風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

イジメ

2006-10-31 | 風屋日記
岩手山と紅葉。
あと2週間もしないうちに初雪だろう。
岩手ではもう晩秋。

    ◇      ◇      ◇

小学校時代から中学校時代にかけて
正直言うと私は面白くない日々を過ごした。
中学校の頃は面白くないを通り越して
毎日が陰鬱で嫌な日々だった。

みんな横並びで、同じことをしていないとはじき出される社会。
見たくもないTV番組を話題について行くために見たり、
わからない話をわかったふりしてうなずいたり、
バカバカしいと思いつつ、流行りの格好をしたり。
成績もよく人気のあるヤツ、長い学ランを着て粋がっているヤツに
調子よく自分を合わせ、長いものに巻かれる日々。
それでも調子をあわせきることができず、
時に冷笑され、吊るし上げられ、シカトされたこともある。
それでもそういうヤツらの後ろを追い掛けていないと
生きては行けない社会が学校だった。

元来「自分は自分」とマイペースが基本の私。
人に迎合したり、人と同じでいいとは思えない性格だ。
できるだけそういう性格を隠し、表面だけ笑っていても
どこかで醒めてしまうと攻撃対象になった。
そんな時はクラスの中でひとりだけみんなの前で弾劾されたし、
潔癖な女子から完全にバイキン扱いされ、
私の触った後の黒板消しなどを触る時にはハンカチ越しだった。
声の大きいヤツひとりが攻撃を始めると
他のみんなが追随した。
それでも尻尾を振るポーズを見せなければならない日々。
中学校の同級生が誰もいないところへ行きたくて
遠い町の高校に行きたいと親を困らせたこともある。

高校に入って、初めて私は自由を得ることができた。
私の入った花巻北高は、ひとりひとりがマイペースであり
誰にも迎合しなくて済むところだった。
それぞれ自分の世界を持っていたので
私も心置きなく自分の好きな音楽を聴き、本を読むことができた。
それをからかい、攻撃してくるヤツなんていなかった。

今考えるとね、
中学校時代は私ばかりじゃなくみんなが必死だったと思うんだ。
みんな自分を守ることで精一杯。
声の大きいヤツ、人気のあるヤツの言うことをモノサシにして
毎日生きて行く基準にしていたんだと思うよ。
自我が芽生えるか芽生えないかのボーダーラインの年代だしね。
あの女の子だって、本当に可哀想なくらいの潔癖症だったんだと思う。
そんな自分と戦うので精一杯、
相手が傷ついたかどうかなんて推し量ることもできなかったんだろう。

そしてそれは今も同じ。
自分らしさを維持しようという子は周囲から浮き、
ひとり集団から離れると攻撃対象にされる。
周囲の子たちも、仲間じゃない子は心置きなくイジることができる。
だってさ、TVのお笑い番組でだっていい大人がそういうことしてるし。
それをみんなは真似しているだけに過ぎない
そしてそれは、その対象となった子にとっては辛いことだ。
それを今、イジメと呼ぶ。

中学校の狭い世界の中でだけじゃないよ。
相手が自分の仲間じゃなくて、弱い立場だと知れば
情容赦なく攻撃する。それも匿名でだったりするからたちが悪い。
最近では医師や教員、公務員など、
責任が重く反論しにくい立場の人がその対象になりやすい。
「医者が悪い」「学校が悪い」「役所が悪い」と言えば
何か社会正義を叫んでいる気になることは確かだ。
自分達の仲間じゃないし、相手は言い返せないから攻撃し易い。
・・・だが、イジメ問題、必修科目未履修問題について
学校だけ責めてていいのか?

