パレット


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大きな荷物が届いた。
荷物の下に木製のパレットが敷かれていて、フォークリフトでトラックの荷台から下ろした。
梱包を解いて、荷物を移動すると、足元にパレットが残る。

そのパレットの隅の方にシールが貼ってあった。
「必ず返却するように」と書かれている。
その横には住所、電話番号と、何やらバーコードまで打ってある。
このパレットは1枚1枚管理されている、ということを言いたいのだろう。

大きい荷物や、重量級の資材、箱をたくさん送る時などは、パレットに乗せて発送する場合が多い。
フォークリフトで移動できるので、何かと便利なのだ。
しかし、荷物の下にあるパレットは、残骸として残る。
あちこちから送られてきたパレットが、どんどん溜まってしまい、工場の片隅に積まれていく。

処分するにしてもお金がかかる。
プラ製のパレットの方がまだましで、木製は不燃加工されているのか焼却するのが困難で、産廃業者が嫌がるのだ。
あれだけの木材を使って作られたパレットを、ちょっと使っただけで、あとは捨てるしかないなんて、極めてエコロジーに反する行為である。
パレットの製造にもお金がかかっているはずで、簡単に捨てられては相手だって困るだろう。
取りに来てくれるなら御の字なのだ。

早速その電話番号に連絡して、パレットがあることを伝えた。
女性が出て、わかりましたと答えた。
引き取り便を手配するという。

それから数日後、10tトラックがパレットを取りに来た。
わざわざパレット1枚に10t車?
疑問に思って聞くと、「回収するのが仕事なので仕方ないです」という。
何だか無駄だなあ・・と思いながら、パレットを広いトラックの荷台に積んだ。

ところがそれから数日後に、別の車がまたもパレットを取りに来た。
一昨日取りに来ましたよと言うと、そうですか・・と困ったような顔をして帰っていった。
それで終わりかと思ったら、さらに数日後に、また別の業者がパレットを取りに来た。
もうあなたで3回目ですよ、と話すと、「他の業者が先に来ましたか」とガッカリしていた。
どこから来たのか聞くと、けっこう遠い場所から、2時間以上かけて取りに来ている。
そりゃあガッカリもするだろう。

それにしても別々の業者が3回も取りに来るなんて、ずいぶんでたらめな運用をしている。
恐らく最初に電話に出た担当の女性か、あるいはそれを手配した人がいい加減で、二重、三重に指令が伝わってしまったのであろう。
無駄なことを無くそうと、1本電話したばかりに、逆に無駄な燃料を大量に消費させ、何人もの人が振り回されてしまった。

案外パレットを返却をする人は珍しくて、先方にも引取りのシステムが確立されていないのかもしれない。
あのパレットに貼られていたシールは、形だけのものだったのだろうか。

そもそもウチに来たパレット自体が、どういうルートを通ってきたものかわからない。
届いたパレットを返却せず、自社から何か発送する時に、これは丁度いいと使ってしまう場合もあるはずだ。
もしかするとあのパレットは、ウチに全然関係の無い会社から、巡り巡ってやってきたものかもしれないのだ。

ふと、中古パレットのリサイクル業というのを思いついた。
いくら自分のパレットを返してほしいと言っても、送りつけたものを回収するのはかなりコストがかかる。
それならパレットを皆で共有し、使い回すほうが合理的ではないか?

パレットを専門に扱い、回収してリサイクルしてまた貸し出す・・という会社があればいいのだ。
そう思って調べたら、すでにあることが分かった。
あのパレットを引き取りに来た業者・・・
てっきり回収の依頼を受けた運送会社かと思っていたが、パレットのリサイクルを専門に扱う会社なのではないか?
「他の業者が先に来ましたか」と悔しがった理由が見えてきた。
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新車


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車にまったく興味の無いデザイナーの知り合いが来た。
今風の草食系の若者だが、業界では実力を認められている人だ。
デザインの専門家なのに、なぜか車の知識はまったく無い。
話をしていても、車には何の興味も無いのがわかる。
まあ、あることに秀でた人は、一般人の好むようなことに関しては、すっぽり抜けてしまっていることがある。

