風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

本と音楽の思い出話

2005-05-31 | 風屋日記
私の実家には世界文学全集なるものがあった。
結構備えている家、むかしは多かったよね。
本がだーい好きだった風屋少年は、
中学生になって大人の本が面白いと知るや、
片っ端から読み始めたわけだ。
シェイクスピア、ダンテ、スタンダール、魯迅・・・
それこそ手当りしだいに。
そのうち何度も読み返したくなる本が現れてきた。
アルフォンス・ドーデとヘルマン・ヘッセ。
それから高校卒業後までの長い付き合いになる作家達だ。
特にヘッセの「郷愁(ピーター・カーメンツィント)」は
20歳を過ぎてからも、早春の暖かい日には必ずページをめくったものだ。

合間を縫って絵本・童話もよく手にとった。
宮沢賢治や浜田広介、そして何といっても斉藤隆介。
「三コ」の雄大さに憧れ、「ベロだしチョンマ」に驚愕した。
絵本や童話は高校・大学を経て、今でも時々手にする。

当時のBGMは、ソニーのラジカセでエアチェックした
あるいはレコードを小遣いで買ったり、友人から借りて録音した
吉田拓郎やかぐや姫、赤い鳥、岡林信康などのフォーク、
はっびいえんど、荒井由実などのニューミュージック、
そして中学時代後半はクラプトンだ。

高校に入ると、まず哲学に興味を持った。
・・・といってもたいしてカッコよくない理由がきっかけだったけど。
入った高校のバンカラに憧れ、旧制高校に憧れ、
旧制高校生がよく読んだというデカルトや西田幾太郎に憧れたのだ。
当時どれだけ理解していたかギモンだが、
ニーチェ、キェルケゴール、ヘーゲルを読んでみたりした。
もちろん最初はプラトンから入ったし、
旧制高校生のバイブル「三太郎の日記」もあちこち探して手に入れた。
これまたそのうち、難しい中にも興味のある本が現れてくる。
アルベール・カミュだ。
サルトルを読んだ時にはよく分からなかった実存主義が、
カミュによって解きほぐされていく感じがしていた。

もちろん小説も読んだよ。
当時デビュー作「限りなく透明にちかいブルー」で
いきなり芥川賞をとった村上龍は強烈だったなぁ。
ランボーやボードレールの詩を読んでいたのもこの頃。
影響を受けて、自分で詩を書いたりもしていたし、
友人達とガリ版の同人誌を作ったりもした。

で、その当時のBGMはジャズに変わっていた。
ハービー・ハンコック、チック・コリア、スタッフなどフュージョン系から
エラ・フィッツジェラルドおばさんのスキャット、
重いビリー・ホリディ、マル・ウォルドロン・・・
秋吉敏子や渡辺貞夫などの日本人の大御所も聴いた。
ほとんど読書のBGMとして聴いたので
タイトルすらよく覚えていないけど(^^;

・・・という、今日はツラツラ思い出話。
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プロ野球に学ぶ

2005-05-30 | 風屋日記
日本のプロ野球で40歳以上の投手というと
まずまっ先に思い浮かぶのはジャイアンツの工藤。
彼の高校時代(現在の愛工大名電)の甲子園出場を覚えているが、
当時の私の印象としては、
「大きく抜いたカーブはいいが、球速も普通の投手。
 プロに行ってもあのカーブだけじゃ辛いだろうな」
というものだった。
それが今では日本を代表するサウスポーになっている。
柔らかい腕の振りでストレートが伸び、カーブもキレを増している。
素質や潜在能力はもちろんだが、
自分を律し、高めていく意志の強さをスカウトは見込んでいたんだろう。
そうでなければ40を越えて現役でいられるわけがない。

オリックスの吉井が今シーズン2勝目を挙げた。
彼もまた今年40歳を迎える。
これまた箕島高校時代を覚えているが、
工藤以上にコレといった特徴を感じない投手だった。
シュートとスライダーによる横の揺さぶり系で勝負する投手は
打たせて取るピッチングが多いので地味に見える。
それでも近鉄~ヤクルトと先発・押さえで活躍しメジャーへ。
延べ3球団で活躍後に帰国しオリックス入団。
1~2年在籍し、実はオリックスを昨年暮に自由契約になっている。
近鉄との合併で選手の取捨選択が行われたためだ。
それでも彼は諦めず、若手とともにオフのトライアウトに挑戦。
替わったばかりの仰木監督の目に止まり再契約となった。
再契約が決まるまで、かつて日米両国で活躍した39歳の彼は、
背番号のないユニフォームのまま、若手とともに練習に参加していたという。

