特等席


D2X + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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今年はいつまで待っても来ないと思っていたカエルが、やっと事務所の入り口に姿を現した。
いつもの年だと、玄関の白い壁に張り付いて、毎晩のように飛んできた虫を食べている時期だ。
今年は暑かったせいか、そこまで上がってこられるカエルがいなかった。
途中の熱いアスファルトの上を、渡りきれないのだろう。

それがこの数日で、2匹ほど現れた。
やっとここまで来る体力がついたらしい。
昼間は植木鉢の葉の隙間に、じっと体を隠している。
夜、帰る頃になると、いつの間にか這い出してきて、ガラス窓にはりつき、小さな虫の捕食に精を出している。

電気を消して帰ってしまうのがかわいそうだが、壁が白いのでけっこう虫は飛んでくる。
カエルは壁を横から横へと移動して行き、途中かなりの数の虫をパクパクと食べる。
そのため毎日のように体が大きくなっていくのがわかる。

昼の直射日光の当る中、葉の間でじっとしているのを見ると、干からびないかと心配になる。
そこでじょうろで水をかけてやる。
気持ちいいだろうと思ってのことだが、カエルもまだ慣れていないからか、落ち着かないらしく、堪らず飛び出してくることもある。
そういう時は、ちょっとの間姿を隠してやれば、辺りを気にしながら、もといた場所に戻っていく。
植木鉢の葉っぱの隙間は、居心地のいい特等席らしい。
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お疲れ


SIGMA DP1Merrill

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朝から仕事に追いまわされた。
書類作りと、溜まった仕事への対応で、一日が終わってしまった。
連休に入る前にどうしても出さなければならない書類を作り、同時に次から次へとかかってくる電話にも対応した。
出来る限りのことはしたつもりだが、まだやり残したこともあるかもしれない。
明日出社して、残りの仕事に対応する。

景気が動き出したかとも思ったが、消費税絡みで注文が一部に殺到しているそうで、一時的なものかもしれない。
帰宅途中、電車の中で急に疲れが出て、がっくりきてしまった。
昨日までの出張の疲れも加わっているようだ。
とはいえ、この休みを利用してやらなければならない仕事もある。
今日は早めに寝て、身体を休息させる。
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出張から帰宅


SIGMA DP1Merrill

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家に帰ってきた。
遅い便だったが、バスへの乗り継ぎもスイスイと運び、最短の時間で帰宅できた。
飛行機も予定より早く到着したようだ。

確か2010年の夏からだが、年に数回、日本国内に出張に出る生活になった。
そのために旅行用のスーツケースを買った。
数日間の出張の荷物が入る小さめなもので、機内持ち込みできるサイズに作られている。

そのスーツケースが、今回の出張で壊れてしまった。
引っ張る取っ手の内部が破壊されて、出たまま縮まなくなってしまった。
ばらせば直せるかもしれないが、まあ新しいものを買った方が早いだろう。
年数回の使用ではあるが、けっこうハードに扱ってきたので、寿命としてはこんなものかと納得している。
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仕上げ


SIGMA DP1Merrill

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買ってはみたが失敗した・・という靴がある。
新しい趣味を始めると、起こりがちなことである。
国産のダークブラウンのクォーターブローグなのだが、実際にそれを履くシチュエーションがみつからない。

単にブラウンの靴も必要かな・・と思って揃えたのだが、これは失敗であった。
品質が悪いというわけでは決してなく、僕がビジネスでブラウン系の靴を履くことがないのだ。
中途半端な買い物をしてしまったか・・と思っていた。

そこで、その靴を使って、靴磨きの練習や実験を行っている。
革は国産のキップで、それほど高級なものではないのだが、それゆえにかえって役立っている。
光沢を出すのがすごく難しいのだ(笑)

