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ICT工夫

全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
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山梨県知事がリニア環境アセス準備書に同意するためには

2013-11-09 23:17:20 | リニア中央新幹線

「リニア中央新幹線環境影響評価準備書に対する環境保全の立場からの意見」 として 「公益財団法人日本自然保護協会 理事長 亀山 章」 さんから 「東海旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 山田佳臣殿」 宛に提出されたものが 日本自然保護協会ホームページ に公開されています。
本文はPDFファイルで5ページ、末尾に 「参考図1:リニアの路線と断層及び地すべり地との関係」 と 「参考図2:南アルプス地域の保護地域」 が付属して全7ページ 700 KB ほどです。下の画像はPDFファイルの一部分です。

以下のような5点が指摘されています。
 問題点1:いくつもの活断層を横切る本計画は人命を軽視した計画であり看過できない。
 問題点2:南アルプスの隆起量の評価は科学的に誤っており、「工事中はもとよりその後の維持管理においても問題はない」という記述には根拠がない。
 問題点3:生物多様性への影響の回避措置が科学的に妥当ではない。
 問題点4:山梨実験線での失敗が検証されていない。
 問題点5:建設残土の処理計画に具体性がなく、地形・地質学的に危険な場所がある。

問題点4 だけは山梨県政に直接関係する意見でした。ここに書かれている 「高橋の水文学的方法」 については検索すると多数の記事がありますが、読みやすいテキストベースなので トンネル湧水量の推定 をメモしておきます。

2013年10月25日に山梨県環境影響評価等技術審議会平成25年度第1回が開催されて山梨県内各紙が報じました。
2013年11月7日付けで、今後の各小委員会の開催予定が告知されています。直近は11月11日開催です。PDFファイルなので後でリニア中央新幹線のページで一覧表にしておく予定です。

山梨リニア実験線における環境影響調査報告の存在は確認してありますが、県庁サイトでの公開が確認出来ていません。県庁サイトの中が探しにくいのです。今後小委員会での配布資料などとして何処からでも誰でも容易にアクセスできることを期待しています。

山梨県政としては、日本自然保護協会が指摘したことに加えて、実験線水資源枯渇問題の発生に対して行政としてはどのように対応したかという記録を明確に公表することも必要でしょう。それが無いと山梨県知事がアセス準備書に対して述べる意見は準備書と同様な批判を受けてしまうことになりかねません。

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2013年11月9日に「桜ヶ丘9条の会」がPDFファイル全文をテキスト化して、「リニア計画に対する日本自然保護協会の意見書」 として掲載されています。

10月下旬から今日までの間に多くの組織団体から各種の意見が出ていることが報じられていますので、そのうち整理してWebページにまとめる予定です。

リニアに関心を持って以来、なんとなく気になっているのは福島原発事故後にネット上で交わされた意見です。「原発誘致でいい思いしてきたんだろう、いまさら何を言ったいるんだ」と東京人が書き、「原発は東京に電気を送っていたのだ、なんの犠牲も払わずいい思いだけしていたのはそっちだろう」と福島人が書く。しかし実際のところ原発でいい思いをしてきたのは俗に言う1%の人々だけで、残りの人々には首都圏はじめ全国的に悪い影響が及びつつあると思えるのです。リニアについても根っこは似たようなものだと言われないようにしたいものです。大本営発表は表では無い、それは裏工作の結果に過ぎないことを見抜いていかねばならないのです。


リニア工事の渇水で静岡県民63万人分の水道水が消失?

2013-11-09 06:46:11 | リニア中央新幹線

静岡新聞の2013年11月8日ですが、「リニア渇水」下流域懸念 大井川の流量減少と予測 という記事を目にして驚きました。
環境影響評価準備書の静岡版までは目を通す時間がなかったのですが、『JR東海の予測結果は、リニア完成後に大井川上流部で流量が現況から毎秒約2トン減少するという内容。毎秒2トンは、上水道を7市約63万人が利用する大井川広域水道企業団の水利権量と同じだ。』とのことです。

この記事はリンク先などを再確認してリニア中央新幹線の情報ブログ、 リニア工事の渇水で静岡県民63万人分の水道水が消失? として移転しました。
この記事に戴いたコメントも転載しています。


特定秘密保護法成立で富士山世界遺産は崩壊する

2013-11-08 23:32:00 | 政治・社会

世界遺産富士山 特定秘密保護法成立で富士山世界遺産は崩壊するという理由は簡単です。北富士演習場は砲撃演習もオスプレイ訓練も、演習日程、装備、規模などを地域の人々は知ることもできずに実施されます。取材などもできません。これに対して山梨県知事であろうと抗議不能です。意見を述べたり行動を起すことができない、それが特定秘密保護法の威力です。

