風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「田舎のパン屋が見つけた『腐る経済』」

2016-10-31 | 読書

13刷を重ねるヒットノンフィクション。
「腐る経済」という表現は少々分かりにくいが
一般的に言われる経済活動におけるお金は腐ることなく
お金がお金を生み出す仕組みがまかり通り
「利潤追求」のみを目的とする非人間的な「仕事」が
徹底的に追求されている昨今の資本主義経済とは
真逆なベクトルで動く経済のことらしい。
ましてその手段はパン。
主人公は小麦であり、酵母であり、麹菌と
すべて腐るものだ。
体や土の声を聞きながら本物のパンを作るその「仕事」は
「腐らないパン」を作る現代の資本主義とは理念を異にする。
しかもそのパン屋は大消費地である都会ではなく
岡山県の山の中(最近鳥取に移ったらしい)。
現代の経済に長けた方が見れば「なんて無駄なことを」と
眉間に皺を寄せそうなことをこの夫婦は実現して見せた。

その考えを自ら分析する際にテキストにしたのがなんとマルクス。
これまた現代人たちにとっては過去の遺物のようなものだろう。
ただし彼が興味を持ったのは共産主義ではない。
経済学者マルクスによる資本主義の仕組みについて学び
そのひとつひとつに同意や異論を持ったことが
今の仕事上の理念の理論的裏づけになっているのだろう。
私たちはどうしてもイデオロギーで物事を見がちだけれど
その姿勢こそ学ばなくてはいけないものだと思う。
しかも彼は先に思った通り動き、
その後でその動きを理論付けした形。
「走りながら考えろ」とはこのことなんだなと納得。

ところで著者は本書の中で「小商い」という言葉を使っているが
ワタシも最近考えているのは
「地方に必要なのは小さい歯車をたくさん回す経済」ということ。
大きなお金を用意し、大きなモノ、コトを動かすのは
「腐らない経済」に基づく大都会の経済活動だが
地方のそれはそぐわない。
小さい投資や元手、少ない経費で食べるだけのお金を得る。
その小さな歯車がたくさん集まることによって
地方経済が活性化していくと思うのだ。
リノベーションまちづくりの考え方もそれに近い。
大量のお金を投資してでかいハコを作るのではなく
これまでのストックの有効利用になるからだ。

これは個人の生活にたとえてみればわかりやすい。
地方よりは都会の方が平均的に収入は多いのかもしれないが
一方で都会では生活そのものにお金がかかる。
差し引きすれば、おそらく可処分所得は地方の方が多い。
都会で10万円ぐらいするアパートやマンションが
例えば花巻あたりなら5万円ぐらいで借りられるしね。

もの作りとしてはこれ以上ないほど
素材から作り方まで徹底してしている彼らのマネは
誰もができることではないけれど
この考え方で仕事をし生活することは誰でもできる。
高度経済成長〜バブル経済で狂ってしまった
あるいは爛熟化して崩壊しつつある
グローバル経済のアンチテーゼとして
「小さな歯車経済」を生かしていくにはどういう方法があるか
これからも更に考えてみようか。

「田舎のパン屋が見つけた『腐る経済』」渡邉 格:著 講談社
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電車道(でんしゃみち)

2016-10-30 | 生活の風景
相撲の話ではない(笑)

花巻にはかつて路面電車が走っていた。
昭和40年代にはモータリゼーションに押される形で
全て廃線となってしまったのだが、
花巻電鉄」といえば今も廃線マニアの垂涎の的らしい。

子どもの頃には花巻温泉線と鉛線だけとなっていて
それも小学生の頃には廃線となってしまったが
西花巻から中央花巻へ東北本線を超えて走っていたらしい
廃線後は今も残っていて
ワタシが子どもの頃はココを「電車道」と言っていた。



どこの道か、今の花巻人はわかるかな?
この写真はかつての高橋眼科地点から跨線橋方面を見たところ。



反対側にはこんな風に廃線後が伸びている。



この右側の道もそう。
そろそろ中央花巻の駅が見えてきたあたり。



ここが中央花巻駅があったところ。
この路線が廃止になった後なのかどうかわからないが
ここには昔「中央劇場」という映画館があった。
洋画専門で、父の知人が経営しており
時々タダで入れてもらったりしたものだ。
その後は、手前にあった岩手県経済連の駐車場になり
今はそれも無く、月極駐車場に。
中央花巻の駅の少し先には岩手軽便鉄道の駅が
昔々あったということは死んだ父に教えてもらった。