時間をかけて何度も磨いて、やっとまあまあの輝きを出すことに成功した。
艶出し仕上げをやられる方ならご存知だろうが、磨くというより、ワックスを薄く重ねていき、表面をごく軽く研磨する・・という工程を何度も繰り返す。
その靴の場合、十数回もワックスを上塗りしなければならなかった。

最近は、つま先を光らせすぎるのが、少し嫌になってきている。
足元がやたらピカピカ光るのも、それに見合うカッコいい人ならともかく、僕の場合明らかに浮いてしまうのだ。
何だかピカピカの一年生みたいで滑稽である。

そこで思いついたのが、トゥを光らせるのは程々にしておいて、逆にそれより後ろのヴァンプやクォーター部分の艶を落とすことで、相対的にバランスが取れないか・・ということだ。
キャップ部分の横一文字のラインを境に、前と後ろとで仕上げにコントラストをつけたい。
といってもピカピカにはしたくないので、靴の中央部分の艶を抑えることでそれを演出する。

どういうグッズを使って仕上げをすればいいか、いくつかの靴店で尋ねたが、多くの人が推薦したのがデリケートクリームという商品だ。
水分主体のゼリー状のクリームで、染みのつきやすい難しい革にも使えるようになっている。
これだと革の本来の素の状態に近い仕上がりになるという。

早速例のブラウンの靴で試してみた。
マスキングして塗り分けるように、ブローギングの縫い目の前後ではっきりと分けて仕上げる。
なるほどデリケートクリームを塗りこんだ部分は、不自然な艶が収まって、人の肌のようにしっとりとしている。

仕上がった靴を、少し離れて見てみる。
まるで2種類の革が使われているかのように、パーツごとの質感に差異が感じられる。
それでいて、くどい輝きがない。
使い道に困ったあのブラウンの靴が、妙にカッコよく見える。
何だか履かないのは惜しいと思えてきた(笑)
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新しい趣味


SIGMA DP1Merrill

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靴の手入れの本を読み、いくつか道具を揃えた。
専用のエプロンまで買ってきたが、決して格好をつけようとしたわけではなく、現実にこれがないと不便なのだ。
他にもクリームの缶やスプレーが、次々に溜まっていく。

当初は決して好きなわけではなかったのだが、手段が目的になる・・というやつだ。
靴磨きというのは、実際にやってみると、なるほどなかなか魅力的な作業である。
気分転換に最適だ・・という話をよく聞くが、確かに毎晩やりたくなるほど面白い。

もともと革が好きなので、それを磨いてきれいにする作業に、喜びを感じてもおかしくはない。
靴磨きが好きな人は、意外に多いようだが、それだけ革フェチも多いということだろうか。
革の手入れの本がいっぱい出ているのを見ると、たしかにそうなのかもしれない。

靴は一日履いたら、数日休ませるのが基本だ。
足がかなりの汗をかくので、それを一度乾かさなければならないのだ。
これは時計ベルトでも同じことだ。
そうしないと痛むのが早くなり、寿命が短くなる。
つまり複数所有して、ローテーションしなければならないのだ。

磨くのは毎日である必要はなく、数回履いたら一回でいいという。
しかし今は面白くて、一回履くごとに磨いてしまう。
一足15分ほどで終わるので、ちょっと気分転換するのには、確かにいい趣味である。
もう少し経ったら、さすがに飽きてきて、そこまで頻繁にはやらなくなるだろうが・・・

靴磨きの道具は、革の種類や色ごとに揃えなくてはならない。
クリーム、ワックス、ブラシなどが、何組か必要になる。
ブラウン系のクリームなど、微妙な色の違いで何種類もあるので、靴を買う時にお店で現物と色を合わて、一番適したものを選ぶ必要がある。

シールを貼って管理しなければならないほど、どんどん種類が増えて、そのうち訳が分からなくなっていく。
それらを買うのに多少の投資は必要であるが、他の趣味から比べれば、まあお金のかからない趣味と言えるだろう。
靴自体は高価なものもあるが、それとて時計やオーディオから比べればはるかに安価である。