今シーズン2勝目を挙げた吉井の武器は今年覚えた(!)カーブだという。
「普通カーブなんて中学校で覚えるもんだろうけど」と笑う彼だが、
40歳直前で新たな変化球を覚えようという気持ちが素晴らしい。
過去の実績に胡座をかいたヘンなプライドも持つことなく、
また一方的に宣言された自由契約の申し渡しにもキレることなく、
自らに必要なことを分析し、練習し、試してチェックし、
そして最後にはそれを新しい武器にしている。
Plan → Do → Check → Action というサイクルをきちんと回すことができる、
これはまさしく「プロの仕事」だ。
かくありたいと私も思う。

それにしても仰木監督。
普通ならすぐに矯正してしまいそうな野茂やイチローの個性を認め、
それを力として生かすことのできた見識。
「仰木監督には何でも協力する」とイチローに言わしめた信頼感。
自由契約になった39歳投手をまた拾い上げて戦力にするその度量。
思えば吉井が近鉄時代の監督も仰木さんだった。
だからこそ仰木監督を慕う吉井は他の球団ではなく、
自由契約になったばかりのオリックスのトライアウトに挑戦したんだろう。
仰木監督に、経営者、管理者、マネジメントの理想型を感じる。

プロ野球の面白さは勝ち負けじゃないよ、ナイターを見なくなった巨人ファンの皆さん(笑)
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頑張れ!!

2005-05-29 | 風屋日記
数年前に開店した、市内のとあるカフェレストラン。
食事も洒落ていておいしいし、カフェメニューも豊富だし、
自家製スイーツも大好評。
なによりスティーブ・マックイーンのポスターと
本物のバイクをディスプレイした店内の雰囲気がGOOD。
夜は行ったことないけれど、ワインを中心にやはり好評とのこと。

経営者は兄弟で、スイーツを作る弟さんが実は家内の幼稚園の父兄。
そういうことで私も初めて行った時から顔見知りになり、
週末ひとりの昼食に行き色々話をするようにもなっていた。
家内の話によれば、大手工場を辞めることになり、
料理の得意なお兄さんとともに店を始めることにしたとのこと。
もちろんまだ若いし、店の評判もよく順調だったと思う。

その店が3月始めから閉まったままだ。
なんとシェフのお兄さんが交通事故で突然亡くなってしまったとのこと。
せっかく0からスタートしてこれからだったのに。
でも店を諦めてしまうにはまだ早い。
お兄さんの遺志を継ぐためにも何とか再開を期して欲しい。
運命は過酷だけれど、大丈夫みんなが応援している。
それだけ評判のいい店だったし、ファンも多い。

頑張れ!!
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やれやれ・・・

2005-05-28 | 風屋日記
昨日の初登場にはたくさんのコメントありがとうございました。
いくつかいただけるかな!? とは思ってましたが、
結構じわじわいただきましたねー(笑)

・・・ということで忙しい日々が続いている。
特に今週は連日遅い帰宅の日々。
寝不足が重なって、少々バテ気味な感じ。
今日も仕事で、ようやく明日1日だけの休日に突入だぁ。

さて、今夜は大地座の打ち上げ & 今後の計画会。
久しぶり(1ヶ月ぶり)のアルコールだぞー!!
行ってきまーす。
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初公開

2005-05-27 | 風屋日記
先週お披露目の私が所属のバンド「大地座」の画像初公開。
ついでに私の顔も初公開。
音を聴かずに、こうやって見るだけだとカッコイイね(笑)
今後の活躍を乞うご期待!!

