麻生首相の家庭教師役とされる人物が、田母神論文を絶賛している。偏った歴史観を植え付けたことは、麻生氏の失言(=本音)の数々からも明らかだが、漢字ドリルぐらい勉強させてほしかった。国民が首相の無学を笑うなんて、健全な状況とは言えないからだ。
さて、本題。今回は予告通り、パティ・スミスについて記すことにする。
パティは67年、著名な文化人との交際を夢見てニューヨークにやって来た。ボブ・ディラン、アンディ・ウォーホール、ダイアン・アーバス、ビートニクの詩人や作家、役者の卵、ボヘミアン、モーターサイクリストらNYに集う者が醸すスノップで先鋭的な雰囲気に刺激され、ミーハーだったパティも表現者を目指すようになる。
ランボーを敬愛するパティは、詩人として地歩を固めていく。胎動するNYパンクに触発され、朗読会のバックでギターを弾くレニー・ケイとともにパティ・スミス・グループを結成する。「ホーセス」(75年)でデビューした時、パティは29歳だった。
5年前、赤坂BLITZでパティ・スミスを見た。当時パティは57歳だったが、男を引きつけてやまない磁力はいささかも衰えていなかった。オーラとフェロモンが全身からこぼれ、詰め掛けた男どもは老いも若きも、<この人と一晩過ごせば人生が変わる>と感じたはずだ。普遍的な美人とはいえないが、ミック・ジャガーを女性にしてノミで彫ったら、野性と意志を秘めたパティの顔になる。
先日、ドイツでのライブを収録したブートレッグDVD「パティ・スミス/ロックパラスト'79」を購入した。「ビコース・ザ・ナイト」(スプリングスティーンとの共作)など、4枚のアルバムから満遍なく選曲され、活動停止(翌80年)前の集大成といった内容になっている。
<NYパンクの女王>がパティの定冠詞だが、クラッシュやジャムをパンク度を測る物差しにすると、違和感を覚えるかもしれない。「ロックパラスト」で感じたのは、パティがあらゆる音楽――ジャズ、ブルース、ロックンロール――に敬意を払っていることだ。精神はパンクでも、形式はオーソドックスなロックといえる。
詩人としての評価が高いパティだが、声量あるボーカリストで唸るようなシャウトが印象的だ。ギターも弾くしクラリネットも吹く。もちろん踊るし、ステージで縄跳びまでしている。「マイ・ジェネレーション」で「ロックパラスト」を締めくくっていた。
今日(16日)と明日、本家の「マイ・ジェネレーション」に触れることになる。次稿はもちろん、ザ・フーの来日公演リポートだ。
最後に、エリザベス女王杯の予想を簡単に。◎⑮カワカミプリンセス、○⑬ベッラレイア、▲①レインダンス、△⑯リトルアマポーラ、△⑪ムードインディゴ。馬券は⑮1頭軸の3連単で<⑮・⑬><⑮・⑬・①・⑯・⑪><⑬・①・⑯・⑪>の計15点。
さて、本題。今回は予告通り、パティ・スミスについて記すことにする。
パティは67年、著名な文化人との交際を夢見てニューヨークにやって来た。ボブ・ディラン、アンディ・ウォーホール、ダイアン・アーバス、ビートニクの詩人や作家、役者の卵、ボヘミアン、モーターサイクリストらNYに集う者が醸すスノップで先鋭的な雰囲気に刺激され、ミーハーだったパティも表現者を目指すようになる。
ランボーを敬愛するパティは、詩人として地歩を固めていく。胎動するNYパンクに触発され、朗読会のバックでギターを弾くレニー・ケイとともにパティ・スミス・グループを結成する。「ホーセス」(75年)でデビューした時、パティは29歳だった。
5年前、赤坂BLITZでパティ・スミスを見た。当時パティは57歳だったが、男を引きつけてやまない磁力はいささかも衰えていなかった。オーラとフェロモンが全身からこぼれ、詰め掛けた男どもは老いも若きも、<この人と一晩過ごせば人生が変わる>と感じたはずだ。普遍的な美人とはいえないが、ミック・ジャガーを女性にしてノミで彫ったら、野性と意志を秘めたパティの顔になる。
先日、ドイツでのライブを収録したブートレッグDVD「パティ・スミス/ロックパラスト'79」を購入した。「ビコース・ザ・ナイト」(スプリングスティーンとの共作)など、4枚のアルバムから満遍なく選曲され、活動停止(翌80年)前の集大成といった内容になっている。
<NYパンクの女王>がパティの定冠詞だが、クラッシュやジャムをパンク度を測る物差しにすると、違和感を覚えるかもしれない。「ロックパラスト」で感じたのは、パティがあらゆる音楽――ジャズ、ブルース、ロックンロール――に敬意を払っていることだ。精神はパンクでも、形式はオーソドックスなロックといえる。
詩人としての評価が高いパティだが、声量あるボーカリストで唸るようなシャウトが印象的だ。ギターも弾くしクラリネットも吹く。もちろん踊るし、ステージで縄跳びまでしている。「マイ・ジェネレーション」で「ロックパラスト」を締めくくっていた。
今日(16日)と明日、本家の「マイ・ジェネレーション」に触れることになる。次稿はもちろん、ザ・フーの来日公演リポートだ。
最後に、エリザベス女王杯の予想を簡単に。◎⑮カワカミプリンセス、○⑬ベッラレイア、▲①レインダンス、△⑯リトルアマポーラ、△⑪ムードインディゴ。馬券は⑮1頭軸の3連単で<⑮・⑬><⑮・⑬・①・⑯・⑪><⑬・①・⑯・⑪>の計15点。
目が緑ですか? それには気付かなかった。
「ロックパラスト」は入手可能です。西武新宿駅近くの「エアーズ」には、貴重なブートレッグDVDの数々が置いてあります。ネットでアイテムが確認できますよ。
パティは、私が中学生の時以来、一番好きな女性ROCKERです。
アルバム全部(4枚目まではLPで)持ってます。
中学の時は、Rockin' onという雑誌の表紙になったパティの写真を部屋に飾って、
「どうしたら私も緑色の目になれるかしら?」
と真剣に考えてました(笑)
本当に「パンクの女王」という形容だけには収まらない、
真の“Artist”の名に値する数少ない一人だと思います。
「ロックバラスト」の映像はYoutubeでちらっと見ましたが、現在も入手可能ですか?
『椿事件』
1993年9月21日、民間放送連盟の「放送番組調査会」の会合の中で、
テレビ朝日報道局長の椿貞良が、選挙時の局の報道姿勢に関して
「小沢一郎氏のけじめをことさらに追及する必要はない。
今は自民党政権の存続を絶対に阻止して、
なんでもよいから反自民の連立政権を成立させる
手助けになるような報道をしようではないか」
との方針で局内をまとめた、という趣旨の発言を行う。
(ウィキペディア「椿事件」)