ちょっとした花巻散歩。
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ブックカバー

2016-10-29 | 生活の風景


ブックカバーを複数持っている。
実はどれも頂き物なのだが
それらを自分なりのルールで使い分けている。

今読んでいる最中のものは写真の革と帆布で作られたもの。
United Beesというブランドの製品だ。
以前会社員時代に同社との付き合いがあり
商談の際にいただいたもの。
エンボス革の手触りはもちろんのこと、
背の部分に使われている帆布のストライプがお気に入り。
ただしこれを読んでいる最中の本に使っているかは
気に入っているからだけではない。
他のブックカバーはみんな布製のもので
手ぬぐい素材だったり手作りのものだったり
バッグから出したり引っ込めたりハードに使ううちに
擦り切れたり、汚れたりし易いものなので
普段持ち歩くのは頑丈な革製にしているというわけ。

今読んでいるものは革製のものを使い
次に読む予定の本、さらにその次に読む予定の本などは
ちゃーんとそれ用の布製ブックカバーに入れている。
そしてもっと後に読む予定のものは書店の紙カバーをかけたまま。
(どんだけ積ん読してるんだって話ですが ^^;)
とにかくワタシは、身近に未読の本が数冊無いと落ち着かなく
何冊か読む間にいそいそとストックを探しに書店へ行く。
そんなストック管理にはこの複数のブックカバーがとても役にたつ。

ところで「面倒だから」と
カバーや帯を外してしまう人もいるけれど
(しかもそのまま捨ててしまう人すらいる)
表紙や帯も一体となって1冊の本。
スピンの色や見返しも含め、それらも本の1部だ。
編集者もデザイナーも出版社の人たちも
そこまで丁寧に吟味して作っている。
だから外されるととても残念だ。
破れはもちろん、擦った傷や折り目など付けないように扱う。

何かの表紙に帯が破れたりするととても悲しい。
(気に入ったページの端を折ることはあるけど)
カバーの小口をしおり代わりに使うなど言語道断。
それがたとえ文庫本だとしても。
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「見えない鎖」

2016-10-28 | 読書

鏑木さんの作品を読んだのは3作目。
相変わらず細やかに人に心の機微を丹念に描く。
ミステリー仕立てにはしているけれど
どんでん返しや複雑な細工などなく
ミステリーとしては物足りないかもしれない。

料理や栄養学などを題材にしつつも
テーマは「信頼」だろう。
考えてみれば「食」も「信頼」があってこそ。
人と人とはどう信頼しあうかということを
著者は読者に問う。

それにしても同社の本を読むのは2冊目だけど
やっぱり編集が粗いなぁ。
気になる文章表現など数カ所。
手練の作家さんなので以前読んだ本ほどじゃないけど。
本好き&本に関わる仕事をしている身にとっては
ちょっと残念ではある。

「見えない鎖」鏑木連:著 潮文庫
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マルカン応援寄席

2016-10-27 | 文化


今度の日曜日は
花巻市文化会館中ホールにて
マルカン応援寄席が開催される。
出演者の一人である六華亭遊花さんは遠野出身。
花巻南高のOGで、小遊三さんの妹弟子とのこと。
東北弁落語がウケているらしい。
晩秋の花巻で寄席はいかが?

で、もちろん会場では写真集も売ります。
よろしくお願いします。
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花巻童話村イルミネーション

2016-10-26 | 生活の風景
宮沢賢治生誕120年を記念して春から行われていた
花巻市童話村でのイルミネーション。
この前の日曜日が最終日だったのだが
その前日の土曜日になんとかギリギリで見に行けた。
森の中に点在するイルミネーションがなんとも幻想的。







奥の沼では水にも映って更に綺麗だった。





そして広場真ん中のセンターイルミネーション。



この前、東京からの帰りの新幹線からもチラッと見えたよ。
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新聞

2016-10-25 | 世界・平和






我が家では義母の習慣で毎日新聞を取っている。
実家では、これまた母の習慣で朝日新聞だ。
上京した時によくいくファミレスには読売新聞が置いてある。
ということで(同時にじゃないけど)
自然に3紙を読見比べていることになる。

おもしろいことに、たぶんレイアウトの違いだろうけど
毎日の時は毎日の、朝日の時は朝日の、読売は読売の頭に
自然に切り替わるんだなぁ。
決して毎日の頭で朝日を読むことはない。
例えて言うなら、3ヶ国語を話せる人が
それぞれの場面でそれぞれの言語脳に切り替わる感じ。
そしてなんとなくだけど感じているのは
毎日は社会面が、朝日は文化面が、読売は経済面が
それぞれ読み応えがあって充実しているイメージ。
ルポものや連載特集などは朝日も素晴らしいけどね。