昨日、とうとう未履修の高校の校長が自殺した。
遅かれ早かれ予測できた事態だ。
「イジメ自殺はなぜ起きたのか?」という問題の議論はあるが
大人と子どもの違いこそあれ、
嵩にかかって追い込んだという意味では同じことだと思うのだが。
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朝日に思う

2006-10-30 | 風屋日記
今朝6時の朝日。
夜明けがきれいに見えるということは
その分冬が近付いているということだよねぇ。

昨日の朝9時、
長男から「いま成田に着いた」とメールあり。
東南アジアを中心とした国際教育支援NGOである
シャンティ国際ボランティア会(SVA)が開催した
「アジア子ども文化祭(ACCF)」のボランティアスタッフとして
1週間カンボジアに滞在して帰国したのだ。
最初の4日間は海辺のシハヌークヴィルで交流キャンプ。
残りの3日間はプノンペンでのACCF本番。
日本から参加した埼玉の子供達に付き添い、
カンボジアの大学生を中心としたボランティアスタッフ達や
各国から参加のスタッフの方々と交流して
とても楽しい時間を過ごしてきたらしい。

3年前、私たち上根子神楽がACCFに参加した時、
私が仲良くなったベトナムチームのスタッフだったダンさんも
今回ACCFに来ていて、メールアドレスを聞いてきたらしいし、
英語はもちろんのこと、独学で勉強していったクメール語も
それなりに通じたみたいで、
新しく友達になったカンボジアのスタッフに
今度クメール語で手紙を書くと言っていた。
日本を発つ直前まで準備に追われ
ほとんど睡眠時間を持てずに飛び立ったせいか、
向こうで多少体調を崩したらしいが、
帰って来れば一人暮らしの気楽さ、
食べたい時に食べ、寝たい時に寝て、
若さがすぐに直してくれることだろう。

何よりもあの子ども達の笑顔と、感動の涙が
多少の体調の悪さや疲れを吹き飛ばしてくれる。
文化の交流、人と人との交流、夢、希望・・・
言葉だけ、理屈だけでは理解できないあの瞬間が
うちの長男をはじめとした若い人達を育てるのだと思う。
国は違っても同じ朝日を見、同じ月を愛でていることを
実際に体験して知ることが重要だ。
いい勉強をしてきた。
1週間講義を休んで行ってもおつりが来るぐらい
たくさんのものを身につけ、体験してきたことと思う。
さっそく来年のバンコクでのACCFにも
またボランティアスタッフとして行きたいとのこと。
たくさん仲間を連れて行けばいいさ。
お金なら借りてでも何とかしてやろう。

・・・ってか、私も行きたい(^^;
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モチベーション

2006-10-29 | 風屋日記
とにかく部活一辺倒の次男坊。
たまに野球バッグだけ持って「いってきまーす」
・・・教科書類を忘れそうになることも(^^;
ということで、学校の成績の方も推して知るべし(笑)
模試があっても志望校は
「甲子園に出たとこの系列を書いてみた(笑)
 早稲田、日大、駒沢、創造学園大・・・」
てな具合だ。

それが何を思ったか、数日前に
「週末、オープンキャンパスがあるから行ってくる」
と言い出した。
誰かに誘われたのかと思ったら
部活も休んでひとりで行くのだと言う。
次男の高校では大型バスを仕立てて仙台あたりへ
大挙してオープンキャンパスに行くこともあるらしいが
野球部員が参加したということは聞いたことがない。
まして今回はあくまで個人参加とのこと。
どうした? 何かあったか?(笑)

さて、昨日が当日。
学園祭との併催だった。
学園祭をぶらぶら見て歩いただけのかなと思ったら
ちゃーんと模擬講議を聞いてきたとのこと。
教育学部の生涯スポーツ専攻の講議。
なるほど。
その他の時間は硬式野球部とアメフト部の練習を見てきたらしい。
何か感じることがあったのか、
夕食後はいつになく机に向かっていた。

私は子どもたちに「勉強しろ」「野球の練習をしろ」と
上からの物言いで言ったことはない。
小さい頃から何度も繰り替えし言ってきたのは
「目標は? それを達成するために今しなければならないことは?
 それらは常に自分で考えて行動しなければいけない」
ということ。
目標があるとモチベーションにつながると信じているのだ。

よく聞いてみると
次男の志望は国立大の体育学部か教育学部の生涯スポーツ。
兄ちゃんが入った大学も視野に入っているらしい。
まずは目標。
そしてそれに向かって今何をするか。
野球も、勉強も、な。
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ライブ案内

2006-10-28 | 風屋日記
11月18日(土)開催
大地座ライブ案内のチラシが完成。
当日はオリジナル3曲はもちろん、
新たなカバーも2曲ある。
お楽しみに。

