風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

花巻駅 午前7時

2012-01-31 | 生活の風景
雪の朝。
昨日の公式発表-12度の後だと
今朝の-5度は暖かく感じる。
雪が降る日は寒くない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グリーンカレー

2012-01-30 | 食べ物・お店
盛岡市の
タイ料理店バイマックルーにて。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北上駅にて

2012-01-29 | 生活の風景
一昨日夜。
この時-6度ほど。
覚悟していたほどは寒くなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しい1歩

2012-01-28 | 風屋日記
「生ひ立ちの歌」
       中原中也

    I
幼年時
私の上に降る雪は
真綿のやうでありました

少年時
私の上に降る雪は
霙のやうでありました

十七―十九
私の上に降る雪は
霰のやうに散りました

二十―二十二
私の上に降る雪は
雹であるかと思はれた

二十三
私の上に降る雪は
ひどい吹雪とみえました

二十四
私の上に降る雪は
いとしめやかになりました……

    II
私の上に降る雪は
花びらのやうに降つてきます
薪の燃える音もして
凍るみ空の黝む頃

私の上に降る雪は
いとなよびかになつかしく
手を差伸べて降りました

私の上に降る雪は
熱い額に落ちもくる
涙のやうでありました

私の上に降る雪に
いとねんごろに感謝して、神様に
長生したいと祈りました

私の上に降る雪は
いと貞潔でありました



人は生まれてから1年1年、1月1月、
日々刻々さまざまな「自分」を重ねて生きている。
悲しいことも、悔しいことも、辛いことも、
そして楽しいことも、嬉しいことも
積もる雪のように記憶を重ねながら生きている。
積み重なる記憶の薄いベールのような膜は
年齢とともに厚みを増し、決して消えることはないが
より下層にあるものは埋もれてしまうことが多かろう。

その中の、
18歳からの自分の中の一部分を捨てようと思う。
この歳までの自分の基礎を形作ってくれたぐらい
かなり大きな存在だった部分だけど
時には切なく思い、時には勇気づけられた部分だけど
もう必要ないようだ。
重いと思ったことはないが
そろそろ荷物を下ろす時のようだ。
そして新しい1歩を踏み出す。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「雲と海の溶け合うところ」

2012-01-27 | 読書
本文より
「生きているだけでこうして他人を困らせることもある。
いったい何をしているのだろうか、
何のために他人と触れ合いながら
生きていかなければいけないのだろう。」
「星屑のひとつに過ぎないような一人の人間が、
何かを想像して何か行動を起こしても、
実は何も変わらないのではないか。
何のために今を彷徨っているのだろうか」
「人は区切りごとに過去を思い浮かべる。
自分の存在への不安からなのだろう。」

瀬戸内の素朴な少年が
40年近く経って立派な大人のビジネスマンになっている。
神経を擦り減らし、体を痛めつけながら、
それでも少年の頃の中身のままで。
なにか身につまされるものを感じた。
そんな彼を助けるために、
祥子はカスミになって生まれ変わったのかな。
祥子を守るはずだった主人公は逆にカスミに癒されている。

神は人の心の中にいる。
儀式や偶像が大事なのではない。
教儀や戒は単なるモノサシ。
神はひとりひとりの心の中にいる。

「雲と海の溶け合うところ」天野作市:著 講談社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京の雪だるま

2012-01-26 | 生活の風景
押上にて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SMILE

2012-01-25 | 音楽
Smile, though your heart is aching
Smile, even though it's breaking
When there are clouds in the sky
You'll get by...

If you smile
With your fear and sorrow
Smile and maybe tomorrow
You'll find that life is still worthwhile
If you just...

Light up your face with gladness
Hide every trace of sadness
Although a tear may be ever so near
That's the time you must keep on trying
Smile, what's the use of crying
You'll find that life is still worthwhile
If you just...

Smile, though your heart is aching
Smile, even though it's breaking
When there are clouds in the sky
You'll get by...

If you smile
Through your fear and sorrow
Smile and maybe tomorrow
You'll find that life is still worthwhile
If you just smile...

That's the time you must keep on trying
Smile, what's the use of crying
You'll find that life is still worthwhile
If you just smile...
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪の降る街

2012-01-24 | 生活の風景


晴れた日は、前を向き背を伸ばして足早に歩くのに。
雨の日は、煙る街を眺めつつ水溜まりを避けて軽快に歩くのに、
雪が降る日は俯き加減で、
昔の思い出や心の中に沈澱している様々な思いが湧いてきて
噛み締めるようにゆっくりと歩を進める。
雪が上から降るのではなく、
自分が上へ、過去へ遡っていくような感じを抱きながら。
あるいは降る雪にそんな思いを溶かして
積もる雪とともに足元に埋めていくみたいに。

降りしきる雪の中を黙々と歩くのは嫌いじゃない。
自分の心の中の引き出しの中に詰め込まれた
様々なものを整理できるから。
雪の日は妙に人恋しくなる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「気高き昼寝」

2012-01-23 | 読書
本文より
「生命の連鎖は人間が除外されています。
この世に存在する命が何一つ欠けても
たちどころに維持できなくなるのに、
人間がいなくなっても連鎖は続くと言われています」

