風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

大滝詠一音楽祭

2014-08-31 | 音楽












奥州市江刺区ささらホールで開催された
同区出身で昨年暮急逝したの大滝詠一を偲ぶ
このイベントに出かけてきた。
18時から20時半までの約2時間半、
中間に挟まった大瀧さんの同級生のインタビューを挟み
最初から最後まで大瀧さんのナンバーオンパレード。
「おぉ、コレを生演奏で聴けるとは!」
という知られざる名曲から
我々年代の青春を彩ってくれた懐かしナンバー、
はたまたアイドルへの提供楽曲まで、
これでもかというほど大瀧メロディ満載。
途中からは一緒に口ずさみながら、
改めて名曲だと確認しながら、
あっという間の2時間半だった。

すべて良かったけれど、
個人的には特に「指切り」と「颱風」の選曲が
とても嬉しかったと同時に演奏に感動。
「指切り」のアレンジ良かったなー。
A Long Vacationのアルバムに入ってる曲は
すべて懐かしくて胸キュン。
ゲストで参加の釜石のバンドブラック★カマリンズによる
「はいからはくち」のアレンジも良かった。

でも、なんといっても
一番胸にジーンときたのは「12月の雨の日」。
イントロのギターフレーズが流れただけで
胸が熱くなった。

大瀧さんは母校花巻北高の先輩でもある。
(途中転校で卒業生じゃないけど)
改めて偉大さとともに、親近感を覚えた。
レコードでは持ってるけど
風街ろまんとシングルスのアルバムCD買おうかな。
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思い出のメニュー

2014-08-30 | 食べ物・お店

会社最終日。
ひとりランチは懐かしいこの味。
かみどう食堂のかつとじ定食。
10年ほど前は毎日みんなで通ったな。
このメニューもよく食べてた。
今はもうあまり肉食うことも無いけど、
とても柔らかくて美味しかった。
ここのカツなら美味しく食べられる。

こっちはもうジジイなのに
お店の奥さんはまったく変わっていない。
「大きな荷物持ってどうしたの?」
「今日で退職なんですよ」
しばらく行ってなかったのに
覚えててくれたのが嬉しい。

食べ終えてもしばらく席を離れ難くて
もう1本タバコに火を付けた。
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3ヶ月

2014-08-29 | 生活の風景
終える人生もあれば、
これからの人生もある。
命は受け継がれていく。
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涙雨のウエンズディ

2014-08-28 | 風屋日記




バイバイ。
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鹿肉ハンバーグ

2014-08-27 | 食べ物・お店


初体験。
害獣駆除の猟友会の方から貰った肉を
ハーブに漬けて臭みを取り
ミンチにして作ったものをいただいた。
柔らかくてジューシー。
だけど最近肉系はあまり食べなくなったので
ちょっとハードだったな(^_^;)
ハーブの香りはとても良かったけど
やはり少し癖がある。

セシウムの国の基準100ベクレル/kgを下回る
70ベクレル/kgだったらしいけど、
それでも息子たちには食べさせたくない。
ということで、ジジババで消費(笑)
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倉沢人形歌舞伎

2014-08-25 | 神楽・芸能




花巻市東和町に古くから伝わる
岩手県指定無形文化財の倉沢人形歌舞伎。
名前は知っていたが初めて見た。
すごい。
ここまで本格的だとは
恥ずかしながらまったく知らなかった。
義太夫も三味線の音に乗って情感豊かに語り、
人形の動きがだんだん人間に見えてくる。
人形を動かす人がセリフを語るのだが、
長いセリフも表現力が素晴らしい。
人情話に思わずホロリとさせられた。
こんな芸能が人知れず残っていることに脱帽。

花巻市博物館にて。
この日の演目は
「三番叟」
「本朝二十四孝 十種香の場」
「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」
「景色」の4つ。
あっという間の2時間だった。
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ハイライト

2014-08-25 | 生活の風景
今日はなんとなくハイライト。
買った瞬間、
いつものタバコと比べ、その軽さに泣けた。

火をつけてみると
いつもの1mmとは違う重さに
一瞬クラリとして幻を見た気がした。
あの頃、時々1本もらったシーン。
高々3年ほど前のこと。
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りっきーさん

2014-08-24 | 音楽
2010年6月、
50歳目前のワタシは東京に赴任した。
入社20年目にして初めての異動は
場所だけではなく、仕事内容も初体験。
全く手探りで1からのスタートが
これまた初めての単身赴任で始まった。

仕事もわからず、28年ぶりの1人暮らしも慣れず、
不動産屋に紹介されただけの土地勘も無い下町に住み、
毎日右往左往で、正直最初の1週間で疲れていた。
そんな時、mixiで知り合った知人が
「押上に住むなら面白い天ぷら屋があるよ」
と教えてくれたのが大江戸ダイニングKOTOBUKI。
ホントはその彼とそこで飲む予定だったのだが、
仕事の都合で当日キャンセルの電話があり、
仕方なく晩メシを食いに近所をぶらぶらしていて
行く予定だったその店を見つけたのだった。