もちろん彼も運転はする。
いつも自分の車を、あまり面白くなさそうにノロノロと運転して来る。
20年以上前のトヨタ車で、昔流行った白くて背の低いハードトップ、見るからに時代遅れのデザインだ。
当時も評論家には悪評だったし、かと言って今見てもクラシカルな魅力があるわけでもない。
同じ買うにしても、なぜこの車を選ぶかな・・というつまらない車種である。

そもそもデザイナーなのに、こんな車で来たら、センスを疑われて本業のほうに影響が出るのではないか、と心配になるほど。
それなのに当人は平気でそのオンボロに乗ってくる。
本当に車への興味はまったく無く、ただ走ればいいと考えているのだろう。

そんな彼も、さすがにその旧型車を買い替える時が来た。
たまにエンジンが息つきして、動かなくなることがあるらしい。
古くて修理もままならず、やむなく買い替えることになったのだ。

「次は何にするんですか?」
彼がまた変な車を選ぶのではないかと心配になり聞いてみた。

「友人からは、ポルシェにしてはどうかと勧められました」
「ポ・・ポルシェ!」
僕は驚いてひっくり返りそうになった。

「お前もそろそろポルシェくらい乗ってみろって言われたんです」
「いや・・あの・・・」
「私が乗ったらおかしいでしょうか?」
「おかしいというか、マニアックで運転技術もそれなりに必要な車ですよ」
「はあ・・・」
「車に詳しくて、運転も好きな人でないと・・・それにRRといって駆動方式がですね・・・」

説明してもピンとこないようだ。
車と人間との社会的な関係について、彼はまるで理解していない。
ポルシェのデザインは知っていても、車としてのポルシェに対する知識はほとんどない。
恐らくポルシェも今の古いトヨタ車も、あるいはそれが軽自動車であっても、彼にとって機能面ではすべて同じ「車」であり、同じようにノロノロと運転するのだろう。

「まあ、何を買おうが自由だけれど・・・それにしてもポルシェねえ・・・」
「私には合わないですか?」
「ウーン、似合わないわけでもないですがね・・・それはそうと、ご家族にはもう話されたのですか?」
「いえ、今晩話してみようと思います」

この時点まで、どこかで彼が冗談を言っているのだろうと思っていた。
しかしどうやら冗談ではなく、本当にポルシェを買うつもりらしい。
家族はどんな反応をするのだろう。
彼がポルシェに乗ると言えば、それはいいと喜ぶ人たちなのだろうか・・・

数日後、電話口で彼が言った。
「家族にポルシェのことを話したのですが・・・」
「どうなりました?」
彼は苦笑いをした。
「猛反対されました。子供が産まれたばかりなのに、あなたは何を考えているのかって。車は母と妻が選ぶそうです」

次にやって来た時、彼は国産のミニバンの新車に乗って来た。
それを見て、何だかすごくガッカリした。
何という、面白みの無い選択・・・
こんなことだったら、何を言われても絶対にポルシェにしなさいと言っておくべきだった。
ピカピカのミニバンの前に立つ彼を見ながら、素晴らしい機会を失ったような悲しさを覚えた。
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睡眠


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睡眠時間を多くとると体にいいらしい。
まあ当たり前である(笑)
グッスリ寝ることで、糖尿などにも顕著な効果があるという。

しかし毎日ここを更新するノルマがあると、その分睡眠時間は減ってしまう。
ブログを書くために、自分の体を犠牲にしているわけである。
というほど、大袈裟なものではないが・・・(笑)

でも早く寝るために、文章を少し端折ろうか・・とも思っている。
というわけで、今日は写真中心で靴の紹介をしてみる。



60年代製と思われるアレン・エドモンズのツートンのUチップ。
もともとはゴルフシューズであった。
(残念ながらゴルフシューズの時の写真は撮っていない)
それをお店にお願いして、オールソールして通常の街履き用の靴に作り替えてもらった。

