【父の日と不求人】

【父の日と不求人】

中国語で孫の手は抓耙子といい「抓」は爪の先で掻くことで「耙」は農機具の鍬(くわ)みたいなものらしい。孫の手は背中の畑を耕す鍬である。

「痒痒挠」とも言うそうで見慣れない挠は掻くことだから素直に読めば「かゆかゆかき」である。

笑えるのが「不求人」という呼び名でこれを中国人がなんと読むかは知らないけれど、背中掻きに「人を求めず」という、うまい熟語になっている。

義父は背中を掻くのに他人の手を煩わせない不求人にはなれなくて、夜中でも大声で家族を呼んで背中を掻かせたがるボケ老人になった。娘である妻は怒って「自分で掻いて!」と孫の手をプレゼントした。

親たちの看取りを終えて遺品整理をしたら義父が使っていた不求人が出てきて、妻が「使う?」と聞くのでもらっておいたが意外に便利なものである。立派な不求人をめざそう。

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20 音オルガニート

20 音オルガニートでかたつむり Katatumuri
尋常小学唱歌(M.44年) 作者不詳

20 音オルガニートでグッドバイ goodbye
作曲/河村光陽

20 音オルガニートでモン・パパ C'est pour mom Papa
仏映画『巴里っ子』より(1930年公開・日本公開はS.6年)
作曲/C.オベルフェルド

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