写真を撮ってくれたせがたく、サンキュ。
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春期高校野球県大会開幕

2005-05-26 | 風屋日記
昨日開会式だった春期高校野球県大会。
いよいよ今日から熱戦の火ぶたを切る(ステレオタイプな表現すみません)。

わが校の1回戦はシードのような形となり、登場は明日。
取りあえず公立だけが集まったブロックなのでおもしろそう。
今回は地区予選も含め、本当に組み合わせに恵まれたため、
明日勝てばBEST8となって7月の夏の県予選のシードが得られる。
まずは明日の1戦に集中。
明日勝ってシードがとれれば、まぁ後はいいかな。
ヘタに勝ち進んでマークされたくもないしね。

とはいうもののケガ人続出で困ったもんだ。
3番を打つキャプテンが練習試合のデッドボールで指を骨折。
継投がパターンのチームなのに3番手の2年生投手(速球派)が腰痛。
その後ショートの控えの2年生の踵痛が判明。
キャプテンは仕方ないとして2年生2名だけベンチをはずし、
代わりに別の2年生投手(下手投げ)と1年生投手(本格派)がベンチ入りした。
・・・と思ったら、今度はレギュラーショート(1番打者)の足首痛が一昨日判明。
ショートがいない(笑)

恐らくレギュラーショートの強攻出場になるとは思うが、
かなりきつくテーピングしているので動きは制限されることになる。
いざとなったら昨秋ショートだったレギュラーサードがショートにまわり、
サード控えのうちの長男が入ることになる?
・・・うーむ、確かに打率と足はレギュラーと遜色はないが、
守備は何とも形容し難いものがあるなぁ・・・。
試合に出た時には、いつももれなくエラーが記録されてるし。

ケガ人や出場する控え組も合わせ、
何とか明日1試合だけもって欲しいな・・・。
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エリック・クラプトン

2005-05-25 | 風屋日記
初めて買ったレコードは「安息の地を求めて」。
中学2年のころだった。
何しろラジオで聴いた「レイラ」やクリームのイメージが強かったので、
最初はボリュームを絞って、恐る恐る針を落としてみた。

「は!?」
これがクリームのギタリストと同じ人なの?・・・ってな感じ。
何かやたらと土臭く、枯れた曲ばかり。
いま思えば、彼がもっともレイドバックしていた頃のアルバムだ。
ブリブリのロックをイメージしていた血気盛んな中学生(笑)にとって、
例えて言うなら、キムチ炒飯のつもりで口に運んだら、
実は玄米ごはんだったようなもの。
思いっきり肩透かしを食らった気分だった。

でもね、さすがは玄米ごはん(笑)
噛めば噛む程・・・いや、聴けば聴くほど味がある。
何度も聴いているうちに、すっかり病み付きになってしまった。
友人達が聴いていたディープパープルやクイーンとも違うし、
もちろんかぐや姫やNSPとも違う(そりゃそーだ)。
レゲエもブルースも、ゴスペルすら初めての体験。
特に「Singin' the blues」と「Little Racheal」は
ファンキー & ソウルフルでかなり気に入った。

次に出たライブアルバム「E.C was here」からは次々に購入。
同時にその前の「Layla and the other love songs」も買ってきた。

これまで彼が出したアルバムは、
ソロになって以降のもののほとんどを持っている。
「No reason to cry」はボブ・ディランやザ・バンドとのコラボアルバムで、
アーシーな雰囲気がいっぱい。
「Riding with the King」はBB.キングという大御所との
おおいにはしゃいだブルースアルバム。
この辺がお気に入りかな。

曲でいえば何と言っても
「Can't find my way home」と「Tell the truth」。この2曲は大好きだなぁ。
前者は「Blind faith」と「E.C was here」に、後者は「Layla」に入っている。
それから(E.Cファンには邪道かも知れないが)
E.Cバンドのバックコーラスだったマーシー・レヴィが歌った
「Innocent times」も大変なお気に入り。
アルバム「No reason to cry」の中の曲として聴かなければ、
誰もE.Cの曲だとは気づかないだろう(ピアノ中心だし)。
この曲は、もう完全なゴスペル & ソウル。

E.Cに関しては、
スペースさえ許せばいつまでも語れる(笑)
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今度生まれ変わったら

2005-05-24 | 風屋日記
今度生まれ変わったら・・・

まず何よりも、高校では野球部に入るな。
色んな事情で高校野球を体験しないでしまったが、
それを今でも後悔している。
毎日息子達の楽しそうな姿を見てるとなおさら。
後で辞めてもいいから、まずやってみるということを学んだ。

中学校から始めたギター。
それも何だか中途半端だった。
ひとりの部屋でペコペコ弾けるものを弾くだけで、
大学入学時にも東京まで持っては行ったものの、
結局ホコリをかぶっていた。
改めて弾き始めたのは30台も半ば過ぎ。
もっと真剣に続けていれば良かったと思うよ。