またこの趣味は、自分の靴以外も磨くことで、家族から承認されやすい・・という面もある。
女性用の靴の場合、形状が複雑なものも多く、必ずしも男性用の靴とテクニックが共通ではないようだ。
家族の批判的な目を和らげるためにも、女性用の靴を磨く勉強もしなければと思っている。
以前靴磨きが趣味の叔父のことを書いたが、その気持ちがだんだんわかるようになってきた(笑)

そもそも女性は、自分が靴を磨いているところを、他人に見られたくないものなのだそうだ。
あまりかっこいい姿ではない、ということなのだろう(笑)
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出張中


SIGMA DP2Merrill

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午後から出張。
羽田から飛行機に乗った。
今は九州のホテルで書いている。
(写真は関係なし)

仕事が忙しくて、正直会社を離れるのは辛かったが、前から決まっていたスケジュールなので仕方がない。
出張先で仕事の続きをやることにして、大量のデータをUSBに落として持ってきた。
同時進行でいろいろなことをやらなければならない。

ひとつぐらい好きなことをしようと、新品のトリッカーズを履いてきた。
履きなれていないものを、しかもあの硬い靴を、いきなり出張で使うなんて、少々無謀かとも思ったが・・・

外羽根式のフルブローグで、工場で履く安全靴より無骨な作りの、ちょっと特異な靴である。
黒いカーフに真っ赤なインソール、それにダイナイトソールという、販売店のオリジナル仕様である。
ジーンズと組み合わせてカジュアルに使うつもりで、最初から靴ひもをワークブーツ用の赤いものに替えてしまった。
それでいきなり本番に投入した。

案の定目立つが、出先なので修正も効かない。
あの重量級の靴が、幸い足に当たることもなく、何とか履きこなしている。
スーツ用に持ってきたスコッチグレインのセミブローグが、やけにひ弱そうに見える(笑)
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靴の一日


SIGMA DP1Merrill

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曇り時々雨の日曜日・・・
外では今も雷鳴が轟いている。
(写真はこの前スイスで撮ったもの・笑)

朝から都内を移動。
靴関連のショップなどを視察してきた。
お店で話を聞いて、いろいろな靴を見せてもらい、けっこう充実した一日となった。
店員さんも楽しそうに、自分の靴などを出してきて見せてくれる。

一方で、靴に関する書物を読んで、勉強もしている。
電車で移動の時などに読み耽る。
革靴の歴史や種類、手入れの方法など、興味深い話が多い。
今まであまりに無知であったので、基礎的な知識に欠落があって、我ながらアンバランスである。
やっとこの業界の全体像が見えてきて、自分に合った靴が何か、何となくわかってきたところだ。

今日は雨が降ると予想されたので、水濡れに強いと言われるオイルレザーの紐靴を履いていった。
実は水濡れの実験も兼ねていた(笑)
途中銀座で強い雨に降られ、ビショビショになった。
水が靴の表面全体に染みこんで、色が濃くなっている。
今乾かしているところで、これから本を片手に、手当てにかかるところだ(笑)
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今日のベルト


SIGMA DP1Merrill

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時計ベルトから、靴に興味が移行しているが、別に飽きっぽい性格というわけではない。
革製品が好き・・ということで、僕の趣味には一貫したものがあり、それは子供の頃から変わらない。
腕の周辺部から、もう少し下がって、一時的に足元に移っただけだ(笑)

普段身に付ける革製品というと、靴、ズボンベルト、時計ベルトの3点くらいである。
後は身の回りのグッズとして、カバンや財布などが加わる。
先に書いた3点は、文字通り身に付けるものであり、常時に目に触れるところにある。
そのため、組合せがけっこう重要になる。

以前は僕自身がバランス感覚に乏しく、どちらかといえば、気に入ったものを毎日使うだけ・・であった。
ベルトならベルトで、単品としてしか見ない傾向が強かった。
しかし服装や他のグッズとの相性を考えるようになると、あまりちぐはぐな事も出来なくなってきた。
毎日のように、どの組合せがいいか、考えるようになった。

