣いたよ。
特に後半はただただ泣けた。
深見師匠と武さんのやり取りがとにかく泣かせる。
何度でもみたい作品だ。

テレビドラマはスポンサーの意向が強く反映されるし
一般家庭に届けるという意味ではそう過激な描写もできない。
映画はある意味ギャンブルだし、
配給会社がつかなければ資金集めにも苦労する。
でもweb配信ドラマはサブスクではじめから予算が見えているし
見たくない人は見なきゃいいから、多少過激な描写もできる。
だから「全裸監督」のような作品も生み出せるわけだ。
これからはNETFLIXなどによる製作ドラマが面白いかもしれない。
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