「反乱」と「動乱」、これはどちらも二・二六事件をテーマのした映画です。昨日、NHKBSで放映されたのは、1980年代の「動乱」の方でした。私はどちらも鑑賞しましたが、何しろ「反乱」の方は、1950年代でしたので、小学生だったこともあり、あまり記憶していません。両親に連れられて岐阜の柳ケ瀬に出かけました。70年後の今は細々と一軒くらい映画館は残っています。
当然当時はモノクロでした。最後の処刑場面だけ記憶しています。昨日の昼見た「動乱」と全然違うものでした。監督はちゃんと検証したのかしら?
あの処刑場面は青年将校は、「天皇陛下バンザイ」と叫んでいたのに、昨日の「動乱」は無言。実際の事件を映画化したのですから、正確に表現してほしいものです。これではどちらかが嘘ということ。「反乱」は、その事件より20年しか経過していないので、そちらが正確のように思います。
昭和維新は失敗、と簡単に今は断罪されていますが、当時の将校たちはそれなりに真剣でした。何しろ命をかけていたのですから。小学生の私は恐怖でした。その事件に関わった軍人が1700人もいたとは今更ながら驚きました。結局は東京だけの事件で地方には知らされず、失敗に終わりました。今のようなネット時代と違います。
私は大学を卒業してからあるお稽古の学校に通い、お琴など習っていました。その時の院長が早大出。「学生時代2.26事件に会い、その日の朝は雪が降っていて、新聞も配達されなかった」という話を聞いたことを思い出しました。院長先生は当然故人です。
写真は先日のぎふ美術展写真作品より
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