そもそもお洒落に全く興味の無かった僕が、何故急にそんなにこだわるようになったのかと、家族から笑われている。
母親は、子供の頃にあれだけ服の色に気を使って育てたのに、効果が全然出なくてがっかりしていた。
それが50年も経ってからどうして・・・と呆れ顔だ。
Mrs.COLKIDからは、あなたはまだまだ、お洒落初級者だとからかわれる。

という訳で、自宅の廊下には数本のズボンベルトが下がっていて、毎朝その中から「今日のベルト」を選んでいる。
時計のベルトも、朝食を食べながら考え、その日の服装に合わせて付け替えている。
傍から見ると、馬鹿みたいに見えるのかもしれないが・・・(笑)
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フィット


SIGMA DP1Merrill

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自分の足に完全にフィットした靴と、巡り合えた人は幸せだ。
多くの人は、一生巡り合えないで終わるという。
僕の場合、最近になって、ほぼ文句の無い型の靴と巡り合うことが出来た。
50歳になってやっとである。
それがきっかけで、靴の趣味にのめり込むこととなった。

僕の母親は、ある職人さんの作った靴しか履かない。
もう30年以上も、その靴以外の靴を履こうとしない。
自宅には、未使用の予備も含めて何足か、そのメーカーの靴が置いてある。

最初の出会いは、小さな出来事であった。
叔母から誘われて、ある商社の開いた、社内販売の売れ残り品セールに出向いた。
その会場で、安く売られていたハイヒールを一足購入した。
それが30数年前のことだ。

ところがこの靴が、自分の足に見事にピッタリと合った。
今まで体験したことが無いほど完璧にフィットし、履いた瞬間から、何のストレスも感じず、一日履き続ける事が出来た。
家に帰って脱いだ時に、そういえば今日はずっとこの靴を履いていたのだ・・と改めて気付くほど、自分の体の一部になってしまったという。

それから、靴を作ったメーカーを探した。
一度あの履き心地を体験してしまうと、もうそれ以外の靴を履く気になれなかった。
やっと探し当てると、意外にも自宅からそう離れていないところで、小さなお店を開く職人さんであった。
それ以降、母親は年数回お店に通い、その職人さんの作った靴を買うようになった。

職人さんとも親しくなり、靴との最初の出会いのことを話した。
それは、若い頃にイタリアで修行してきて、帰国して最初に出したモデルだという。
商社に卸したが、あまり売れなかった・・と言って職人さんは笑った。

もちろんあちらも、僕の母親のようなユーザーがいてくれることを、心底喜んでくれている。
何しろ、一生涯自分の作った靴しか履かないというのだ。
職人冥利に尽きることだろう。

あまりにフィットするので、母親は何人かの人にその靴を紹介した。
多分4、5人の知人を、そのお店に連れて行ったはずだ。
しかし一人として母親のようにフィットした人はいなかったようで、いつも最初の一足だけで話は途絶えてしまった。

最近になり、母親も高齢になったため、安定した太目のヒールの靴を職人さんにお願いした。
若い頃から徹底してハイヒールを履く母親であるが、さすがに足元が危なくなってきたのだ。
予備に買ったヒールの細い新品の靴が、いくつか箱に入ったまま家にあったが、それはすべて姪にプレゼントした。

職人さんは、母親のために太目のヒール部分のパーツを、まとめて5つ仕入れてくれた。
それを聞いた母親は、もし自分が途中でいなくなったら悪いから、私がまとめて全部買いますと言った。
職人さんは驚いて、とんでもない、構いませんよ、そんなこと・・と真面目な顔で答えた。
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千歳空港


SIGMA DP1Merrill

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先月北海道に旅行して、実は一番驚いたのは千歳空港の変わりようであった。
数年前に行った時と全然違うものになっている。
北海道によく行かれる方は、ご存知なのだろうが、僕は全然知らなかった。