今度生まれ変わったら・・・

自分の入りたい大学にチャレンジしたい。
親の言うことに反論できず
(親父は高校の進路指導だったので反論なんかできなかった)
「将来のことを考えてツブしの利くところに」
とかなんとか言われながら中途半端な受験勉強だった。
あの頃は日大芸術学部の文芸に行きたかったのさ。
あるいは早稲田二文の文芸。
一文じゃないよ。
二文ってとこが重要だった。
結局どちらも受験すらしなかったけどね。

大学では自分が興味を持った分野の勉強を
夢中になってするのさ。
文章修行ももちろんだけど、
かなりつっこんだ民俗学を学びたいなぁ。

今度生まれ変わったら・・・

仕事は自分でできるものがいい。
設計事務所やデザイン、コピーライティングなど。
もちろんひとりでの仕事は辛いに決まっている。
でも欲を言えば、
もう人に使われる仕事も、人を使う仕事もバスしたい。
職人として何かを作る仕事もいいなぁ。
マネジメントしながら、自分をプレゼンするのは
かなり大変な仕事だけどね。

今度生まれ変わったら・・・

うん。
この歳での生活は今のままでいいかな。
ささやかな日常だけど、充分楽しいし幸せだ。
できれば長距離通勤はもうしたくないけど、
自然も楽しめるし、この土地に生まれ育ってよかったと思うよ。
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教育・福祉

2005-05-23 | 風屋日記
うちの家内は幼稚園教諭だが、
4年制大学の教育学部養護教員養成課程を出ているので
持っている免許は幼稚園 & 養護 & 小学校の各教員免許だけ。
保育園に必要な保育士(いわゆる保母さん)免許は持っていない。
だがしかし、現在保育士試験合格に向けて勉強中だ。

幼稚園は文科省管轄なので、教育職となる。
当然指導要領に基づいた指導計画を作り、指導要録に記録する。
各種教材も作るほか、指導研究や公開もある。
そしてそれらは大抵帰宅し、食事を作り、済ませてからのHome workだ。
もちろん担任する子全員のお便り帳への返事書きもある。
8時過ぎから始めた仕事が、時には12時近くまでかかることもある。
私や部活を終えた息子達が帰宅する頃には、もう仕事が始まっている。
当然我々はそれぞれで食事をとり、後片付けをし、翌日の米をセットする。
風呂も済ませ、息子達が各々の課題に取りかかるべく部屋に入った後も
家内の仕事は続いている。

さて、その家内の日常に新たに加わったものがある。
経費節約のために人員が実質減となったために回ってきた
給食費管理や経費支出関係の事務的な仕事。
そして前述の保育士試験受験の勉強だ。
なんでも少子化への対応 & 教育・福祉施設運営の効率化のために
幼稚園と保育園が一緒になりつつあるのだとか。
「幼保一元化」という、一見カッコイイ名の元に、
教育と福祉にかけるお金が削られてきつつある。

教育は先行投資だ。
今すぐの効果は測れないものの、将来の社会のための土台だ。
社員教育を怠った企業に将来が無いように
幼児、児童に対する教育を怠ったツケは社会が負わねばならない。
社会維持のためのランニングコストともいうべき福祉・医療とともに、
「効率」で語られるべきものではないはずだ。
厚生労働省による少子化・雇用・社会保険問題にも疑問を感じる。
それら3つの問題に向けた事業として「仕事と育児の両立支援事業」があるが、
その内容を簡単に書くと、結局のところ
「企業は人を雇え」「育児・介護のために休める決まりを作るべく計画をたてろ」
それをクリアした結果として「計画実施企業と認定してあげる」だけだ。
そして「すべからく皆仕事をしよう」「応分の社会保険料と税金を負担しよう」。
これは国民に向けたメッセージだ。
その上で、教育・福祉・医療にはお金をかけず効率を求める。
頭が良く、机の上で国を動かしている方々のやっていることは、
結局、企業と国民と現場への押し付けでしかない。

家内が仕事をしている間、何となく先に寝るのもはばかられ、
私も本を読んだり、仕事のまとめをしたりしてつきあうことにしている。
そして翌朝の起床は、私の仕事の都合で5時半。
月曜や雪道の冬場は5時前に起きなければならない。
どこかで休憩しなきゃね。
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童神

