世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

伊佐木(イサキ)

2024年09月11日 20時22分12秒 | Weblog

伊佐木(イサキ)







【語源】
「イサ」は磯を、「キ」は魚をあらわす。

コシタメ、シャクアジ、カジヤゴロシなどとも呼ばれる。

また、いのししの子と同じように瓜のシマに見立てて「うりんぼう」と

呼ばれる事もある。

 

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       イサキの刺身



【旬】
初夏~秋が旬とされています。特に6~7月の『いさき』の美味さは格別。


       イサキの煮付け




イサキの炙りネギのせ



【うんちく】
『いさき』は、諺や警句がたいへん多いお魚です。

「麦わら『いさき』」は麦を刈るころが最も美味しいと言う意味。

「『いさき』の生き腐れ」は『いさき』は鮮度が良くても目がくもっているので

腐っているかのように見える。




「『いさき』は北向きで食べろ」は骨が硬く、キツイ魚なので死んでも良いよう

に北枕で寝ておけ、骨に気をつけろと言う警句です。

別名の「カジヤゴロシ」は、和歌山県の鍛冶屋が骨をたてて死んだからと言う説

と、硬い鉄を扱う鍛冶屋でも『いさき』の骨にはかなわないだろうと言う事で

命名されたという説があります。





    イサキのアクアパッツァ

【ブランド・産地】
漁獲量が多いのは長崎県。壱岐、対馬、五島などです。

長崎県小値賀(おぢか)町でとれる『いさき』は「値賀咲(ちかさき)」と言う

名でブランド化されています。

特色は、まき餌を使わず疑似餌で一本釣りする為、魚に臭みが無く、鮮度が

良い事です。


値賀咲(ちかさき)についてもっと知りたい方はこちら





【産地ならではの漁師料理】
『いさき』は癖がなく、どんな料理にも利用できます。塩焼き、刺身が代表的。

その他煮付け、ムニエル、揚げ物でも美味しい。

しかし、漁師さんは「いさき料理は『水なます』につきる」と言います。

『いさき』を3枚におろし、皮をひきます。小骨を丁寧に抜きとり、

さいの目にカットします。

味噌、長ネギ、大葉、生姜と一緒にこの身を包丁でたたきます。

どんぶりに氷水を入れ、この中にたたいた身を浮かせる。

これだけ・・・・・!

生臭いどころか口の中が清涼感であふれます。 是非お試しを。


         イサキの水なます    


また、『いさき』は6~7月に卵をもちます。

この卵をバター炒め、又は、醤油と酒で煮る。

これが最高。漁師さんは絶対この卵を捨てないとの事です。


     イサキの香草焼き(イタリアン)

【栄養と効果】
ビタミンDとEが多く含まれ、毛細血管を若々しく保ち、老化の進行を

遅くする効果があります。

またDHAも多く含んでいます。

 

        イサキのにぎり寿司 

 

 

          イサキの白子煮



イサキについての情報、お待ちしています。

          イサキの刺身






         イサキのにぎり寿司









        イサキの刺身(湯引き)




         イサキの丸揚げ




      炙ったイサキをシャリにのせて・・・










         大イサキの幽庵焼き




 

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プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】


 


海鞘(ホヤ)マボヤ・アカホヤ

2024年09月11日 05時18分46秒 | Weblog


海鞘(ホヤ)マボヤ・アカホヤ

【語源】
ホヤの古名は宿り木を意味します。「ほよ」
海の岩に密着する様子が他の木の宿る木の根に似ているからと
言われています。

また、ホヤの形がランプの「火屋(ほや)」に似ているから・・・と
言う説もあります。

現在、漢字で書くと「海鞘」ですが、昔は「老海鼠、保夜、石勃卒」
などと記していました。文献に残されているのは平安初期の延喜式が
最古。かなり昔から食べられていたんですね~

見た目から、「海のパイナップル」などとも呼ばれています。

 