空港というより、巨大なショッピングモール・・・いや、テーマパークと呼んだほうがいいかもしれない。
何フロアかある建物の中いっぱいに、店舗や娯楽施設が並ぶ。
飛行機を待つ数時間では、とてもすべてを見ることは出来ない。
北海道に行く時は、空港で過ごす時間を、半日くらいは作る必要があるだろう。

凄まじい数の土産物屋、飲食店・・・映画館や温泉施設、ミュージアムまで入っている。
お土産は、およそ北海道のすべての物産が揃うのではないかと思うほど充実している。

試食のコーナーには食べきれないほどのお菓子が並び、水槽の中では生きたカニがこちらを睨んでいる。
地元の帽子店や革製品のお店もあり、北海道ならではのテイストを感じさせる製品が並んでいる。
ホールではアニメ関連の現代的なイベントが開かれ、ゲストの会話がテレビで中継されている。

レストランも目移りするほどの数があり、サッポロの横丁を再現してみせたコーナーなどもある。
広いスペースを取ったチョコレート工場のラインがあり、ガラス越しに製造工程を見学出来るようになっている。
なぜかシュタイフのミュージアムもあり、最初は関連性に疑問を感じたが、飛行機に乗る前の高揚した気分のお客が、案外記念にと買っていくのかもしれない。
空港ということで、飛行機関連のグッズのお店もある。

とにかく幅広い年齢層が楽しめるように作られた施設である。
北海道には海外からの観光客も多いが、これなら十分楽しめるだろう。



施設全体が、北海道というテーマから逸脱していない点は感心した。
扱っている多くのものが、地元との接点を維持している。
北海道自体が、それだけ広く、他にないものを持つ土地なのだろう。
東京でこういう施設を作ろうとしたら、例によってブランドショップの羅列になってしまうところだ。

心配になったのは、あまりに品揃えが豊富すぎる点である。
実際に北海道の街に出ると、これほどの活気は感じられない。
発つ時に空港で買えば済んでしまうから、街ではお土産は買わなくなる・・ということは無いのだろうか?

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災害


SIGMA DP1Merrill

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電話で得意先と話していたら、「あれ、揺れていますね」と先方が言った。
少し置いて、こちらも揺れだした。
「震度4くらいですかね・・」
しばらく会話が途切れて、お互いに様子を見た。
しかしどうやら大丈夫そうなので、まだ揺れていたが、仕事の話を続けた。

毎日のように災害が続くので、あまり驚かなくなってしまった。
そんな中、今度は雷が近付いてきた。
雷のサイトで最新の落雷情報を見ると、雷雲の中心部がだんだんと近付いてくるのがわかる。

会社のある場所は、僅かに進路から外れているようだ。
それを裏付けるように、少しはなれたところにバリバリと落ちるのが聞こえる。
音のする方角が、画面上の位置とほぼ一致する。
なかなか有効なシステムだ。

しかし念のためにパソコンの電源を落とした。
電源部には工業用のガス放電式アレスターを入れてあるし、UPSも導入した。
しかし雷は、切断されたブレーカーの端子間を飛び越えることもある。
完璧な対策というものは無く、気を抜くことは出来ない。

作業が中断してしまい、仕方なく窓の外を眺めていたら、今度は激しい雨が降ってきた。
ザアザアと強烈なシャワーを浴びて、僕の車が霞んで見える。
きれいになるかな・・なんて、ぼんやりと考えた。

この状態がもう少し続くと、はけ切れない水が溢れて、会社の前の道路に溜まりはじめる。
深いところはひざに近い深さになり、車が通ると波が立つ。
ところが、会社の倉庫が浸水する直前の高さまで水位がくると、すっと退く。
別に計算して作ったわけではないのだが、その高さでどこか他に水が流れ出すようだ。