天ぷら屋なのに壁にギターが下がっていて
レコードジャケットがずらりと貼り付けてある。
かかってる音楽も好きなアメリカンロック。
あとから女将のおゆうさんに聞いたら
その時のワタシはとても嬉しそうに
ずーっとニコニコしていたとのことだった。

それから約2年。
週の半分以上会社帰りはそこ。
音楽好きを始め、次々に友人ができた。
いつしか仲間に入れてもらい、
イベントなどにも誘われるようになった。
仕事は相変わらず辛い立場だったが、
夜その店を訪れると皆が笑顔で迎えてくれ、
仕事の悩みも、辛さも、ストレスも
その日の内に解消することができるようになった。
その店の仲間はまるで家族だった。

一昨年の春、
ご主人のりっきーさんが病気となり
結局店を閉めることになっても、
そこで知り合った仲間たちが
その後のワタシを相変わらず支えてくれた。
退院した後のりっきーさんは家で療養の日々だったが、
遊びに行くと変わらずギターを弾き、音楽をかけ、
大笑いしながら楽しく過ごすことができた。
着物が好きなワタシに
亡き父君の形見の大島紬をくれた時も
「おれぁ神輿で半纏は着るけど着物は着ねぇから」
と気前の良い生粋の江戸っ子だった。
調子が悪く、なかなか会えない日が続いても
変わらずみんなの良き親父だった。

りっきーさんの悲報が届いたのは昨日午後3時。
薄々この日が近いことはみんな感じていたけれど、
いざその日がやってきたら、やはりショックは大きい。
押上の音楽仲間たちの芯が無くなってしまった気分。

ありがとう、りっきーさん。
あなたがいなければ、ワタシの東京生活は
恐らく惨憺たるものになったに違いありません。
4年ももたなかったと思う。
ある意味恩人でもあります。
本当にありがとう。
「歌、練習しといてね。ギター弾くから」
と言われてた
南佳孝さんの「しづけ変更線(日付変更線)」は
また向こうで会える時までに練習しとくから。
大好きだった酒飲んで待ってて。

今年3月、最後に会った時
岩手に帰るワタシの異動を聞いて
「そんな会社、辞めっちまえ」
と言っていたりっきーさん。
その通りになっちゃったなぁ。

合掌。
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フラメンコとのコラボレーション

2014-08-23 | 神楽・芸能
あれは確か7月23日の夜。
盛岡でのとある会合で飲むこととなり
せっかくだからとホテルを取った。
終電で花巻帰るより、のんびり飲みたかった。
日付が変わった頃に千鳥足でホテルへ帰り、
さて寝ようかと思ったところに携帯電話が鳴った。
「こんな夜中に、緊急?」と一瞬で酔いが冷め、
急いで出ると・・・酔っぱのヒゲ氏(^_^;)
フラメンコに興味はあるか?と要領を得ない。
よくよく問いただしてみると

盛岡出ながら、今スペインでも有名なダンサーが
今年計画している日本公演でのコラボ相手を
帰省のついでに探しているとのこと。
「そんで風屋さんの神楽思い出したのよ」
と得意気なヒゲ氏。
どうやら日本の文化、特に岩手のものとコラボ希望。
リズムと踊りがうまくマッチするんじゃないかと
プロモーターヒゲ氏は思いついたのだった。

さっそく次の練習日に彼女はやってきた。
練習での神楽のお囃子を聴き、いくつか踊りを見、
彼女なりの確信を得たらしい。
「やってみませんか?」
こちらに断る理由はとりあえず無い。
しかしどうやってコラボする?
「ちょっと考えてみます」
と彼女は宿題を持ち帰ったのだが、
とりあえず公演日は11月22日の盛岡と決まった。
それがうまくいったら来年以降東京や大阪でも、
そしてうまくいけばスペインでも・・・と
次々に夢は大きくなっていく。
「そんなにうまくいくのかな?」
とは思うものの、
まぁはっきり言ってワタシも嫌いじゃない。
彼女からの提案を待つ形でお盆が過ぎた。

昨日久しぶりにヒゲ氏の店に行ったら
「チラシ見た?」「へ?」
なんと上根子神楽出演のチラシができてた(^_^;)





写真まで載ってる。マジかー( ̄◇ ̄;)
まだ構成も、どんな風に絡むかも決まってないけどー。
でもこういうノリ・・・わたしゃ嫌いじゃないよ(笑)

ってことで、
上根子神楽、フラメンコとコラボします。
どんな舞台になるかは乞うご期待。
3ヶ月ありゃ何とかなるべ(笑)
楽しみです。
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「私の男」

2014-08-22 | 読書
読み終えてから映画化を知った。
(帯の映画化の宣伝を見落としていた)
出来、不出来はわからないけれど、
この物語をを映画にしようと思った
監督やプロデューサーに脱帽。