    ◇      ◇      ◇

 大地座LIVE「Harvest~収穫~」

 と き 11月18日(土)19:00開場 19:30開演
 ところ 花巻市吹張町「ミュージックサロンlep」
 出 演 大地座(風屋・shishi・Mcat・Ben)
     Katsu(Katsu with 2U)
 料 金 1.000円(1ドリンク付き)

    ◇      ◇      ◇

昨日仕事で同僚の女性と2人で外出したのだが、
行きの車の中で、shishiさんが作ったオリジナル曲で、
父親から娘への歌「かたぐるま」の練習中の録音をかけたら
聴いていた彼女の目から涙がポロポロ・・・。
「これじゃ訪問先に行けないっ!!」
と、途中で早送りされてしまった(^^;
「結婚式でこの歌は勘弁して欲しいですね」とのこと。
反応はヨシ!!いい曲だもの(^-^)

当日はこの曲も演ります。
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今日はやっぱこの話題(笑)

2006-10-27 | 風屋日記
泣いたよ。
「涙のフルスイング」の新庄を見て。
優勝の瞬間に号泣する姿を見て。

私はファイターズファンじゃないけれど
熱烈な虎キチとして
かつての若トラ新庄の姿を追い続けてきた。
彼が阪神に在籍当時、チームはセ・リーグのお荷物球団。
万年Bクラスで連続最下位も珍しくなかった。
そんなチーム状況の中で芽吹いた若い芽は
自分らしさを封印され、チーム成績の責任も押し付けられ
いつしか陰鬱な顔をした、結果を出せない主軸となっていった。
そのカモシカを思わせる軽快な守備や
いつでもフルスイングの豪快さもすっかり影を潜め
高級外車を乗り回し、ブランドを身につけ、
それがまた批判を呼んでいた。

メジャー挑戦を果たし、
3Aで野球の楽しさを思い出し、
帰国してファイターズに入った頃からは
元来持っていた明るさと奔放さが生かされてきた。
しかつめらしい評論家達が眉を寄せる中
それまで巨人ファンの牙城といわれていた北海道の
プロ野球ファンの心をがっちりつかみ取っていた。
あれぞ新庄の本当の姿だ。
今回の日本シリーズの本当のMVPが
チームの雰囲気に気を配り続けた新庄であることは
誰しも異論はないだろう。

今回の優勝はファンの勝利でもある。
TVを見ていて印象に残ったのは
通常プロ野球ファンが少ないといわれる年代の方々
例えば中高年の女性達、20台前半の若い人達が
熱狂的にファイターズを応援する姿だ。
それもこれも、やはり新庄のパフォーマンスの成果だろう。
グレーのスーツを着た人達になんやかんや言われても
彼が新しいファン層を開拓したことは確かだ。
一時プロ野球人気に影が射し、
「改革」という名の縮小が検討されたが、
それをひっくり返したのは楽天ではなく新庄だ。

それにしても劇的。
引退試合が優勝を決める試合だなんて(^^;
しかもそれを
「やっぱオレは(運を)持ってるねー。
 まるでマンガみたいな展開だ」
と自分で言えちゃうところもまた新庄(笑)
シンジラレナーイ!!
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今日はやっぱこの問題

2006-10-26 | 風屋日記
昨夜、次男が帰ってくるなり
「いやぁ、大変なことになったねー。
 理系のヤツらはホントに大変だ。
 でも一番大変なのは世界史を選択してる3年生だな」
とTVのニュースをつけて見入っていた。
そう、公立高の科目未履修問題に、
私の母校で次男も通う花巻北高もひっかかったのだ。

学習指導要領によると、
高校の3年間で地理歴史(地理、世界史、日本史)のうち
2科目を履修しなければならないことになっている。
花巻北の場合、1年生の必修科目として世界史がある。
2年になる時に自分の受験科目として
地理、世界史、日本史のどれかを選択することになっていた。
地理と日本史選択者は2科目になるからOKなのだが
(次男は日本史選択、ちなみに長男は地理を選択していた)
問題なのは世界史を選択した生徒達。
特に理系の生徒は、社会科系を苦手としている生徒を中心に
1年で履修した世界史を継続する生徒が多いという。
彼らが今、岐路に立たされている。