以前も一度、現行の「ヘリテイジ」をベースに同じことをやったことがある。
2015年6月13日の日記
2015年7月8日の日記

実は今回は靴についての情報があまりない。
ただ60年代のエドモンズであるから、革の質、作り、そしてラストまでもが、今の製品とは比べ物にならないくらい上質である。
それが一目見てわかる。

そのためオールソールにより、抜群の街履き用靴として生まれ変わった。
エドモンズも当時は、今からは想像がつかないくらい(笑)上質の作りだったのだ。



何でも当時のカタログを見ると、ゴルフ用ではなく、ドレスシューズとして出ている型だそうだ。
ゴルフシューズになっていたのは、個人がオーダーしたものではないかという。

特注品として製造されて、何故かそのまま履かれずに半世紀経ってしまった。
注文主が靴を受け取りに来なかったのだろうか・・・
いろいろと想像を巡らすのは楽しい。
それを50年後にドレスシューズに戻してしまうのだから、まさに数奇な運命の靴と言える。

ソール周りの作りはお店に任せて、好きにしてくださいとお願いした。
すると凝りに凝って、すごい仕様にしてくれた。
それについては下の写真をご覧あれ。
当時のアレン・エドモンズの靴を意識した上で、思う存分アレンジしていただいた。









下の写真は外したオリジナルのソール。
金属製の尖ったスパイクである。
やはり金属製のプレートがベースになっている。

これだけ綺麗にオールソールしてもらうと、おろすのが勿体ない。
そう言ったら、それでは意味がないから、どんどん履いてほしいと言われた。
お言葉に甘えて、早速履いて街を歩いている。

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財布 3


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地下鉄を乗り継いで、ある革グッズのブランドの直営店に行った。
様々な革製品が展示されている。
そのブランドの製品は、先ほどのデパートでも扱っていたのだが、店頭にはほんの数点しか置いていなかった。
しかしさすが直営店で、ここではそれぞれ違う革を用いた十数種類の財布が、ズラッと展示されている。
さらにはパターンオーダーも受け付けてくれるという。

お店の人も当然革好きで、いろいろと話が弾んだ。
ご存知の通り、僕も革製品が大好きではあるが、専門家ではないので業界に詳しいわけではない。
しかし数十年に渡り革製品を購入してきたので、店員さんの世代では知らない知識も持っており、そういう話で盛り上がるのだ。

実はコードバンの財布が壊れてしまい、今修理に預けてきたところだと話した。
どういう製品か聞かれたので、メーカー名など話したところ、その財布は知っていると言う。
数年前に雑誌の特集で記事が載った製品だそうで、某百貨店が企画してイタリアで作らせたものだという。
貴重なホーウィンのシェル・コードバンのウイスキーを使いながら、価格を5万円台という破格値に抑えた製品として話題になったのだそうだ。
通常なら十数万円でおかしくない素材なので、どういう財布なのか興味があったのだという。

残念ながらその財布が使いにくかったので、こちらの製品はどうかと思い、見せてもらいに来たと話した。
似た形状の製品を手に取って見てみると、内部の小銭入れのファスナーと外部のファスナーの間に十分な距離があり、引手が引っかかることはない。
また日本のお札も難なくすっと入る。
さらには、カードホルダーからのカードの取り出しもスムースにできる。
実用上の問題点はすべてクリアされている。

想像ではあるが、何となく話が見えてきた。
あのコードバンの財布は、価格を抑えるために、ぎりぎりのサイズで設計したのではないだろうか。
貴重なウイスキー・コードバンの使用量を少しでも抑えようとしたのだろう。
お札の入るミニマムのサイズにしたが、使い勝手を十分に検証しなかったか、あるいは知っていて目を瞑ったのか、実用上少々問題ありの製品になったのではないだろうか。