「連鎖」を「仕事」、「人間」を「自分」に置き換えても
そのまま意味が通ると感じるのは
果してポジティブだろうか、ネガティブだろうか。

自分自身の過去の記憶と妄想が曖昧になって
ところどころ途切れているという
神経の病に罹っている主人公の状況は
果して幸せなのだろうか、不幸なのだろうか。
ちょっと羨む気持ちが自分の心の内に湧いてきて
いささか慌てたりしながら読了。

この作品についてだけ言えば、ストーリーは添え物だ。
タイトルすらも。
もしかしたら作者は本作で
エンターテインメントを書いたつもりかも知れないが
残念ながら作者自身の呻吟しか感じられない。
読み終えて、そっと表紙に手を置いた。

「気高き昼寝」天野作市:著 講談社文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浜のミサンガ

2012-01-22 | 文化
岩手の被災地
大船渡のお母さんたちが
当面の収入源として津波で壊れた漁網を使い
編んで売ってるミサンガ。
ずーっと売り切れ状態だったけど
ようやく買えた。
休みの日ぐらいしか付けられないけど
できるだけ付けて歩こう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「でいごの花のしたに」

2012-01-21 | 読書
この作者の本は
「アンクルトムズ・ケビンの幽霊」
(文庫改題「国境のハーモニカ」)以来2作目。
丁寧に周辺取材もし、
歴史的背景を描きつつ登場人物の心情を分かりやすく語る。

・・・なんて冷静に客観論を述べられるような作品ではない。
とにかく出てくる人々の姿がみな辛く、哀しく胸に迫る。
戦時中「ヤマトゥ」に捨てられた「ウチナー」たちの悲鳴が聞こえる。
想像を絶する体験を胸に秘めたおばぁやおじぃが
「忘れられるから人は生きて行けるさぁ」「人生は楽しいさぁ」
と台風に家ごと揺さぶられながら優しく微笑むのだ。
そして「時々思い出すだけでいいんだよ」ともささやく。

そんな心に痛みを持つ人々の深い優しさに包まれながら
主人公は自らの愛情をおずおずと貫いて行く。
深く深く心に沁みる作品。
裏表紙に「愛の物語」と書いてあるけれど
それは男女間の愛ばかりじゃない。
住む土地への愛、家族や隣人への愛、そして人間への愛だ。

この作家の本、もう少し読んでみようか。

「でいごの花の下に」池永 陽:著 集英社文庫

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名古屋にて

2012-01-20 | 
大須観音。
東京に例えると、
栄が銀座で大須が浅草って感じ。
古い店などが残ってて、
すごくイイ感じなんだよなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新幹線

2012-01-19 | 
東北新幹線と比べ、
東海道新幹線の窓は小さい(飛行機みたい)し、
何より喫煙室があるってとこが大きな違い。
喫煙車両じゃなくて喫煙室ってとこがありがたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「あの日にドライブ」

2012-01-18 | 読書
人生には
大きなものから小さなものまでたくさんの岐路がある
受験や進学、就職、結婚から
好きな人への告白、友人との関係、仕事中の選択、
果ては「あの角を曲がろうかどうしようか」まで。
その選択によってもしかしたら人生が変わったかも知れない。

でもね、以前から考えていたことだけど、
今の境遇を後悔している人は
過去の岐路で別な選択をしたとしても後悔する気がする。
今が幸せな人は
過去の岐路で別の道を選んだとしても幸せだろう。
そんなことを改めて思い出した「おじさんの青い鳥」物語。

とは言え
「あの時こうしていれば」「ああなっていれば」と
つい妄想に走ってしまうのは人間の性。
しかも自分に都合よく(笑)
この作品の主人公ばかりじゃない。

「あの日にドライブ」荻原 浩:著 光文社文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あの日

2012-01-17 | 世界・平和
北国の長距離通勤者朝は早い。
あの日も5時20分頃には起きだし
カーテンの隙間から外の雪を確認して家を出る時間を決めて
ストーブの前で着替えをしていた。
確か雪は少なかったものの冷え込んだ朝だった。

雪が少ないとそんなに早く出なくてもいい。
気持ちが少しゆっくりし、着替えを済ませた後も
NHKのニュースを見ながらシェーバーを使っていた。
突然アナウンサーが地震の情報を伝え始める。
関西方面で大きな地震とのこと。
少しすると各地の震度が出たが、神戸だけはなぜかはっきりしない。
「5」と出た後「4」になったり空白になったり・・・
「なんだよ。はっきりしないな」と、
10年近く前に行った新婚旅行で気に入った神戸に注目していた。

結局家を出る7時頃まではっきりせず、
京都や大阪の放送局での映像を見ただけだった気がする。
事の重大さを知ったのは昼、会社近くの食堂のTVだった。
神戸上空からヘリの映像をニュースは流していた。
あちこちで火の手が上がり、黒煙が街を覆っていた。
映像が切り替わると高速道路の高架が倒れ、
新婚旅行で泊まったホテルが潰れ、
家々が瓦礫と化していた。
一緒に昼メシを食べていた同僚全員が箸を止め、
言葉もなくTVに見入っていた。

あれから17年。
大変な苦労があったと思うが
見事に阪神・淡路の被災地は復興を遂げた。
今度は我々の番だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする