昨日、NHKBSで「ラストエンペラー」が放映されていました。1987年公開ですので、戦後かなり経ち、それほど古くないのにまだ日本をあまりよく描いていないので、大嫌いな映画です。南京事件の場面にナマの映像があり、日本側が削除するよう求めたのに、監督は無視。事実ならやむを得ないのですが、近年の研究では真実ではないと言われています。30万人殺されたという数字自体が変。そのころの南京の人口を上回る数字なので事実でないというのが新しい見方です。これを画面に出すのなら、広島、長崎の原爆の後の日本の惨状も写すべきです。事実誤認の箇所が20もあるのにも拘わらず、こういう場面を出すのは人格的にも問題のある監督です。
それと、ラストエンペラーの愛新覚羅溥傑氏は、日本女性嵯峨浩さんと円満な結婚生活を営み、二人の娘に恵まれ、老後は幸せだったのに何も描かれていません。監督の無知からではなくて、自伝をみて作ったのですから、この部分を意識的に削除していますね。悲惨な最期にしたの方がドラマティックになったのでしょうか。老後を知るものにとっては白けます。
愛新覚羅氏の二人の娘の一人は残念ながら19歳で天城山で心中してしまいましたが、一人は日本で長く生きられています。今は78歳。彼女の息女の一人は東京で眼科医をされています。
日本人が音楽を担当し、幾許かの俳優も演じているし、それにアカデミー賞と他の賞を獲得しているのに残念な映画です。
写真は石畳の隙間から咲く百日草
その新婚時代の場所は(ネットより)
千葉市ゆかりの家は、別荘地として知られる稲毛にある有形文化財です。ラストエンペラーで知られる、愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)の弟、溥傑(ふけつ)夫婦が滞在したといわれています。
そうですか。愛新覚羅さんは千葉におられたのですか。
文化財の別荘地は、以前ブログにも書かれていましたね。
中々目の付け所が良いですね
趣味人倶楽部からようこそ。
嬉しく存じます。
このコンクリート、いいえ、鉄平石は我が家の庭です。