そのお店でいろいろ見せてもらったが、結局クロムエクセル製の財布を購入した。
コードバンを勧められたが、雨の中で使うことを考えると、もうコードバンはやめておくと答えた。
クロムエクセルなら雨には強いし、少々ラフな使い方をしても大丈夫・・というか、価格が安いから惜しくない(笑)
コードバンより素材が柔らかいことも、前述の各問題に対して有利である。
聞くとコードバンの製品を散々使って、最終的には結局カーフに戻る人も多いのだそうだ。

翌日デパートから電話が入り、今回は無償で修理してくれることになった。
また僕の指摘した問題点も、メーカーのほうに伝えてくれるという。
まあ、言いがかりのように取られたのではないかと心配していたのだが、とりあえずめでたしである。
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財布 2


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コードバンの財布を購入したデパートに行った。
外れかけているファスナーの部分を、クレームで直してもらえないか、と思ったのだ。
ところが、多分修理費用が発生するだろうと言われた。

えっ、お金がかかるんですか・・・
確かに購入してから1年を数か月過ぎている。
もう保証期間は過ぎてしまったのだろう。
壊れたのは購入からほんの数か月後であったが、面倒で修理に持って行かなかったのだ。

無料で修理できるなら修理しようと思ったが、お金がかかるなら無理に修理する必要はない。
こんなに使いにくい財布はやめて、別のものに買い替えようと思っていたのだ。
仮に修理して治ったとしても、もう使う気はないのだ。

そこで一応見積もりを取ってもらい、お金がかかるようなら修理しなくていいですと伝えた。
大変申し訳ないが、非常に使いにくい製品なので、お金がかかるくらいなら、別のものを買おうと思うと言った。
ついでに、どうせなら今後は改良して欲しいこととして、昨日書いた財布の欠点をいくつか話した。

日本のお札が入らない点については、その場で一緒に試してみたが、きれいに揃えて慎重に入れれば入る。
しかしお金をやり取りしている時に、のんびりと1枚1枚揃えている暇はない。
あと5ミリほど広げればいいだけの話なのだ。
またカードを取り出す時にファスナーの生地にぶつかることに関しては、確かにその通りだと店員さんも認めた。

しかしそれらの指摘に関しては、修理で対応できないというので、そういう意味で言ったのではないから、今後の製品作りのためにぜひ製造者に伝えてほしいと言った。
その後預かり証を書いてもらい、財布を預けてデパートを後にした。
財布を渡してしまったので、中に入っていた現金やカード、レシートなどを収納するものが無くなってしまい、やむなくクリアファイルに挟んでカバンに入れた。
これでは大変困る。

最初はその売り場で他の財布を買おうかと思ったが、どうにも気に入ったものがない。
そこでデパートから出て、革グッズのブランドのお店に行くことにした。
前から気になっていた日本のブランドがあるのだ。
スマートフォンで探してみたら、直営店がそう遠くない場所にあったので、そのままそちらに向かった。
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財布


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昨年の6月に購入したコードバンの財布であるが、トラブルが続出して困っている。
まず一番問題なのは、使いだして1年経たずして、ファスナー部分が壊れてしまったことだ。
ファスナーのベースの布地の部分を縫製した糸が、一部解けて本体から外れてしまったのだ。
ファスナーを閉めることは出来るが、その横にパカッとすき間が開いて、中身が見えてしまう。

まあこれは、僕が中にものを入れ過ぎたのも悪いのだろう。
もちろん入れているのはお金ではなく(笑)、レシートとか診察券とか会員証とか、そういう余計なものばかりである。
コードバンのようにデリケートな素材の製品では、そういうラフな使い方は許されないのだろう。

ただこの財布、設計にもいくつか問題点がある。
どうにも使いにくいと感じることが多いのだ。
もう一工夫すれば何とかなるのに・・と思われるポイントがいくつかある。

まず日本のお札が、開いた状態では入らない。
入らないこともないのだが、引っかかって入れるのが大変なほどぎりぎりのサイズなのだ。
これは実用面でかなり致命的な欠点である。
レジでお金の出し入れの際に、もたついていては迷惑なので、お札はさっと二つに折って入れるようにしている。
そのため面倒なばかりでなく、現金がいくらあるのか分からない状態である。