県教委では該当校の校長の処分を検討中というが
そりゃトカゲの尻尾切りだろう。
県教委がそういう実体を知らなかったとは言わせない。
何せ、ほとんどが教員からの異動組。
しかも課長クラスともなれば教頭、校長経験者だ。
渦中の高校担当課長は、この3月まで話題の盛岡一高の教頭。
知らなかったという言葉が白々しいぞ(^^;

でもこれは学校現場だけの問題ではない。
(たぶんまた識者と称する人達、マスコミによる学校叩きや、
 ネット右翼達の日教組、高教祖叩きが始まるんだろうけどね)
まず第一に文科省内のタテ割組織によるひずみの問題。
大学入試センターの方針と指導要領の間に齟齬があるのだから
そのあたりは文科省としても反省すべき点だろう。

第二に大学受験の実体。
都会の受験生達は予備校や塾を選ぶことができるけれども
地方の高校生にはそんなものはないから学校だけが頼り。
それでも受験時にはそんなことは関係なく
どの受験生にも全国一律の入学試験が科せられるのだから、
都会の高校生が学校と予備校で身につけるものを
すべて学校で教えなくてはならない。
3年生の1年間を予備校化して受験勉強に当てるためには
1~2年の間に3年間のすべてのカリキュラムを消化せざるを得ない。
そりゃ時間が足りないわなぁ。

この点につき、反省すべきは我々親達と生徒自身だ。
はじめに問題が露呈した富山でも
生徒自身が「受験に関係ない科目は勉強したくない」
と学校に訴えたことからこういうカリキュラムが始まったとのこと。
受験指導だけに力を入れる学校側へ
何もいわずに(満足して?)協力した親達も同罪だ。
もちろんそういう意見や風潮に乗ってしまった学校の責任も重いが
学校だけを責めるのも、県教委と同じく責任転嫁だろう。

ただ、予々私が感じていた
「大学生の学力低下はゆとり教育のせいではない。
 大学入試制度の弊害だ」
ということが論議されるようだと、この問題が生きてくる。
「受験に関係ない科目は受けたくない」という考え方が
特に私立文系の数学離れを招くこととなり
結果的に「分数の割算ができない大学生」を生んでいたのは事実。
ゆとり教育のせいにしたのは、これまた責任転嫁だ。
学力低下を是正するのは簡単だ。
国立でも、私立でも、5教科7科目の入試にすればいい。
各大学が学生を確保したくて簡単な入試制度を導入した結果が
学力低下であり、科目未履修問題になったとも言える。

今回の問題は根が深い。
文科省が抜本的なことを考えるか、
各大学が一斉に考え方を変えないうちはなくならないよ。
少なくとも高校が受験のための存在からの脱却を図り、
私が以前書いたように教養主義を見直さないと。
ところで今回の問題、喜ぶのは私立高と予備校なんだろうね。
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冷たい雨

2006-10-25 | 風屋日記
ひと雨去って、まだ雲は厚いけれど
空気中の塵が流されたためにきれいな空気だ。
例年より色はあまり良くないけれど
岩手は紅葉の季節を迎えている。

  ◇      ◇      ◇

昨日は冷たい雨の朝だった。
雨ガッパを着込み、いつものように犬と散歩に出掛けた。
稲刈りが済んだ後の荒涼とした田圃を眺めながら
「来年はこのうちどれ位が荒れ地になるのか」と
ふと寂しい気持ちになった。
働き手がどんどん高齢化していく現状に
減反政策が拍車をかけている。
農地を持ったまま作らない方が金になるという
摩訶不思議な制度がこの国にはある。

彼の国に対する経済制裁が発動している。
金融取引停止、輸出入の禁止、輸送船の検閲・・・
国連決議にプラスして、各国独自の経済制裁もある。
盟友である中国ですら懸命に説得しながらも
(もちろん中国は難民流入阻止が目的の説得だけど)
中国独自の制裁も決めている。
彼の国の一般国民、とりわけ子ども達はどうしている?