2005-05-22 | 風屋日記
雨風(あみかじ)ぬ吹ちん 渡る此ぬ浮世(うちゆ)

風(かじ)かなかなとてぃ 産子(なしぐわ)花咲かさ

イラヨーヘイ イラヨーホイ イラヨー愛(かな)し思み(うみ)産子(なしぐわ)

泣くなよや ヘイヨー ヘイヨー 天(てぃん)ぬ ひかり 受きてぃ 

ゆういりヨーや ヘイヨ- ヘイヨー 高人(たかっちゅ)なてぃ給り(たぼり)


  雨風の吹き渡るこの浮世 身を盾にして守るから
  わが子よ 花を咲かせてね
  イラヨーヘイ イラヨーホイ イラヨー愛しく思うわが子
  泣くんじゃないよヘイヨ-ヘイヨー 天のひかりを受けて
  ユウイリヨーや ヘイヨー ヘイヨー
  どうか立派な人になって下さい


※作詞 古謝美佐子・作曲 佐原一哉・歌 夏川りみ (上記歌詞は3番)
 著作権者の試用許可を得ずの掲載、ご寛恕下さい。
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ライブ

2005-05-21 | 風屋日記
ということで、
せがたく氏、サワダ氏、今晩はよろしく。

そしてプログラムを見てココを開いて下さった方、
いらっしゃいませ & 今後よろしく。

・・・と、先に書いておこーっと(笑)
だってせがたくが勝手にURLをプログラムに入れるだもん。
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深夜の日記

2005-05-21 | 風屋日記
今日はライブの日だ。
さっきのリハでギター弾いたので指が痛い。
やわな指だなぁ・・・ギター弾きにしては。
これからもちゃんと練習して、
来るべき本格デビューライブを成功させようと固く決意。
この決意も長続きすればいいなぁ(笑)
今日演奏するのは
 1.童神
 2.島人ぬ宝
 3.防波堤で見た景色
の3曲。
ネイティブに、アーシーに、スピリチュアルに
沖縄の曲特集!!

今日以降もいい天気が続きそうな予感。
お陰さまで、家での仕事ものっこり持って週末に突入だし(^^;
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命日

2005-05-20 | 風屋日記
今日は姪の4回目の命日。
小学校2年の9月にはお祭での稚児さん姿がよく似合っていたのに
1ヶ月後に入院となり、それからたった半年だった。
全国で90例しかないという希有な難病に襲われるのが、
なぜあんなに小さな姪でなければいけなかったのか・・・。
生きていれば、この春中学校のセーラー服姿が見られたのに。

うちの子ども達と妹の子ども達は家が近いこともあり、
ほとんど5人兄弟のようにして育ってきた。
亡くなった姪はその中でも少し離れての末っ子になる。
うちは男が2人、妹のところは男がひとりと女が2人ということで、
上の姪にとっては唯一の同性の妹だった。
大人も含め、みんなにとっても一番小さなアイドルだった。
「おっきくなったらおじちゃんとケッコンするー」
「じゃあ、おばちゃんはどうすればいいのかな?」
「え!? おばちゃんいなかったら誰がゴハン作るのよぅ・・・」
幼い姪のことばにみんなで微笑んだものだ。

入院してから半年。
最後の手段として4月に骨髄移植をすることになり、
「ずーっとおうちに帰ってなかったから、移植の前に1度外出で帰ろうか?」
と主治医に言われた姪は
「ちゃんと元気になってから帰るからいい」と答えていた。
家に帰る日、毛布に包まれてた姪を抱いた妹とその夫を乗せて、
私の運転で医大から花巻へ向かった。
大好きだった温泉やラーメン屋さんのところをまわり、
結局1年半しか通えなかった小学校の前を通って、
ようやく家に帰ることができた。
あんなに抱きたいと言っていた、入院直前に飼い始めた子犬は
もう小さな手には抱くことができない程大きくなり、
悲しい帰宅を理解したのか、静かに座って迎えていた。

病院では一度大きく目を見開き、
集まった私達の姿を見渡してから静かに目を閉じた。
家の祭壇前では七五三で作った着物を掛けられ、よく似合っていた。
納棺の時、私の家内が自分がはめていたビーズの指輪をつけてあげた。
火葬に向かう霊柩車は全校児童が見送ってくれている小学校の前を通った。
4年前の色んなシーンが断片的に思い出される。