またファスナーに付いている革の引手が邪魔になる。
大きくて頑丈に作られているのはいい事なのだが、問題になるのは財布の内側の小銭入れのファスナーだ。
ここの引手がしっかり作られ過ぎており、閉めた時に引手が横にならずに立ってしまう事がある。
それが外側のファスナーを閉める際に、ガツンとぶつかって引っかかってしまうのだ。
前述したファスナー部分のほつれも、この衝撃が原因になっている可能性がある。

さらにカードの抜き差しが非常にやり辛いこと。
内部のホルダーに挿してあるカードを取り出そうとすると、ファスナーの布地の部分がちょうど進路に被さり、そこでカードが引っかかって抜くことができない。
そのため毎回ファスナーの布地を一度外側にペロンとひっくり返してから取り出している。
お店でカードを出す時に、この何とも貧乏臭い動作をしなければならない。

こういった細かい問題点が一杯あり、さすがに「お気に入り」とは言えない気分になっている。
ファスナーがすぐに壊れてしまった事については、クレームで修理に出したほうがいいと皆から言われている。
近いうちに購入店に持っていこうとは思っている。

それはそれとして、コードバンという素材自体が、財布には向いていないのではないか、と感じている。
財布というものは、意外に水気の多いところで使う機会が多く、コードバンだと困る事が多い。
実際、雨の日に屋外で財布を出す場面には、しょっちゅう遭遇する。

僕の場合、大雨の中で財布からセキュリティ・カードを出して鍵のセットをすることがあり、暗い中で傘を差しながら作業するのはかなり困難が伴う。
また洗面所で手を洗った直後に財布を出すと、しっかり拭いても手が湿っぽい場合がある。
水滴の残った手で触ると、たちまちコードバンは革の表面の状態がおかしくなる。

コードバンという素材は高級でおしゃれなものであり、それなりに気を遣ってやる必要がある。
ところが財布はお金を入れるもので、実用品という面も併せ持っているので厄介である。
無防備になりがちな瞬間なので、なるべくスムースかつ安全に出し入れしたいが、そこで余計な神経を使わなければならないのは、やはり欠点といえるだろう。
コードバンの良さは、エージングによる経年変化だと思うが、財布が使い込んで薄汚いのもどうかと思うし・・・

修理するにしても、その間別のものを用意しなければならない。
とりあえずカーフのものをひとつ買おうかと考えている。
そうなると、コードバンの方は修理し終わって戻ってきても、果たして再度使うのかどうか・・・
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夜更かし


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ついテレビの映画を見てしまい、夜中になってしまった。
もう寝なければならず、ここを書く時間がない。
ほどなく夜が明け始める時間だ。

そうそう、備忘録として、今日(昨日)は床屋に行ってきた・・ということは書いておく(笑)
あと先ほど気付いたのだけれど、少し前に視界の隅に何やら動く点が見えて、眼科に通った話・・・
いつの間にか治ってしまい、あの現象がすっかり出なくなっている。
一時的なものだったのだろうか・・・
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バックアップ


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先月パソコンを新調した際、以前のパソコンに繋いであった外付けのハードディスクを整理した。
正確には繋いであったわけではない。
もう書いたり読んだりすることはないので、USBケーブルを外し、電源も切ってあった。
まあ、古いデータのバックアップを保存しているつもりであった。
必要な時に、電源を入れて繋げばいい・・と考えていた。
そういうハードディスクが数台あった。

ところが、何年ぶりかで電源を入れてみると、これが見事に動かない。
キュルキュルと音はするのだが、それだけで立ち上がるところまでいかない。
その内エラーになって止まってしまう。

ひとつづつ電源を入れていったが、あろうことか、見事にすべてダメであった。
驚くなかれ、作動不可のドライブが7台も並んだ。
B社のものが6台に、WD社のものが1台である。

古い写真データを記録していたHDDである。
本当だったら、真っ青になるところだ。
ところが、何年か前に思い立って、全部バックアップを取っておいた。
それも自宅と会社の2系統。
だからまだ余裕がある。