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      アカホヤ
【旬】
ホヤは食用としては2種類あります。「マホヤ」と「アカホヤ」。
多く流通しているのは、「マホヤ」の方です。
マホヤは三陸産の養殖中心ですが、アカホヤは、北海道産の天然物
です。

アカホヤは漁獲量も少なく貴重品。北海道内で、ほぼ消費されているよう
です。
味は好みになりますが、アカホヤの方が癖が少なく、食べやすい。
マグロ君はアカホヤの方が好きです~


      マボヤ

市場に流通してるホヤは宮城や岩手で養殖されたものが多いです。
ホヤの養殖は6月から・・・牡蠣の殻にホヤの種を付着させ、いかだ
から水深40メートルにぶら下げます。
そして・・・4年後、4~8月にかけて収穫します。

ホヤの旬は、文句なく夏です。

 




      マボヤの酢の物

【うんちく】
ホヤの姿を初めて見た人は到底、動物だとは思わないでしょう。
根っこが生えていますし、目も口もなく、動かずへばりついて
いるので・・・!しかし~生まれたての頃は・・泳ぎ回るんですよ。

マボヤの生殖腺は中央に卵巣があり、その周縁に精巣があります。
つまり雌雄同体なのです。
11月から3月の産卵期には出水孔から精子と卵子を何度も噴出し、
体外受精を行います。受精卵は2日後にふ化します。
ふ化したホヤはオアタマジャクシのように泳ぎ回るのです。
一生の内で、このように動ける期間はわずか半日から3日間。
終生の住みかを見つけると、頭部にある突起で岩などに固着し、
定住生活にはいるんですよ~。




     マボヤ

【ブランド・産地】
ブランド化は残念ながらされてないようです。

マホヤの主な産地は宮城県、次いで岩手県、青森県と続き、この3県
で全流通の95%以上を占めます。
特に、宮城県は養殖が盛んで、宮城一県で75%のシェアを持ってい
ます。

アカホヤは北海道~流通的には北海道内で地場消費されているに
すぎませんが、味は格別。癖も少なく、「ホヤが苦手」と言う方でも
このアカホヤは食べれるかも・・・。


   アカホヤの刺身




【産地ならではの漁師料理】
三陸地方では昔から「ホヤはキュウリと食え」とか「藤の花が咲く頃
が旬」と言われています。
産卵後、体力が回復して最も太る時期が6~7月。
藤の花が咲き、キュウリの美味い夏。
この事からも夏が旬と言えます。


     アカホヤの塩辛




          マホヤの塩辛


食べ方は、酢の物、塩辛、天ぷら、刺身など。

漁師さんの食べ方はこれに従い・・キュウリの薄切りと酢の物に
します。隠し味にホヤの殻の中に含まれる汁を少量、酢に加えるの
だとか。「こうするとホヤ独特の香りを更に楽しめるのじゃ」・・と

ホヤは臭いと言う方がいらっしゃいますが、鮮度の良い物は臭みは
まったくありませんよ~


     焼アカホヤ

【栄養と効果・健康】
夏のホヤは冬に比べてグリコーゲンの含有量が8倍になり、甘味と
旨味の増す旬となります。
冬のカキは「海のミルク」と呼ばれるほど栄養価が高い事で知られて
いますが、夏のホヤも決して引けを取りません。

ホヤは様々な病気の原因となる活性酸素の生成を防ぐ最強のミネラル
「セレン・セレニウム」を含む数少ない食品の一つです。
セレン・セレニウムの抗酸化作用はビタミンEの約500倍と言われ
ており、ガン予防、心筋梗塞や脳卒中の予防、血行障害や更年期障害
の改善などの効果が期待できます。
他にもタウリンや鉄分などの有用成分を豊富に含むスーパー食材なの
です~。

          アカホヤ





      アカホヤの刺身





          マホヤの刺身




       アカホヤの塩辛ルイベ風







       コノワタとホヤの和えもの



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