特等席


D2X + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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今年はいつまで待っても来ないと思っていたカエルが、やっと事務所の入り口に姿を現した。
いつもの年だと、玄関の白い壁に張り付いて、毎晩のように飛んできた虫を食べている時期だ。
今年は暑かったせいか、そこまで上がってこられるカエルがいなかった。
途中の熱いアスファルトの上を、渡りきれないのだろう。

それがこの数日で、2匹ほど現れた。
やっとここまで来る体力がついたらしい。
昼間は植木鉢の葉の隙間に、じっと体を隠している。
夜、帰る頃になると、いつの間にか這い出してきて、ガラス窓にはりつき、小さな虫の捕食に精を出している。

電気を消して帰ってしまうのがかわいそうだが、壁が白いのでけっこう虫は飛んでくる。
カエルは壁を横から横へと移動して行き、途中かなりの数の虫をパクパクと食べる。
そのため毎日のように体が大きくなっていくのがわかる。

昼の直射日光の当る中、葉の間でじっとしているのを見ると、干からびないかと心配になる。
そこでじょうろで水をかけてやる。
気持ちいいだろうと思ってのことだが、カエルもまだ慣れていないからか、落ち着かないらしく、堪らず飛び出してくることもある。
そういう時は、ちょっとの間姿を隠してやれば、辺りを気にしながら、もといた場所に戻っていく。
植木鉢の葉っぱの隙間は、居心地のいい特等席らしい。
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