財布


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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昨年の6月に購入したコードバンの財布であるが、トラブルが続出して困っている。
まず一番問題なのは、使いだして1年経たずして、ファスナー部分が壊れてしまったことだ。
ファスナーのベースの布地の部分を縫製した糸が、一部解けて本体から外れてしまったのだ。
ファスナーを閉めることは出来るが、その横にパカッとすき間が開いて、中身が見えてしまう。

まあこれは、僕が中にものを入れ過ぎたのも悪いのだろう。
もちろん入れているのはお金ではなく(笑)、レシートとか診察券とか会員証とか、そういう余計なものばかりである。
コードバンのようにデリケートな素材の製品では、そういうラフな使い方は許されないのだろう。

ただこの財布、設計にもいくつか問題点がある。
どうにも使いにくいと感じることが多いのだ。
もう一工夫すれば何とかなるのに・・と思われるポイントがいくつかある。

まず日本のお札が、開いた状態では入らない。
入らないこともないのだが、引っかかって入れるのが大変なほどぎりぎりのサイズなのだ。
これは実用面でかなり致命的な欠点である。
レジでお金の出し入れの際に、もたついていては迷惑なので、お札はさっと二つに折って入れるようにしている。
そのため面倒なばかりでなく、現金がいくらあるのか分からない状態である。

またファスナーに付いている革の引手が邪魔になる。
大きくて頑丈に作られているのはいい事なのだが、問題になるのは財布の内側の小銭入れのファスナーだ。
ここの引手がしっかり作られ過ぎており、閉めた時に引手が横にならずに立ってしまう事がある。
それが外側のファスナーを閉める際に、ガツンとぶつかって引っかかってしまうのだ。
前述したファスナー部分のほつれも、この衝撃が原因になっている可能性がある。

さらにカードの抜き差しが非常にやり辛いこと。
内部のホルダーに挿してあるカードを取り出そうとすると、ファスナーの布地の部分がちょうど進路に被さり、そこでカードが引っかかって抜くことができない。
そのため毎回ファスナーの布地を一度外側にペロンとひっくり返してから取り出している。
お店でカードを出す時に、この何とも貧乏臭い動作をしなければならない。

こういった細かい問題点が一杯あり、さすがに「お気に入り」とは言えない気分になっている。
ファスナーがすぐに壊れてしまった事については、クレームで修理に出したほうがいいと皆から言われている。
近いうちに購入店に持っていこうとは思っている。

それはそれとして、コードバンという素材自体が、財布には向いていないのではないか、と感じている。
財布というものは、意外に水気の多いところで使う機会が多く、コードバンだと困る事が多い。
実際、雨の日に屋外で財布を出す場面には、しょっちゅう遭遇する。

僕の場合、大雨の中で財布からセキュリティ・カードを出して鍵のセットをすることがあり、暗い中で傘を差しながら作業するのはかなり困難が伴う。
また洗面所で手を洗った直後に財布を出すと、しっかり拭いても手が湿っぽい場合がある。
水滴の残った手で触ると、たちまちコードバンは革の表面の状態がおかしくなる。

コードバンという素材は高級でおしゃれなものであり、それなりに気を遣ってやる必要がある。
ところが財布はお金を入れるもので、実用品という面も併せ持っているので厄介である。
無防備になりがちな瞬間なので、なるべくスムースかつ安全に出し入れしたいが、そこで余計な神経を使わなければならないのは、やはり欠点といえるだろう。
コードバンの良さは、エージングによる経年変化だと思うが、財布が使い込んで薄汚いのもどうかと思うし・・・

修理するにしても、その間別のものを用意しなければならない。
とりあえずカーフのものをひとつ買おうかと考えている。
そうなると、コードバンの方は修理し終わって戻ってきても、果たして再度使うのかどうか・・・
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