食料自給率はもともと高い国ではない。
科学的な農業技術が遅れているとも聞くし、
何より旱魃や大雨などの自然災害の影響も大きいようだ。
もちろん機械化も遅れているし、
古式ゆかしい労働集約型の農業では効率が悪く
飛躍的な収穫量の増加も期待できない。
どうしてもその部分は他国の援助に頼らざるを得ない。
工業製品も然りだ。

そんな環境下での経済制裁。
まずまっ先に食糧難となるだろう。
そしてその影響は決して裕福な指導者層からではなく
まず貧困層から出始めるのだ。
国の指導者達の無謀な暴走の果てに
何も罪のない一般庶民の悲劇が始まる。
昭和16年に日本がアメリカに戦線布告した当時
引き金になったのはアメリカによる石油の禁輸。
今回の経済制裁の影響はそれどころじゃない。
彼の国の指導者層が
国を挙げて自爆テロを決定ってこともあり得る。
本当にこれでいいのか?

・・・と、そこまで思いを馳せた後で日本を考えてみた。
背筋が寒くなったのは冷たい雨のせいばかりではない。
食料自給率は彼の国以下の現状だ。
何かの拍子に日本が経済制裁で食料の禁輸を受けたら・・・
戦後の食糧難どころの騒ぎじゃない。
一瞬にして国中が食料を求めてパニックに陥る。
彼の国とは違い、戦争を仕掛ける余裕もないだろう。
その瞬間に万事休す。
そんな脆弱な国に、日本はいつの間にかなっていた。
飽食、食料輸入自由化と第一次産業の冷遇、減反政策。
それらの間違った食料政策の果てにアメリカ産牛肉問題。
彼の国の指導者とこの国の指導者達と、
犯している間違いに大きな違いはないんじゃないのか?

彼の国の子ども達や老人、女性達の上に降る、
そして日本の農業を細々と支えている老いた農家の上に降る、
冷たい雨が一刻も早く止むように、祈ることしか私にはできない。
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今日まで、そして明日から

2006-10-24 | 風屋日記
これまで、あえて話題から避けていた。
「中高年の同窓会」ってニュースに抵抗を感じたから(笑)
「おっさん達を物笑いのネタにしやがって!!」
という気分だった。

昨夜、NHK総合で「吉田拓郎とかぐや姫 30年目の同窓会」を観た。
母ちゃんと2人、ぼんやりと口ずさみながら。
コンサートそのものには行く時間的、経済的余裕もなかったし、
それ以前に混雑が嫌いなので全く行く積りはなかったけれど、
もしも行っていたら、画面に写っていた大多数の人達同様、
大きな声で歌い、手を振り、そして涙していたんだろう。
これまでのニュースが「物笑いのネタ」ではなく
暖かい眼差しでニュースにしたものであり、
しかも制作スタッフ自身が思い入れを持っていたことが
ようやく理解できて、少し恥ずかしかった。

拓郎はすごいよ。
あの会場内で彼だけがしっかり前を向いていたような気がする。
久しぶりに3人揃ったかぐや姫は
グループとしての未来がないから過去を歌うことしかできない。
拓郎は違う。過去があり、今を生き、そして未来を見ている。
ラストの「今日まで、そして明日から」は
メモリアルナンバーなんかじゃなくて
拓郎の今の心境がそのまま歌になっているんだろう。
肺ガンの手術の影響も全く感じさせず、
でも若い頃の稚拙さや荒さが消えて円熟し、艶すら感じた。
穏やかな語りの「みんなよく来たね」には涙が出そうだった。
60歳を迎えてなお「これから」を語れる拓郎は
私くらいから15歳上くらいの世代にとって
やはりフラッグシップだ。

それにしてもかぐや姫。
南こうせつは時々TVで目にするから何とも思わなかったけど、
伊勢正三・・・しょーやんはバケモノだ。
25~30年経ってもまったく変わっちゃいない。
髪型も、服装も、歌い口調も、そして優し気な眼差しも。
山田パンダさんがすっかりジジイになっていたのと対照的(笑)
考えてみれば、私が好きなかぐや姫の歌は
ほとんどがしょーやんの歌かもしれない。
何せ一番好きなのが「置手紙」だし。
かぐや姫~風にかけて、
私、そして大学時代の友人達の心の歌は
風のファーストアルバムのラストの曲「お前だけが」だった。
この曲にはかつて愛したYの思い出も詰まっている。