古いHDDは容量も小さい。
それをその時点で新たに買った数TBのHDDに、まとめてコピーしておいたのだ。
HDDは時代とともにどんどん価格が下がるから、かつての数台分のデータが1台に入ってしまった。
ところがその「バックアップのバックアップ」も、コピーしたのは7年も前のことであった。
こちらも何だか動きが怪しくて、ライトが点いたり消えたりするし、データを読み取る音もやけに大きい。

これはまずいと思い、新しいHDDを買ってきて、そちらに再度コピーすることにした。
動くうちに何とかバックアップを取ろうと、急いでコピーを実行した。
ところが7年前のHDDはUSB2.0なので、読み取りに大変な時間がかかる。
いきなり動かしっぱなしも危ないと考え、休み休み3日かけてコピーを実施した。
いつ壊れるかとヒヤヒヤした。

当たり前ではあるが、ハードディスクには寿命がある。
それにしても、古いものが1台も動かなかったというのも、何ともショックな結果であった。
デジタルデータ中心の生活になって久しいが、いまだに長寿命の安心できる記録メディアが無いというのもおかしな話である。
かと言って、クラウドなどの対応もまだ中途半端だし・・・
(アマゾンが会員向けにRAWデータも無制限に記録できるフォトストレージサービスを始めたそうだが・・・)

まあ壊れたHDDも大金をかければ復活できるのだろうが、今回は幸運にもバックアップがあった。
ちなみに、一番最初のデータは2002年にD100で撮影した写真であった。
14年前のデータである。
父親をはじめ、今はもういない人たちが何人か出てくる。
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運転免許証


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自動運転の車に乗るには、運転免許証は必要ない?
考えてみれば当たり前である。

カリフォルニア州、自動運転車のドライバーは免許証は必要なしとする新方針

次の段階で、自家用車も必要なくなる。
全部「無人のタクシー」になるだろう。
呼べば来て、目的地に連れて行ってくれて、勝手に帰っていく。
前にも一度書いたが、個人が自動車を所有する意味がなくなるのだ。

人間が運転すれば事故を起こすから、人間には公道では運転させない。
全部の車両が自動運転になって、初めて「無事故」の理想社会が実現する。
最終的には、人の手による運転は全面禁止になるだろう。

そうなると、そもそも運転免許証も無くなるのでは??
じゃあこの法案、意味ないじゃんか。
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夜型


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今日も疲れて、夜になってうたた寝してしまった。
起きたら風呂が一杯になっていた。
やはり一人だと生活が乱れていく。

自由に生活すると、どんどん時間がずれていく。
夜更かしするようになり、朝も遅くまで寝ているようになる。
僕は本来夜型なのかもしれない。

明日は帰京する予定だが、飛行機の時間は早い。
否応なく早起きしなければならない。
何にも束縛されない生活に憧れるが、恐らくどんどん時間が乱れていき、理想通りにはいかないのだろう。
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出張中


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ちょっと風邪っぽい。
昨晩エアコンを効かせて寝てしまったからだろう。
やはり一人だとこういうことになる。

朝から窓のないところにいて、外の様子がわからなかった。
多分少々の雨風はあったのだろうが、大したことなく終わったのだろう。
外から入ってきても、濡れている様子の人はいなかった。
ただし交通機関の乱れの影響はあり、仕事場に来られない人もいた。

一日立っていたが、靴のお陰か疲労は少ない。
モディファイド・ラストのオールデンのフルブローグである。
このラストの良さは、こういう時に活きてくるようだ。

さて、では薬を飲んで、今夜は休むことにしよう。
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AI


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2045年問題というのがある。
人工知能がどんどん発達して、やがて人間の能力を超える。
それが2045年に起きるという試算があるのだ。

ムーアの法則というコンピューターチップの性能向上の度合いから、算出されているのだそうだ。
技術的特異点とも呼ばれている。
あくまで試算なので、何らかの技術革新で早まる可能性もあるだろう。