竜巻、地震、雷、洪水・・・
さてお次は何だ・・という感じだ。
家に帰ってテレビをつけると、大雨警報発令のテロップが次々に流れる。
以前よりこういう災害は時折起きているが、こう頻発すると、やはり少し気味が悪い。
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テント


SIGMA DP2Merrill

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昨日の強風の被害に遭った得意先の人と話したが、竜巻が隣の敷地を通過して行ったそうだ。
その時、隣家の屋根が飛ばされたのが見えたという。

今日も気味の悪い雲がいっぱい出ていた。
これから起き得る災害について、会社で皆で話し合った。

前々から心配していたのは、倉庫に使っているテントの脆弱さだ。
あれはどのくらいの風に耐えることができるのだろう・・という意見が出た。

金属製の骨組みに、布製のカバーを被せて紐で固定しただけの建造物である。
それに薄手の鉄板で作られた大きなスライドドアが、いくつか付いている。
見方によっては、あのテントは大きなビニール袋のようなものだ。
風が勢いよく入り込むと、ドーンといってしまうのではないか・・・

まだいくつかの扉を開いて、そこから風が抜けてくれればいい。
ひとつの扉だけを開けて、風の逃げ道を作らなかった場合、最後にはテントが千切れ飛ぶか、あるいは土台ごとひっくり返るのではないか・・・
ALCの頑強な建物でも、ひとつの入り口から強風が吹き込んだ時、内圧で排煙窓が開いてしまう時がある。
布製のテントは、パラシュートのように膨らんで、今にも飛んでいきそうな恐怖を感じさせる。

日常では考えにくいスケールの現象であるから、その可能性に思い至らず行動してしまう場合がある。
倉庫にものを取りに行って、不用意に扉を開けたままにしていて、強風が吹き込むこともある。
様々な可能性を考えながら、行動しなければならないと話した。
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強風


SIGMA DP1Merrill

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千葉にある得意先の工場に、トラックを運転して荷物を届けた。
月初の棚卸の日で、製造の手を止めて皆で在庫のチェックをしていた。
いつもと違い、静かな中で作業が行われていた。
工場長さんと少し話をして、コーヒーをご馳走になり、昼頃にまたトラックで帰途についた。

新学期が始まったのか、帰宅途中の児童が列になって歩いている。
危険の無いように、その中をゆっくりと運転した。
気温も程々で過ごし易く、穏やかな日であった。
ミラーの中の青い空には、鮮やかに立ち上る積乱雲がくっきりと見えた。

会社に帰って、遅い昼食を取っていると、仕入先から電話があった。
僕が千葉に配達に行くと聞いていたので、心配して電話したという。
僕の行った得意先の工場長さんと、ついさっき話したという。
最初は何のことか意味がわからなかった。

僕が帰って程なく、天候が急変した。
たちまち辺りが真っ暗になり、僕が荷物を届けた得意先の工場は、黒い風の塊に襲われた。
建物が揺さぶられ、置いてあった資材の多くが、凄まじい勢いで吹き飛ばされた。
敷地内にはどこかから飛んできた10mもあるトタンが落下し、電柱が根元から折れたという。

帰宅の途中で僕もやられたのではないかと、皆が心配したらしい。
幸い裏道を選んですいすいと帰ってきた僕は、上手い具合に天災に遭わずに会社に戻ることが出来た。
途中少々雨は降ったが、まさかそんなことが起きているとは想像もしなかった。

トラックは四角い箱型の荷台の空気抵抗が大きくて、風が吹くと非常に危険である。
強風の日に高速道路を運転していると、1mくらい横にズルッと持っていかれ、ヒヤッとすることがよくある。
荷物を降ろした帰り道も危険で、道の凹凸でピョンピョンと車が跳ね、体が椅子から浮かび上がる。
一定の重量を積んだ時に安定するように作られているので、軽くなった状態は危ないのだ。

今になって考えると、今日は危機一髪だったかもしれない。
途中通過した国道では、電柱に突っ込んだり、ひっくり返った車もあったそうで、撮影のヘリコプターが飛び交っていたという。
時間が少しずれていたら、トラックの運転に慣れていない僕では、正直どうなったかわからない。

