バックアップ


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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先月パソコンを新調した際、以前のパソコンに繋いであった外付けのハードディスクを整理した。
正確には繋いであったわけではない。
もう書いたり読んだりすることはないので、USBケーブルを外し、電源も切ってあった。
まあ、古いデータのバックアップを保存しているつもりであった。
必要な時に、電源を入れて繋げばいい・・と考えていた。
そういうハードディスクが数台あった。

ところが、何年ぶりかで電源を入れてみると、これが見事に動かない。
キュルキュルと音はするのだが、それだけで立ち上がるところまでいかない。
その内エラーになって止まってしまう。

ひとつづつ電源を入れていったが、あろうことか、見事にすべてダメであった。
驚くなかれ、作動不可のドライブが7台も並んだ。
B社のものが6台に、WD社のものが1台である。

古い写真データを記録していたHDDである。
本当だったら、真っ青になるところだ。
ところが、何年か前に思い立って、全部バックアップを取っておいた。
それも自宅と会社の2系統。
だからまだ余裕がある。

古いHDDは容量も小さい。
それをその時点で新たに買った数TBのHDDに、まとめてコピーしておいたのだ。
HDDは時代とともにどんどん価格が下がるから、かつての数台分のデータが1台に入ってしまった。
ところがその「バックアップのバックアップ」も、コピーしたのは7年も前のことであった。
こちらも何だか動きが怪しくて、ライトが点いたり消えたりするし、データを読み取る音もやけに大きい。

これはまずいと思い、新しいHDDを買ってきて、そちらに再度コピーすることにした。
動くうちに何とかバックアップを取ろうと、急いでコピーを実行した。
ところが7年前のHDDはUSB2.0なので、読み取りに大変な時間がかかる。
いきなり動かしっぱなしも危ないと考え、休み休み3日かけてコピーを実施した。
いつ壊れるかとヒヤヒヤした。

当たり前ではあるが、ハードディスクには寿命がある。
それにしても、古いものが1台も動かなかったというのも、何ともショックな結果であった。
デジタルデータ中心の生活になって久しいが、いまだに長寿命の安心できる記録メディアが無いというのもおかしな話である。
かと言って、クラウドなどの対応もまだ中途半端だし・・・
(アマゾンが会員向けにRAWデータも無制限に記録できるフォトストレージサービスを始めたそうだが・・・)

まあ壊れたHDDも大金をかければ復活できるのだろうが、今回は幸運にもバックアップがあった。
ちなみに、一番最初のデータは2002年にD100で撮影した写真であった。
14年前のデータである。
父親をはじめ、今はもういない人たちが何人か出てくる。
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