姪が妹のお腹の中にいた時、親父が死んだ。
唯一生きているうちに会えなかった末の孫が姪だった。
あんまりかわいいから、親父があっちへ連れていってしまったんじゃないか?
きっとあっちで、おじいちゃんに可愛がられているよねぇ。
私達はそう言ってお互いを慰めあったが、
それ以来、あんなに明るかった妹の瞳は暗く沈んだままだ。
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長倉洋海さん

2005-05-19 | 風屋日記
昨日に引き続き、本について。

「活字中毒」というプロフィールになっているものの、
ここのところ何かとドタバタしていて、
ルポものを途切れ途切れに読んでいるだけだった。
何しろ昨年から、とある資格試験を受けようと思っていたので、
勉強時間確保のために本から意識的に遠ざかっていたせいもある。
ところが昨年夏あたりから仕事の風向きがかわり、
この春あたりの状況から、今資格取ってもしゃーなくなってきた。
ってなことで久しぶりに本を手にしようかなと思っている。

ぽつりぽつり読んでいたルポものは第12回土門拳賞受賞作
「マスード 愛しの大地アフガン」長倉洋海 著(河出書房新社)
足掛け10年、のべ300日かけてアフガン民衆の英雄マスードの戦いをルポしている。
最初は長倉洋海さんの別な本を探していたのだが、
近隣の書店で見つけられなかったので、とりあえずこれを読んでみた。
マスードという人間の魅力や平和な生活を求める民衆の姿が、
淡々と書かれた文章の中から滲み出ていた。

長倉洋海さんというフォトジャーナリストの名前は、
朝日新聞の書評欄、写真集の紹介コーナーで
「きみが微笑む時」(福音館書店)が紹介されているのを見て知った。
その後調べて行くうちに、
コソボやアフガニスタンなどの紛争地に住む、
ごく普通の一般庶民や子ども達の写真をたくさん撮っている人だと知った。
特にアフガニスタンでは得意の言語力を駆使して
当時ソ連やアフガニスタン政府軍から追われて姿を隠していたマスードと会い、
心を開いて語り合うことで、人間的な付き合いをしてきたらしい。
仕事だけではなく人物的に魅力がないと、それはなかなかできないことだ。

これからいくつか長倉さんの本を手に入れたいと思っている
・・・が、ここいらの書店では見つけることができない。
やっぱりネットで買うしかないのかな。

それにしても、最近福音館書店の名をよく目にするなぁ。
いい本出していると思うよ。
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ムラカミハルキ

2005-05-18 | 風屋日記
ムラカミハルキが好きだと言った時の相手の反応は2種類に分かれる。
「やっぱりね」という顔でニヤリとする人間と、
「ホントですか?」と嬉しそうに近付いてくる人間。
前者は「活字中毒とか何とか言いながら、やっぱり流行に乗ってるんだね」
と勝ち誇ったような笑みを見せる。
後者は自らが熱狂的なファンであり、そこからしばらく会話が続くことになる。
「ムラカミさんのどこが好きですか?」
「顔かな。メタファーに満ちたものを書く人間にしては
 ずいぶん普通で具体的な顔をしている」
相手は「よくわからないな」という顔で軽く首をかしげる。
「冗談ですよ」とボクはあきらめて答える。
「主人公に強い意志が感じられないのにストーリーには意志がある。
 アメリカ現代小説の香りと合わせ、別世界の雰囲気を持つところかな」

ムラカミハルキのファンと称する人たちは
大概「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」や
「ねじまき鳥クロニクル」、「羊をめぐる冒険」を代表作に挙げて賞賛するが、
ボクが「ノルウェイの森」や「国境の南、太陽の西」を挙げると
「わかってないな」というふうに笑みを浮かべる。
会話もそこで途切れることが多い。
まぁどっちだっていいけれど。

ムラカミ作品は大抵誰かが「いなくなる」。
ストーリーの中にぽっかり空いた穴を埋めるように物語は進んで行く。
その奇妙なアンバランスが不思議に人を惹きつける。
あまりに人気があり過ぎて買うのをためらってしまう程に。

だいぶ口の端に上がらなくなったのを見計らって買った「アフターダーク」。
登場人物「浅井マリ」のように、
夜のファミリーレストランでひとり読みふけってみようか。
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