地震はもちろんだが、竜巻、洪水、落雷、土砂崩れ・・
大きな自然災害が、身近に発生するようになった。
今までの常識や価値観、心構えでは対処できない時代が来ているようだ。
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新宿三丁目


SIGMA DP2Merrill

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昨日は熱中症気味になってしまったが、一晩休んだら、ほぼ全快した。
要は休息・・特に睡眠時間を、十分に取ればいいのだ。
歳をとると寝る必要が減少するが、それにかこつけて夜遅くまでネットをしているのが体に悪い。
意識してたっぷり寝る・・それが重要であると再認識した。

今日はMrs.COLKIDと新宿の伊勢丹に行った。
しかし電車の中で、どのルートで新宿三丁目まで行くかで意見が分かれた。
僕は秋葉原から岩本町まで歩くのがいいと言い、Mrs.COLKIDは地下鉄を乗り継いで行くという。
そこで、どちらが早いか別々に行こう・・ということになった。

結局は僕のルートの方がかなり早かった。
10分以上早く到着して、待ち合わせた伊勢丹の入り口で、しばらく立っていた。
秋葉原で一度外に出て(ほんの2区画ほどであるが)炎天下を歩くのが、こちらのコースの辛いところではある。

伊勢丹で昼食をとった。
野菜を中心としたヘルシーな料理を出すカフェで、僕の健康のためには申し分なかった。
お客さんはほとんど女性であったが・・・(笑)

同じグループである三越と比べると、客層が違うのが興味深い。
新宿の伊勢丹のお客さんは、多分都内の西に住んでいる人が多く、中流から上にかけてのクラスが中心なのではないかと感じる。
三越は、最近では幅広い層が来るようになったが、特に日本橋の場合は、その中にとんでもない上級クラスが混ざる。
店舗の作りそのものは、通路の広い伊勢丹の方がずっと魅力的であるが、集まる客層というのは、それとはあまり関係ない。
三越でないとダメ・・という保守的な層が確実にいるのだろう。

それから銀座に戻り、床屋に行った。
午前中は混んでいたというが、午後のお客は僕一人であった。
暑くて外に出る人が少ないのだろう。
しかし終わる頃には、ぽつりぽつりとお客さんや予約の電話が入ってきた。
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万能薬


SIGMA DP1Merrill

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会社で暑い中汗をかきながら仕事をして、午後は炎天下を車で移動。
その後電車で強めの冷房に当たりながら寝たら、体調がおかしくなってしまった。
都内を歩いたが、足が重いし胃もむかつく。
よほどベンチで休もうかと思った。

これって熱中症だろうか?
熱中症までいかなくても、「気味」の状態かもしれない。
暑かったり寒かったりの環境変化に、体が適応しきれないで、なる病気だというから、条件としてはピッタリだ。
最近は歳も関係しているのか、日に当らなくても、暑い中に出るだけで胸が苦しくなることもある。

熱中症と疑わしい状態の時は、葛根湯が効くという話を思い出した。
体の内部の熱を出してくれるのだそうだ。
あくまで疑わしい程度の状態で、本当に熱中症になった時は他の薬だそうだが・・・

今回は症状が重いわけでもないので、葛根湯を飲んでみた。
効いたような気がして、少し元気になった(笑)
筋肉痛の時も葛根湯がいいと言われて、よく飲むのだが、これは実際に効く。
何にでも効く万能薬みたいだ。

戦時中満州で、仁丹をかじると何にでも効くと現地の人の間で噂になり、何かと仁丹をくれとせがまれたと、叔父が話していたのを思い出した。
もっとも葛根湯というのはけっこう強い薬だそうで、スポーツ選手が飲むとドーピングに引っかかることもあるらしい。
仁丹のように気楽に飲むものでもないのだろうが・・・
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