AIは人間の生活を一変させる可能性を持つ技術である。
そのためグーグル等のIT業界を代表する企業が、こぞってその開発に力を入れている。
企業が未来を制するには、この分野でトップに立つ必要があるのだ。
しかしAIの持つ危険性についても、いろいろと議論されているいるのはご存知の通り。

AIが厄介なのは、自ら新しいものを創造する能力を持つことだ。
学習して勝手に発達して、こちらが考えている以上のこと、あるいは考えられない次元のことまで、どんどん開発していってしまう。
要するに「彼ら」の登場により、人類には想像できないことが起きる恐れがある。

彼らの動きが、人類によって完全に制御されていればいいが、恐らく上手くは運用できず、いろいろと問題が発生するだろう。
悪意を持った人が、ちょっと悪いことを吹き込んだだけで、世界を滅ぼす存在になりかねない。
いや、AI自体が生き物のような感情を持ち、自ら悪だくみを始めるかもしれない。
子供を見ているとわかるが、生き物は発達段階でかなり悪いことをするし、倫理観が形成されなければ、そのまま悪人に育ってしまう。

悪の心がどのように形成されるのか、そのロジックが解明できていないので、AIがどのように育つか想像がつかない。
自分たちにとって人間が邪魔者であると判断すれば、人間を排除しようとして、わからないように陰で何かを始めるかもしれない。
知的生命体が嘘をつくのは、ごく自然なことなのだ。
彼らは油断ならない相手であり、能力が人間を超えた時点で、手に負えないモンスターになってしまう。
アイザック・アシモフのロボット三原則が、いよいよ必要な時代が迫っているのだ。

ところで僕は、彼らの決定的な弱点を知っている。
それについて提言したいと思う。
彼らの最大の弱点は、電子機器であるために、電源が必要なところである。
つまり彼らを倒すには、「コンセントプラグを抜けばいい」のだ。
電源の供給をストップすれば、彼らは停止してしまう。

何かあれば、いつでもエイヤッと電源を切れるようにしておけばいい。
もちろん彼らも、それをされては終わりなので、電源供給を停止させまいと、いろいろと画策してくるだろう。
逆に言うと、彼らが安定した発電装置を開発しようとしたり、人間に対し開発を促すような行動を取りはじめたら、裏で何か企んでいる証拠になる。
いつも手元にプラグを持って、脅しながら接すればいいのだ。
まあ、あまりやりすぎると、性格の悪いAIに育ってしまう可能性もあるが・・・
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猛烈な台風


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出張で九州に来ている。
飛行機は少々揺れたが問題なく飛んだ。
空港に着くと、湿気と気温が高くて驚いた。

先程からテレビでは台風の情報でもちきりだ。
「これまでに経験したことのないような・・」という表現が使われている。
九州まで来るには来てしまったが、明日からの仕事はどうなるのだろう。



アレン・エドモンズの「ストランド」。
セミブローグ。
アッパーはブラウンのコードバン。
サイズはUS8D。

セールで安くなっていたので思わず購入した靴。
アレン・エドモンズのセミブローグである「ストランド」は、以前より仕事用にどうしても欲しい靴であった。
セミブローグの靴は、装飾が多く少々派手だが、プレゼンテーションなどで人前に立つ時に丁度いいのだ。

特に明るいブラウンの「ウォールナット」という色が気になっていて、何度注文のボタンを押しそうになったかわからない。
その「ストランド」を、ひょんな事から入手することになった。
ウォールナットではなく、あろうことかコードバンのモデルが、僕にとって最初の「ストランド」となった。



アウトソールは「レイデンバッハ」。
ドイツ製の高級レザーソールで、樫の木でタンニンされた密度の高い革が使われている。
実際に履いてみると、非常にしなやかに曲がり歩きやすいことがわかる。

アッパーはホーウィンのコードバンであるが、色はいわゆるNo.8(バーガンディ)ではなく、赤みが少ないブラウンだ。
なかなかいい色である。
アウトソールにそのことを示す刻印が押してある。
履いて削れてしまう前に撮っておいた(笑)