とか何とか、ツラツラ思いながら最後までTVを見た。
実はシャイな拓郎が、甘ったるい演出なんてことはせず、
延々続く「今日まで、そして明日から」のコーラスの中
軽く手を振ってさっと舞台の袖に消えた姿が印象的だった。
あれが彼のダンディズムなんだろうね。
カッコよかったよ。
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芋の子汁

2006-10-23 | 風屋日記
昨夜の夕食は芋の子汁。
大好物なので私からのリクエストだったよ。
芋の子汁に関しては1年前にも書いているので、
今回は解説は省略して写真のみ掲載。
ちなみに主食は舞茸ご飯。
秋の味覚たっぷりの食卓だった。

昨夜の芋の子は、JA花巻が運営している
「母ちゃんハウス だあすこ」にて購入。
農家の母ちゃん達が
自分達の作ったものを持ち寄って売っている
いわば産直物産店。
商品を揃えているのも、レジ打っているのも
みーんなその母ちゃん達だ。
手作りの「きりさんしょ(ダンゴ)」や蒸しパン、
そして季節のお菓子などもおいしい。
米や野菜は新鮮だし安くていいよ。
近所の方も働いているので身近だしね(^-^)

ネット販売では古代米がお勧め。
ぜひ!!


・・・いま確認したら、今年の古代米はもう無いみたい(^^;
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歳相応の・・・

2006-10-22 | 風屋日記
私の年齢で歳相応の服装ってどんな格好なんだろうね。
昨日とあるところで、「若い格好して・・・」と言われた。
そーかぁー?
普通にラグジャーとチノパンツだったんだけどね。
確かにFenderのキャップは被ってたけど。
先週なんかハンチング被ってたぜ(笑)
休日でもワイシャツにループタイでもすりゃいいんだろうか(^^;

そういえば何年か前に、会社の若手に
「休みの日でもネクタイ締めてるんですか?」
と聞かれたことがある。
確かに普段会社でしか見てないんだろうけどサ(笑)
堅苦しい服装が大嫌いな私なのだが、
そう見えちゃうのかなぁ・・・。

ちなみに今日は、寒い中で練習試合の観戦なので
ハイネックTシャツのうえにネルシャツ(ですよsunriseさん)。
それにジーンズ。

こんな格好じゃダメ?
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秋の1日

2006-10-21 | 風屋日記
JR花巻駅前、国際交流会館「なはんプラザ」の
3階から見た花巻の町。
正面の手前の山が宮沢賢治記念館のある胡四王山。
左手のこんもりと木が茂っている上に・・・
見えないかも知れないけど(^^;
半分雲に隠れているのが、
神楽と高山植物で知られる霊山早池峰山。

今朝は最低気温が4度。
徐々に冬が近付いてくる。



ボランティアでカンボジアに1週間滞在予定の
長男が今日11時に成田を発った。
楽しんで、いろいろ勉強してくればいい。
土産話が楽しみだ。
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harvest~収穫(仮題)

2006-10-20 | 風屋日記
久しぶりの大地座ライブが決定。
昨年のチャリティーコンサート以来だから
1年近くご無沙汰していた勘定だ。
もちろん練習は続けていたけどね(^-^)

さて今回は、GUESTは迎えるものの、
初めて大地座がメインのライブとなる予定。
サワダ氏のコンサートと日程がダブっちゃうけど
逆に、できれば、
今まで大地座を見たことない人達が
たくさん来てくれるといいなぁ。

 ☆   ★   ☆   ★   ☆

大地座ライブ「harvest~収穫(仮題)」
・・・なぜ仮題かというと、
まだみんなに謀っていない私の思いつきだから(笑)
これまでの1年半の活動で得られた収穫をみんな出します。
「モロ出しライブ」というタイトルでもいいんだけどね(^^;

〈日時〉
11月18日(土)たぶん(^^;19:30開場・20:00開始。

〈場所〉
花巻市吹張町ライブハウス「lep」

〈GUEST〉
Katsu(知る人ぞ知るKatsu with 2Uのリーダー)

〈Fee〉
1,000円(1ドリンクつき)

 ☆   ★   ☆   ★   ☆

来れる方々はぜひおいでくださいませ。
・・・ってか、チケットのノルマがあるんだよー(^^;
1枚でも2枚でも買ってくれよ~!!(笑)