・・・と、この妄想は信濃毎日新聞の2013年11月04日社説、司法の闇 市民が逮捕される日を読んでいて頭に浮かびました。

特定秘密保護法の問題については、多数の情報がネットにあります。そこから拾い出して意見を述べるくらいは誰でもできます。しかし、それが地域にどのように影響するかを大胆に予測して、地域の人々に広く警報を鳴らすことができるのは、地元の事情に精通し行政にも密着したメディアしかできません。朝毎読日経産経のような全国紙は全国向けに賛否両立の一般論を書くしか出来ないでしょう。

神奈川新聞は2013年10月16日から 「特定秘密保護法案を問う」 というシリーズを継続して掲載しています。
2013年11月8日、特定秘密保護法案を問う(6)学習院大大学院・安藤正人教授、懸念高まる「骨抜き」 (連載はまだ続くと思います)

神奈川新聞は 2013年11月5日、商店街や企業に防犯カメラの設置進む、行政や県警後押し/神奈川 という記事を掲載しています。
『昨年のオウム特別手配犯の逮捕時に駅や店舗などの防犯カメラが容疑者追跡に役立った。県警は「自主防犯の観点から民間に対して今後もさまざまな機会を通じて導入を働き掛けていく。事件捜査に欠かせない存在であり、設置者の協力を得て活用する」としている。』 で終っています。
私はこの事件についてはブログには書かなかったはずですが、オウム特別手配犯の逮捕のニュースは何度か見ました。その時に防犯カメラから取った映像が編集されてテレビニュースで流れていて、ゾッとしたのです。とても不愉快でした。
そしてこの神奈川新聞の記事、特定秘密保護法の諸問題と関係してひとつだけ、「防犯カメラ撮影記録映像はどのように管理されているか、そこまで調べているなら、書かないとジャーナリズムでは無い」 とだけ書き残して終りにします。

山梨県選出の国会議員が特定秘密保護法について何を語っているか、それをチェックだけはしていますが・・・彼等自身が文字どおり自縄自縛に陥るかも知れないわけでして・・・
輿石 東(民主党)(参議院 2010)
小野次郎(みんなの党)(参議院比例 2010)
堀内恒夫(自由民主党)(参議院比例 2010/2013年8月繰上当選)
森屋 宏(自由民主党-公明党推薦)(参議院 2013)
赤池誠章(自由民主党)(参議院比例 2013)
宮川典子(自由民主党)(衆議院山梨1区)
長崎幸太郎(無所属)(衆議院山梨2区)
後藤 斎(民主党)(衆議院山梨3区)
堀内詔子(自由民主党)(衆議院比例)
中島克仁(みんなの党)(衆議院比例)
中谷真一(自由民主党)(衆議院比例)


宇宙の一滴@甲府市民コミュニティー・ホール 11月11日~

2013-11-07 22:53:11 | アート・文化

宇宙の一滴
アーティスト Ekaterina Smirnova(エカテリーナ・スミルノワ)さん
作品展示 2013年11月11日(月)~11月17日(日) 09:00~19:00
会場 甲府市役所1階の市民コミュニティホール(市民プラザ・市民活動室)です。 (ちなみに甲府市サイトに イベントカレンダー は掲載されています)

作家と話そう-ライブペイント&ライブミュージック
日時 2013年11月16日(土) 14:00~15:30
出演 エカテリーナ・スミルノワさん、山本雅一さんのお二人です。
会場 同じ

宇宙の一滴

検索していたら、YouTube 山本雅一:星が降る もヒットしました。

いつもの巡回先、「猫の後ろ姿」を久しぶりに訪問して気付きました。『映画・演劇・絵画・工芸などなど、モノをつくりだす人への敬意と親愛をこめて』書き綴られているブログなのです。11月7日の記事に掲載されていたこのポスターのデザインにとても惹かれて、拝借してブログに載せておきたくなりました。
私もモノをつくりだす人への敬意と親愛をもつ者ですが芸術系はまるでダメです。「あぁ!いいなぁ!」 それで終ってしまうのです。

AIRY Artist In Residence Yamanashi については以前から知っています。いつだったかオギノJOY の東の方にあると知って探しに出かけた事があるのですが結局場所が分かりませんでした。先年から甲府市の舞鶴小学校西側に移転されたのはサイトから分かりましたが、未だに行ったことがないのです。
こうふのまちの芸術祭も2013年版はもう終ってしまいましたが、この年次芸術祭が始まった時からブログにはメモしてきたはずです。これも一度も出かけたことがない・・・