スポーツ欄に関しては読売は役に立たない。
だって巨人の記事ばかりなんだもの(笑)
まぁ朝日は高校野球、毎日は社会人野球に特化してるけど
それはジャンルの問題であって、特定チームじゃないからね。
(しかも次男が高校野球にも社会人野球にも関係してるので
 それらの記事は我が家にとって貴重 笑)

で、今日は何が言いたかったかというと
1面下のコラムは断然「天声人語」が自分的にハマるし
応募川柳のレベルやクスッと笑える小さな囲み投稿のセンスは
(自分的にはだけど)朝日がダントツ。
ついつい笑っちゃうんだなあ。

いつぞや「朝日歌壇・番外地」という特集があり
選ばれなかったものの面白かった作品が取り上げられていた。
これらがまたケッサク。
「冷蔵庫に忘れし内緒の釣りの餌 巨大に育ちて妻の絶叫」とか
「地震より妻の一言厳しくて『一緒に死ねない。私は逃げる』」とか
「獅子唐の中の青虫食べたかも『ああタンパク質ね』と軽く云う医師」とか
とにかく洒脱な作品が多いんだなぁ。
川柳も一事が万事こんなセンス。
報道姿勢もさることながら、こんな感覚が自分には合う(^^)
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身長の話

2016-10-24 | 風屋日記


現在の身長は176cm。
(2年半前に測ったきりだから、たぶん)
以前は178cmだった。
縮んだというよりも、たぶん姿勢が悪くなったんだね(^^;
長身というほどでもないけど、そんなに低くもない。
生まれてこれまで身長について思い悩んだこたはあまり無い。
自分より高いやつと歩くと、そんなことは稀なので(笑)
すごく歩きにくかったりはするけど。
(自分より低い人は大概ちょっと前を歩いてもらう。
 でも自分より高い人は後ろを歩いてほしい 笑)

180cm以上ある人を「いいな」とたまに思ったりするけど
羨んだりすることはあまりこれまでもなかったかな。
服のサイズも種類が多いLで間に合うし
(太っている頃はXLだったけど)
コンプレックスを抱くほどじゃなかったから
シークレットブーツのお世話にならずにも済んだ(笑)
家族からも、高いところのものを取る時には重宝されるし
こんなもんだろと思っていた。

でもね、最近「165cmぐらいだったら良かったのに」と思う。
それは着物が欲しいと思った時だ。
男物の着物は女物とは違いおはしょりが無い。
ってことで、上手く着こなすには寸法がとても大事になる。
もちろん新しい着物を仕立てるなんてのは高価で手が出ないから
まともな生地のものは勢い中古の着物を探すことになる。
ところが昔の人たちって小さいんだよねぇ(^^;
裄も丈も、自分に合う寸法のものなんてのはまずお目にかからない。
気に入ったものを見つけても、ため息つきながら諦めるしかない。
羽織ですら裄が合わないんだなぁ。
(神楽で使っているものは中古品を母に少々直してもらった)

実は最近、着物だけじゃなく普段着る服も中古を探す。
ここでも気に入ったものはなぜかみんなMかS。
大は小を兼ねるじゃないけど、大きければ直せる。
小さいものはどうしようもないよねぇ。
・・・ということで
実は最近、10cmぐらい小さくなりたい(笑)

写真はマルカンデパートのエレベーター脇にあった
キリンさんの身長計。
マルカン思い出写真集「MARUKAN IMAGES」より。
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紅葉

2016-10-23 | 生活の風景






今年は色が鮮やかに出てる気がする。
特に赤がきれい。

花巻市総合体育館では
昨日から全国障害者スポーツ大会
希望郷いわて大会。
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東京プチ散歩

2016-10-22 | 散歩
ということで、
「東京散歩学」を買った書店近辺で
この本に載っている辺りをプチ散歩してみた。
ちょうどここいらで時間ができたもんで。

