電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
カラスの春
2014年3月27日(木)
カラスの春
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三月から四月にかけてはカラスが巣材を運んで巣作りをする時期にあたる。桜が開花し、夜間ライトアップも始まって賑やかな六義園も、今日はあいにくの雨である。仕事場に来たらカラスが呼び交わす声が聞こえたので、カーテンを開けたら樹上にかけられた巣のそばに、つがいと思われるカラスの姿があった。
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カラスは一夫一婦制のもと協力して営巣するが、この巣は近所のマンションベランダから失敬してきた、カラフルな針金ハンガーを寄せ集めてできており、秋の台風や冬の大雪でもびくともしない頑丈なものなので、たいした手入れもせず今年も使えそうに見える。
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それでも何か気に入らないところでもあるのか、あたりの枝を咥えて折り取ろうと奮闘しており、そばでもう一羽が大声で鳴いて声かけをしている。本気で巣を修繕しているのか、恋の儀式なのかは判然としない。やがて葉が生い茂って巣が見えなくなると、しきりに出入りするカラスを見るようになるので、子育ての季節は木々の芽吹き具合と歩調を合わせているのだろう。
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