千歳空港


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先月北海道に旅行して、実は一番驚いたのは千歳空港の変わりようであった。
数年前に行った時と全然違うものになっている。
北海道によく行かれる方は、ご存知なのだろうが、僕は全然知らなかった。

空港というより、巨大なショッピングモール・・・いや、テーマパークと呼んだほうがいいかもしれない。
何フロアかある建物の中いっぱいに、店舗や娯楽施設が並ぶ。
飛行機を待つ数時間では、とてもすべてを見ることは出来ない。
北海道に行く時は、空港で過ごす時間を、半日くらいは作る必要があるだろう。

凄まじい数の土産物屋、飲食店・・・映画館や温泉施設、ミュージアムまで入っている。
お土産は、およそ北海道のすべての物産が揃うのではないかと思うほど充実している。

試食のコーナーには食べきれないほどのお菓子が並び、水槽の中では生きたカニがこちらを睨んでいる。
地元の帽子店や革製品のお店もあり、北海道ならではのテイストを感じさせる製品が並んでいる。
ホールではアニメ関連の現代的なイベントが開かれ、ゲストの会話がテレビで中継されている。

レストランも目移りするほどの数があり、サッポロの横丁を再現してみせたコーナーなどもある。
広いスペースを取ったチョコレート工場のラインがあり、ガラス越しに製造工程を見学出来るようになっている。
なぜかシュタイフのミュージアムもあり、最初は関連性に疑問を感じたが、飛行機に乗る前の高揚した気分のお客が、案外記念にと買っていくのかもしれない。
空港ということで、飛行機関連のグッズのお店もある。

とにかく幅広い年齢層が楽しめるように作られた施設である。
北海道には海外からの観光客も多いが、これなら十分楽しめるだろう。



施設全体が、北海道というテーマから逸脱していない点は感心した。
扱っている多くのものが、地元との接点を維持している。
北海道自体が、それだけ広く、他にないものを持つ土地なのだろう。
東京でこういう施設を作ろうとしたら、例によってブランドショップの羅列になってしまうところだ。

心配になったのは、あまりに品揃えが豊富すぎる点である。
実際に北海道の街に出ると、これほどの活気は感じられない。
発つ時に空港で買えば済んでしまうから、街ではお土産は買わなくなる・・ということは無いのだろうか?

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