特定秘密保護法案が2013年11月7日衆議院本会議で審議入りしたそうです(私が年月日を書くのは歴史を記録しているからです、念の為)。自由民主党とそれに同調する人々により素晴らしい日本の国がどんどん壊れていくように日々感じている今日この頃、たまにはリニア中央新幹線からも離れて芸術の世界を覗くのもいいもんだと思って書いたこの記事です。でも明日はまたマイクロソフトの月例更新の事前通知が出ますから、癒されるのもほんのいっときですが・・・・


長野県がリニア環境アセスの公聴会を開催する

2013-11-04 23:13:00 | リニア中央新幹線

長野県環境影響評価制度『知事が、環境影響評価準備書に対して環境の保全上の意見を事業者に述べるに当たり、環境の保全上の意見を有する者の意見を聞く必要があると認めるとき、公聴会を開催します。』 と書かれているこのホームページで案内されています。
更新日:2013年10月25日 公聴会について
中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書【長野県】に係る公聴会を開催します 長野県(環境部)プレスリリース平成25年(2013年)10月24日 『長野県では、リニア中央新幹線に係る環境保全の見地からの御意見を皆様から広くお聴きするため、以下のとおり「公聴会」を開催しますので、発言(公述)を希望される方はお申し出ください。』
以下、公聴会の日程、会場のみ引用しておきます。

(1) 飯田会場
 開催日時 : 平成25年11月23日(土曜日)午前10時から午後3時まで
 開催場所 : 長野県飯田合同庁舎講堂(飯田市追手町2丁目678)
(2) 木曽会場
 開催日時 : 平成25年11月24日(日曜日)午前10時から正午まで
 開催場所 : 南木曽町公民館蘭分館(木曽郡南木曽町吾妻3411)
公聴会でお聴きする内容
 中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書【長野県】に対する環境保全の見地からの御意見

ちなみに飯田市では「リニア未来シンポジウム&特別講演会~IIDA2027~」 リニア中央新幹線開通。どうなる?地域の未来 が開催されます。こちらも引用のみ・・・

第1回
平成25年11月24日(日)14時開場(14:30開演 17:30終了予定)
 特別ゲスト&講演 :小宮悦子(フリージャーナリスト)
 シンポジウム ゲスト :牧野光朗(飯田市長)
 シンポジウム モデレーター :竹内宏彰(金沢工業大学客員教授・京都造形芸術大学客員教授)
第2回
平成25年12月14日(土)14時開場(14:30開演 17:30終了予定)
 特別ゲスト&講演 :岸博幸(慶應義塾大学大学院教授)
 シンポジウム ゲスト :牧野光朗(飯田市長)
 シンポジウム モデレーター :竹内宏彰(金沢工業大学客員教授・京都造形芸術大学客員教授)

さらに、リニア中央新幹線沿線地域自治体が提出し、公表した初めての意見書と思いますが、
◇ 長野県下伊那郡大鹿村-中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書に対する大鹿村の意見を提出しました(平成25年11月1日)、本文はPDFファイルがアップロードされています。リニア沿線都県担当部局は必読です。(国土交通省のリニア委員会に関わった人々も)
これとは別に、
◇ 「美しい村」の議員日記で、リニア準備書に対する意見書(2013年11月04日) が出ました。
私はこの議員さんの記事を待っていたのですが、確認できましたのでとりあえず長野県ソース情報としてこのブログ記事を書くことにしたのです。

他都市の状況ですが、阿部守一長野県知事は難しい立場にあるように感じます。2013年10月8日には、リニアなど見据えた地域振興テーマに知事と市町村長が意見交換したと、10日付けの南信州新聞が報じました。長野県が2013年度策定する「リニア活用基本構想」を市町村と意見調整して固める考えを示したとのことです。

その一方で、10月2日から15日までに開催された長野県内12回の説明会では住民の方々から厳しい意見がありましたし、10月25日に開催された長野県環境影響評価技術委員会では慎重な意見もでたと報じられています。
さらに、佐久市から軽井沢方面の放射能汚染問題はキノコに象徴的に顕れていますし、南アルプスのエコパーク実現は既にスタートを切りました。中部電力管内である長野県ですから、阿部知事が中部電力と浜岡原発に関する意見交換もしたとの報道も目にしています。
長野県リニア公聴会が飯田市イベントと抱き合わせのガス抜きだとは思いたくありませんが、15年後はおろか25年、30年先でも実現するかどうか分からないリニア中央新幹線に地域の命を懸けてしまうことは果たして正しいのかどうか、判断は難しいでしょう。長野県知事が県民の「意見を聞く必要があると認め」、勤労感謝の日に午前午後4時間もの設定をしたスタンスは正当だと思います。
私テキには見事だと感じる長野県地域からの情報発信には、今後も注意していくつもりです。