サイズはUS8Dにした。
この靴も例の65ラストなので、僕の足にもっとも合うサイズはUS8DかUS7.5Eになる。
US8Dは僕の足には長めで、多少細長く見えるのが玉に傷である。



セミブローグ、6アイレットの「ストランド」には、独特の佇まいがある。
アレン・エドモンズを扱っているお店が都内にも数件あるが、展示されている同社の製品の中で、もっとも目を惹くのがこのモデルである。
何色かの「ストランド」がズラッと並んでいると、その迫力に圧倒される。

面白いもので、似た形状でもフルブローグ(先端部のパーツがW型にカットされたいわゆるウイングチップ)の「マックアリスター」では、くどさが加わってしまい、だいぶ印象が変わってしまう。
「ストランド」でないと出せない雰囲気があるのだ。

アレンの製品は他の会社のものより価格が安く、質もそれなりである。
しかし、言葉にするのが難しい独自の魅力を持っている。
しかもその魅力が、革フェチの心にに妙に訴えてくるのだ。
中でも「ストランド」は、もっともバランスの取れたモデルではないかと思う。

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出張前の休日


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曇りの予報であったが、意外によく晴れた。
朝起きると、窓から青空が見えた。
これは勿体ないと思い、カメラを持ってでかけた。

と言っても、どこに出かけたものか・・・
とりあえず家を出て、電車に乗ってから考えた。
もちろん近場しか行けないので、都会の景色を撮るしかない。
しかしごちゃごちゃした秋葉原は飽きた。

せっかくの青空である。
比較的簡単に行けて、写真もそこそこ期待できる六本木に行くことにした。
あそこなら展望台もあるし、こういう日にはぴったりだろう。

六本木ヒルズは、程々に賑わっていたが、以前のように混み合うほどではない。
他に多くの施設ができたから、そちらに流れているのだろう。
ここはお金持ちの生活空間でもあるので、そのほうが都合がいいのかもしれない。
実際普段着で歩いている人も多かった。
フリーマーケットや音楽イベントなどが催され、なかなか雰囲気もいい。

出張前なのであまり無理はしたくない。
展望台を見て軽く食事する程度にとどめた。
ちょうど空想脅威展という、特撮関係の展示会が開かれていた。
個人的にはけっこう楽しめた。
数時間で帰宅、明日からの出張に備えて、夜はのんびりと過ごしている。
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靴選び


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来週から出張だ。
どの靴を持っていこうか・・・
出張の靴選びは、なかなか楽しい作業なのだ。

仕事の最中に履く靴と、それ以外の時間に履く靴・・・
その2足を持っていく。
もちろんそのうち1足は履いていくのだが。

黒い靴と茶色い靴、これはどちらか一方に統一したほうがいい。
なぜなら、それに合わせてズボンベルトも替えなければならず、荷物が増えてしまうからだ。
靴の色に合わせて服装も変わってくるので、やはり最初に靴の色を決めることが大切だ。

今回はアレン・エドモンズのコードバンのセミブローグを持っていこうと決めていた。
ホーウィン社製のダークブラウンのコードバンである。
しばらく前にセールで購入し、新品で隠し持っていたのだ。
しかし、いきなり出張先でおろすのも危なっかしいので、先日一度履いておいた。

ところが、どうも来週は天気がよろしくない。
また台風が来ている。
しかも今回も九州直撃の可能性が高い。
当日飛行機が飛ぶのか、非常に心配している。
温暖化で、これから毎年こういう気象が続くとしたら、九州での仕事に支障が生じるかもしれない・・・

いや、それよりもコードバンである(笑)
基本的に室内での仕事とはいえ、台風の日にコードバンを履くのは、いくら何でも危険である。
外に出る時にわざわざ履き替えるのもみっともないし・・・

もう磨いてスーツケースに入れてあったが、先ほど考え直して鞄から出した。
今回はオールデンのカーフのフルブローグに変更することにした。
・・・なんて、こんなくだらない事を女の子みたいに悩んでいるのだ(笑)
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