※「買ってもいいゾ」と思われる方は
 ココへコメント下さるか、メール下さいませ。
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痛い思い出

2006-10-19 | 風屋日記
遠くから何かが響いている。
深い眠りから引き剥がされるように
私は徐々に覚醒していった。
枕元の電話が鳴っていた。
午前3時ちょっと過ぎ。

隣で寝ていた、
つき合い始めたばかりの彼女を起こさないよう
そっと受話器をとってみた。
「もしもし・・・」

電話から流れてきたのは女性の嗚咽。
「もしもし・・・もしもし・・・」

「あのね、彼が・・・死んじゃった」
「え!?」と驚いて聞き返す私に
「海にね、撮影に行って溺れたんだって」

電話の声は数カ月前までつき合い、
その後郷里に帰っていった女性からだった。
カメラマンの彼ができたと
電話をもらったのはいつだったろう。

「それで・・・今日お葬式だったんだけど」
そういえば結婚しようと言われたと言っていた。
彼には埋めることのできない溝ができている
婚約者がいるので、そちらを解決してからだとか。

「彼のお棺の隣には婚約者とその家族がいて
 私は式場にすら入れてもらえなかった・・・」
彼女の嗚咽混じりの微かな声は続く。
「私と結婚したいと言ってくれてたのに・・・
 婚約者とはもう関係ないと言ってたのに・・・」

何が悔しいといって
大切な人のそばにいられないことほど辛いことはない。
彼が目を覚まし「違う、俺のそばには彼女がいて欲しい」
と言ってくれさえすれば何もいらない。
電話の向こうで、そう言って彼女は号泣していた。



そんな時、私は隣の人が目を覚まさないよう
必要最小限の言葉を、小さな声で口にしたに過ぎない。
早く電話を切らなければ目を覚ましてしまうと
そのことだけが頭にあった。
「しっかり、君はいつでもしっかりしてたじゃない」
とんちんかんな言葉を吐いて私は受話器をそっと置いた。
その直後からだ。猛烈な自己嫌悪に陥ったのは。

思い出したくもない痛い思い出だが、
私のこれまでの人生の中で最も暗く、荒れた季節は
その電話とともに終わりを告げたように思う。

24年前のこんな季節だった。
電話の向こうの彼女は今どこで何をしているのだろう。
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毎度同じような話題(^^;

2006-10-18 | 風屋日記
昨日の帰り、ラジオで神奈川16区の衆院補選のことを聴いていた。
与党候補者の話・・・
「頑張った人達が報われるように、改革の火を絶やしてはいけない」
「その上で、1度失敗しても再度チャレンジできるような施策を・・・」
チャレンジすらさせてもらえない地方はどうすればいいの?
ADSLも光ファイバーも通っていないところはまだまだある。
岩手県内じゃ携帯すら圏外である地域が地図上の7割も占める。
国道や主要地方道ばかりではなく
高速道路ですら圏外になるところがあるのだ。
そういうところは地上派デジタルも対応されていない。
衛星放送があるじゃないかと言われるが
山間部は受信品質も悪いんだよ。
金融機関はといえば、農協の統廃合によって小さな支店は閉鎖され、
更には郵政民営化により、今後郵便局も統廃合の憂き目に会うだろう。
スーパーもなく、コンビニもなく、病院もなく、学校もなくなり、
買い物や病気時、通学時に近くの大きな町に行こうとしても
鉄道はどんどん廃線になり、
自治体は財政が苦しくて道路整備もままならない。
「熊しか通らない」と高速道路の整備もストップしたままだ。
こうしてお金や情報や物流は一極集中していく。