主人公たちは自分の心の傷や弱さの部分を
お互い補完し合う完璧な相手を見つけ
そしてそんな自分たちの世界に自ら潜り込む。
それまでの体験が異常であればあるほど
心の傷は深く、耽溺する世界は暗い。
アンモラルといえばこれ程のアンモラルは無かろうが
それが彼らの唯一の救いなのだとすれば、
それを誰が咎められようか。
咎めた人間は海の彼方に消えてしまった。

最近、女性作家ものを多く読んでいる。
殊更選んでいるわけではないけれど、
選んだものが結果として女性ものだったりする。
男性作家による、(恐らく無意識だろうが)
これでもかという「男の自分勝手さ」に
少々辟易させられているためかも知れない。
肉料理ばかり食べさせられているような
胃もたれ感を感じていた。
女性作家ものは、自分とは違う思考回路があり
それが面白さに繋がっていると同時に
より生々しく、より具体的に
身体感覚で書かれていてとても新鮮。
しかし本作を読んでみて
それだけでは無いことも感じた。
女性が男性の悪を描いても
そこには必ず優しさや甘さを感じさせる目がある。
男として、それが心地良いのかも知れない。
女性の本能的、根源的な怖さも
ジワジワと描かれているんだけどね。

「私の男」桜庭一樹:著 文春文庫
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10年

2014-08-18 | 風屋日記


今日でブログを始めたあの日から丸10年。
高校2年の夏休みで
タイへ短期留学中だった長男も父親、
中3だった次男も家庭を持った。

自分自身については
ま、人生いろいろある。
とにかく今を生きよう。
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69年

2014-08-10 | 世界・平和
昨日8月9日は
長崎に原子爆弾が落とされた日。
そして今日8月10日は花巻空襲の日。
あの年から69年間もの間
私たちの国は平和を保ってきた。
もうあんな惨禍は二度と嫌だ。
過ちは繰り返さない。
そういうことを心から願い、
世界に誇れる平和憲法を守ってきた。
これこそ日本国民のアイデンティティ。

昭和20年8月10日の花巻空襲では
私の親父も焼け出されたという。
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69年目の夏に思う

2014-08-06 | 世界・平和
69年前の
あの日を繰り返さないように
私たちひとりひとりができることは
性別や、国籍や、文化や、生活慣習や
生き方や、価値観や生まれ育った場所が
自分とは違う、できるだけたくさんの人たちと
知り合い、理解しあい、仲良くなること。
それが無為な争いを無くす最善の方法。

「過ちは繰り返しませぬから」

合掌
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「白連れんれん」

2014-08-01 | 読書
出版されたのはかなり以前だが、
朝ドラの影響もあり重版に次ぐ重版らしい。
そういう話を聞くと、出版もまだ捨てたもんじゃ無いと思う。
女性が苦労し、紆余曲折を経て自分の人生をようやく手にする
実話に基づいた小説。
いまも残る2人の熱い手紙(700通!)がベースになっているので、
必ずしもフィクションだけでは無い。

読者の感想に「セレブで勝手な人」との意見が多かった。
それは現代の価値観での見方だろう。
というより、現代は「金さえあれば」「セレブ婚が幸せ」という
身も蓋もない価値観が跋扈し過ぎている。
安保運動を「無駄な時間」と切り捨てるのと同根と感じる。
人の幸せは無駄のないレールの上を歩く人生にあるのでも
まして金さえあれば良いというものでも無い。
生きる実感、自分の人生を掴む手応え・・・
それが充実した、実のある人生なのではなかろうか。
他人にはわからない、自分なりの人生への拘り。
宮沢賢治さんではないが、
他人から後ろ指さされようとも変えない信念。
それを追い求めることこそその人の幸せだろう。

金がいくらあろうと、どんなに贅沢をしようと
生きている手応えが感じられない人生がいかに虚しいか、
見えない牢獄に閉じ込められた毎日がいかに辛いものなのか
白蓮さんの絶望は想像を絶するものだったろう。
しかし、苦労しながら自らの手で自分の人生を掴んだあたり
やはり女性の芯の強さを思い知らされた気分。
そして、それまでの鬱屈した生活を切り捨てて
新しく自分の人生を掴み取るまでには
予想外のハードルを乗り越えるだけのエネルギーが必要なのだと
改めて実感した次第。

ところで本作を読み、男として気になる部分もあった。
伝右衛門氏はなぜ姦通罪で訴えなかったのか。
見て見ぬふりをしながら縛り付けなかったのだろうか。
彼は彼なりに白蓮を愛していたのではないか?
残念ながらそれはあまりにも古臭く不器用に過ぎ、
相手には全く届いていない思いなのではあるが、
取り残された男の悲哀も、読後に感じたものではあった。

古い時代の価値観を捨てて新しい価値観に乗り換える。
昔のことだけではないし、まして恋愛に限ったことでもない。
もしかしたら今も連綿と続く、
新旧交代の波をメタファーにした作品なのではないかと
ふと感じたりした。
♪古い船をいま動かせるのは 古い水夫じゃ無いだろう♪
                   by 吉田拓郎
若さというのは
ある意味残酷でもある。

「白蓮れんれん」林真理子:著 集英社文庫
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