いぶろぐ

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賞味期限

2023-07-04 13:21:41 | 超・いぶたろう日記
誰しも、天に与えられたものを武器にして生きていくしかないのだろうけれど。

見た目・外見・容姿に恵まれ、
それを磨き上げること『だけ』に全フリしてきたであろう人が歳を重ねると、
悲しいくらいに中身の乏しさが強調されてしまうのだなあ…
と思わされる例を、いくつか続けて見かけてしまったのであった。

タレントさんやら女優さんやらは、
それが商品なんだからそれでいいのかもしれない。
アスリートが体を鍛えるのと同じだろう。
でもなあ。
一般人がみんなそういうのにかぶれて、
社会に広くルッキズムが浸透してしまっているのだとしたら、
それは精神の幼児化としか形容できない。
誰もが皆、思春期に永住したがっているかのような。
文字通りのピーターパン症候群。

歳を取ってもなお、
見た目の若さや容姿の美しさ『だけ』を殊更に訴えかけてくる人
(まだまだあなたはイケてるよと言って欲しくて仕方ない感じがほとばしっている人)は、
老いることが即ち自分の価値の摩耗なのだろうから、
やはり怖くてたまらないんだろうなあ。
私こう見えてこんな難しそうな本読んでるんですよ、
こんな知的活動してるんですよ的な「中身」アピールもまた、
ひとつの外見アクセサリーにしかなっていないのだろうし。
とってつけたような知性のアピールはとりもなおさず品性の欠如。
知性なんてこれ見よがしにひけらかすもんじゃなくて、
そこはかとなく滲み出るもんだよ。

歳をとって見た目の若さや美しさを喪い、
でも実はそれらは単なる「性的魅力市場価値」でしかなかったのだと気づき、
その呪縛から自由になることって、
実はけっこう大事な「第二成人式」なんじゃないだろうか。
その上でなお、外見を磨きたければ磨けば良いし、
内面を豊かに埋めたければ埋めれば良い。
結果としては同じように見えても、
過程が違うとそれなりに人格の深みというのか、
異なる味わいが生まれると思うんだよなー。

…なに言ってるか伝わりますかね?(笑)

年をとっても若々しく見える人や、見た目の麗しい人が、
必ずしも中身がないと言っている訳ではけっしてないのだが。
うまく言うの難しいなあ。
正確に言おうとしてかえって誤解の余地を生んでいるような気さえする。

でもさ、なんか昔の友達で久しぶりに集まっても、
えんえん肥ったの痩せたのハゲたの老けたのと、
そんな話題ばっかりだったりすると、
それしか話すことないのかよ、と思うよね。
だいたい四十もとうに過ぎたオヤジとおばはんの集まりで、
外見なんかでマウント取り合って何が楽しいのかと。
若い子から見たら、目くそハナクソ・五十歩百歩、大差ないしね。

ざくっとまとめてしまえば、
「賞味期限」のない人間になりたいもんですね、
というところだろうか。
あ、イイこと言えた気がする。
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