地方のメディアや広告会社が、いま大変なことになりつつある。
地上派デジタル、ネット配信、BS・CS放送の充実により
TVの地方アナログ局の商売が成り立たなくなる恐れがあるからだ。
当然のことながら、メディアが衰退すると広告も取れない。
ネットの普及と若い人達の文字離れによって
新聞も売上が下降線だし、情報の一方通行でミニコミも潰れている。
地方の地元企業は広告・宣伝すらできず
中央から一方的に送られてくる大手スーパーやコンビニのCMにより
客足もどんどん落ちていく一方だ。
地方TV局、地方新聞社、小さい広告代理店の将来は一蓮托生。
あっという間に姿を消していくのだろう。
それは広告の作り手にも影響を及ぼしていく。
クリエイター達、編集や映像のプロダクション、印刷会社なども
生き残る戦いが始まっている一方で
品質価値が「東京」というモノサシだけで語られ始めている。
「東京で作ったCM」「東京でデザインされたポスター」
というだけでありがたがっている風潮は
地方文化そのものの衰退に繋がっていくのだろう。

生活格差もさることながら
地域格差、情報格差にもっと目を向けていかないと、
「日本の文化」そのものがなくなっていく。
彼の正当の方々は「日本を愛せ」というけれど
残念ながら社会はその逆の方向に向かって流れているようだ。
「東京=日本」だという認識でいるのなら仕方ないけど。
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sweetyさんへ

2006-10-17 | 風屋日記
ワイドショーや情報番組で話題になっている「いじめ」による自殺。
その記者会見での報道各社による校長のつるし上げが
これまた「いじめ」に見えるというsweetyさん。
同感です。

かの記者達がどれだけ品行方正で間違ったことをしていないか
それは私は知らないけれど
だからといって鬼の首を取ったような揚げ足取りと罵声。
自分より弱い立場と見るや、容赦ない攻撃。
これらはあきらかに「いじめ」です。

どういう経緯でこのような事件となったのか。
学校側がどうして「いじめ」を「プレッシャー」と表現したのか。
周囲の人達や家族はどの程度自体を把握し、
どう感じていたのかなどをきちんと検証しないまま、
「正義と悪」論に終止しているのも不気味です。

あえてたくさんの人から非難されることを承知で私の考えを述べると、
あくまでウワサですが、
最初はその子がアダルトサイトを見ていたことを
親が先生に相談に行ったのがきっかけとのこと。
もしそれが本当なら、たかがそんなことを親が自分で解決せずに
先生に(学校に)相談したこと自体どうなんでしょう。
私がPTA役員を務めていた時に見聞きした、
ちょっと首をかしげたくなるような親達。
遊びからの帰宅時間が遅いと学校側を問いつめたお母さん、
先生が「頑張れよ」と女子生徒の肩を叩いたことを
「セクハラ教師」と言いふらして退職に追いやったお父さん。
先生方はどんなウワサを流されるかわからないので
地元で飲みにも行けないという話も聞きました。
自分で自分の子どもの教育を放棄し、
すべて学校任せ、果てには責任を押し付ける風潮が
学校側を保身に走らせる結果になっている側面も否定できません。

もちろん生徒達に迎合するあまり悪ふざけが過ぎた担任の責任も重い。
生徒達からそっぽを向かれ、学級崩壊に陥って
神経を病んで辞めていった先生達の話もよく聞きます。
ただし是は是、非は非のけじめは絶対に必要です。
そういう意味では学校側に全く責任がないというつもりもありません。
だからこそきちんとした検証が必要なのです。
こんな感情論ばかりが先走る社会だと
裁判員制度の導入に大きな疑問を感じざるを得ませんね。

もうひとつ私の意見を言わせていただくと、
昔から学校にはいろんな先生がいました。
理不尽なことでぶん殴るなんてことは日常茶飯事でした。
でも両親や祖父母の包容力と、地域の暖かいコミュニティーが
そういう理不尽さを相殺してくれていたと思うのです。
核家族化が進み、地域という概念が消滅しつつある中、
学校でいじめられ、先生からも理不尽な扱いを受けつつ
家では話を聞いてくれずに叱ってばかりの親達。
逃げるところがありませんよね。
「今の子どもは弱い。俺達の頃は・・・」と訳知り顔の大人達は、
子ども達を取り囲むそういう状況を理解しているのでしょうか。
こういう事件の一番の責任はそういう社会を作ってしまった
親や周囲の大人達など、私たち自身であるよう気がするのです。



本当はsweetyさんのところへコメントを入れようと思ったのですが、
もっとたくさんの方々にも読んで欲しくて、
つい今日の記事として勝手にエントリーしてしまいました。
すみません。

sweetyさんへ。
コメント (7)