環境影響評価方法書について、山梨県は平成24(2012)年1月24日(火) 13:30から開催したことが記録されています。準備書について公聴会を開催するなら、その日時から山梨県のスタンスは誰の目にも明確になるでしょう。(議員の海外視察とか役にも立たないものに何百万もの税金を使うより職員の休日出勤、時間外手当に使う方が地域の為に役に立つ)

長野県大鹿村在住のシンガーソングライター 内田 ボブ(bob uchida)さんのFacebookページで大鹿村交流センターでの説明会(10月9日)に参加した記事がありました。『JR東海からロボットのような説明員が来て 毎度おなじみの意味のわからん説明会と質疑応答をする 一人3点のみ一回だけ質問の回答に反論は許されない えっ?これが説明会!』とはじまって、『走る電子レンジリニアモーターカー 百害あって一利無し』と終っています。219件のシェアがあり、それを一覧してなるほど! Facebook の凄さを知りました。

ナガラテレビしていると高島屋でも食材偽装があったとか、山本太郎とアントニオ猪木両議員の問題を11月8日に決着つけるとか、かまびすしいが、11月8日に福島第1原発4号機の燃料取り出しが始まるというのが一番の大事だ。住宅地で発見された太平洋戦争当時の不発弾処理では地域住民の避難をさせてから処理するほど慎重なニッポンだが、4号機周辺100キロ、200キロの住民にどのような警戒警報を発しているのか、そこんところを繰り返しキッチリ報じるのもメディアの仕事だ。福一4の作業は長期化するはず、食材偽装や政治のバカさ加減のニュースが続くのは福一リスクの目眩しじゃないかと思う。
・・・と思っていたら 安全性を追加実証試験へ 福島第1 取り出し開始は11月中旬ごろに(産経新聞 11月5日)との記事に気付いた。引き続きリニア計画と原発計画の同類項に注意していこう。


愛知県リニア環境影響審査会開催、11月11日

2013-11-03 22:57:00 | リニア中央新幹線

2013.11.01-愛知県環境影響評価審査会リニア中央新幹線部会を開催します

11月11日(月)の午前に愛知県環境影響評価審査会リニア中央新幹線部会を開催し、中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書【愛知県】について審査します。

日時 平成25年11月11日(月)午前10時から
会場 愛知県自治センター 4階大会議室(名古屋市中区三の丸三丁目1番2号)
議事
 (1)部会長の選任について
 (2)中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書【愛知県】について
その他
○ 会議は公開で行います。
○ 傍聴を希望される方は、当日の午前9時30分から午前9時50分まで、会場で傍聴の申込みを受け付けます。傍聴人の定員は10名で、定員を超えた場合は抽選により傍聴人を決定します。抽選でもれた方については、傍聴していただくことはできませんので、あらかじめ御承知おきください。
○ 報道関係者による撮影は会議冒頭までとさせていただきます。

※11月11日(月)の午後に、現地調査を行います。
・場所:中央新幹線事業予定地(名古屋市中村区から春日井市西尾町内までの間)
・時間:午後1時から(予定)
○ 現地調査は、初めに名城東小公園(非常口予定地)で行います。その後、バスで走行しながら、他の非常口予定地などを調査します。
○ 名城東小公園での取材を希望される場合は、11月7日(木)までに環境活動推進課まで御連絡ください。時間の都合上、委員への取材については御遠慮ください。

愛知県 環境部 環境活動推進課の広報記事に気付いたので記録しておきます。環境影響評価準備書 愛知県のページでメモしていた愛知県地元各紙のネット記事では11月2日の記事には出ていないように思えました。
平成25年10月18日 環境影響評価審査会のメイン議題は、「1.中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書【愛知県】について」 でしたので、この結果に基づき 「リニア中央新幹線部会」 の今回の審査会と現地調査になったものと思えます。このページには過去の審査会の一覧もあります。

平成25年4月1日現在の審査委員名簿は、審議会等のプロフィール(愛知県環境影響評価審査会)にあります。(部会別名簿は未確認です)
リニア中央新幹線計画フェーズ1終着駅としての愛知県ですが、「リニア部会」が置かれていることやページ構成、掲載内容は丁寧な発信だと感じています。愛知県政としては当然推進でしょうから環境影響評価審査会がどのような判断を下すかは確認しておきたいと思っています。
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