まずは本屋すぐそばの護国寺。









すごい規模だねぇ。
大都会のど真ん中にいるとは思えないほど静かで
広大な敷地にたくさんの歴史的建造物。



鐘楼もその中にある鐘も江戸中期のものとのこと。



ここは大師堂。
大正15年に大修理を行ったらしいけど
もともとは元禄時代の建立だそうだ。
今も護摩壇が置かれ、護摩法要が行われているとのこと。


そのあと地下鉄で1駅乗り飯田橋へ。
いつも目の前は通っているけど、行ったことがなかった
神楽坂近くの筑土八幡神社へ。





ここもちょっとした丘になっている。
神楽坂自体もかなりの坂道で、ここはてっぺんに近いけど
ここから一旦ちょっと下がってからまた神楽坂上に至る。
ホントにデコボコした地形。
普段はなかなか気がつかないんだけどね。



社殿のある頂上はそんなに広くはないけど
ここもまた都会のど真ん中とは思えない静けさ。
小鳥の鳴き声だけが響いている。

本当は護国寺からぶらぶら神楽坂まで歩こうと思ったけど
この日はなんもかんも暑くてすぐ諦めた(笑)
気温ひと桁の地からいきなり気温25度の地に行くのは
本当にツライ(^^;
半袖の人たちもたくさん歩いているというのに
こちとら着ているものも冬物だし(笑)
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「東京散歩学」

2016-10-21 | 読書


通りがかった本屋で見つけ
パラパラページをめくって即購入。
面白いわぁ。

東京という街はビルばかりというイメージが
特に私のような田舎者は抱きがちだけど
実は起伏に富んだ地形で
それをうまく利用して街が形成されている。
表向きビルばかりだが
ちょっと裏に回ると古くからの坂道や
生活路になっている小さな階段や細い路地があり
古道もそのまま残っていたりする。
ビルだってよく見れば
戦災で生き残ったレトロでクールなビルや
ビルの中を路地が通っていたり
片隅に古社が祀られていたりという
不思議な建物もあちこちにある。

あの角を曲がるとどんな風景が見えるのか。
そんな楽しみがある東京の街。

この本を買ったあと、ちょいと歩いてみたよ。
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差別

2016-10-20 | 世界・平和


もちろん言語道断なことなんだけど
一番気になったのは
菅官房長官や大阪府警からのコメントにある
「不適切な発言」という言葉。
発言だけなの?
差別意識がないと発言にはならない。
この場合、差別意識そのものが問題じゃないの?
そういう差別意識は持ってていいってこと?
差別は沖縄に人たちだけじゃないよね?きっと。
昔、某洋酒メーカーの社長から熊襲発言があったように
おそらく東北人に対しても意識の奥底に
差別意識を持っているんじゃないの?
菅さんは秋田出身。
もし今回のことが秋田で起きたら
彼はどんな発言をするんだろう。
地域だけじゃない。
たぶんキャリア官僚や政府の中心にいる人たち、
国を代表するような企業を動かしている人たちなど
つまり何かしらの権力を握っている人たち以外の
いわば国を構成する大部分の「大衆」に対する
様々な差別意識があるのではないかと勘ぐってしまう。

そんな意識を持った人たちに
私たちは政治や治安を委任している恐ろしさ。
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ボクは汽車の運転手

2016-10-19 | 生活の風景


花巻市童話村にて。
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マルカンへの熱い思い

2016-10-18 | 文化

「懐かしなは。忘れなれないっちゃ」
「あんや、いい顔で食べでる写真だねぇ」
「2月だって?早ぐ行ぎでなー」
「いっつも親ど来てらったんですよ。この子も連れで行ぎでぇなぁ」
「ソフト前にしてめんけ顔してら写真だごど」
「何にも変わらねで再開して欲しなは。頑張ってや」
「応援してるっちゃ」

どでびっくり市で
写真集販売コーナーに立ち寄ってくれた方々の声。
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「ふたりの季節」

2016-10-17 | 読書

50代が主人公の
大人の穏やかで切ない恋愛小説だけど
だからといって甘ったるいものではない。
若い頃、学生運動という嵐の時代を共に過ごし、
さまざまな荒波の人生をくぐり抜けたあと
ふと出会った同志との再会のような物語。
作品中では何も起きない。
2人が思い出を穏やかに語り合っているだけ。
それでも焦がれるようなこの切なさは
おそらく恋心というよりも
過ぎてしまった季節へのノスタルジー。
誰しも、どんな年寄りにも若い頃はあったし
その時々の文化や生活もあった。

主人公と同年代の著者はワタシより若干歳上だが
当時の世相は近いものがある。
そんな風景を想像し、こちらまで切なくなった。

「ふたりの季節」小池真理子:著 幻冬舎文庫
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