つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

公民館短歌会 72

2012-01-21 | 短歌
 昨日もとても寒い日で、関東地方は初雪だったようでしたが、こちらは雨。氷雨が降って冷えましたが、いつものように短歌会を開きました。この日ようやく「月見草23号」を皆さんに配布できました。下の写真は、月見草会員Sさんと、Kさん(兵庫県)からの頂きもの。
 昨日とりあげた百人一首は、

わたの原こぎ出でてみれば久方のくも居にまがふおきつ白波 法性寺入道前関白太政大臣 
 百人一首の作者で最長の名前です。藤原忠通のことですが、父にうとまれ、長男であるのに相続されず次男の頼長に・・・ところが天皇家のいさかいで兄弟は敵味方になり、忠通側が勝ちます。弟は戦死したので、長男の忠通に相続権が戻り、父親は隠遁します。

 親子のいさかいは、天皇家に始まりました。鳥羽院と息子の崇徳院が不仲。鳥羽院が亡くなると、崇徳院と後白河院との間で争いが生じ、保元の乱が勃発。このお二方に別々についた兄弟は敵味方となり、崇徳院に味方した弟は戦死。崇徳院は讃岐に島流しとなり、憤怒に燃えて都を呪いつつ崩御。白河院は、今年のNHK大河ドラマ「平清盛」にも出ています。12世紀の戦乱の中に生きた藤原忠通でした。

昨日の一首 昨年の皆既月食を詠まれました。

天空に月欠けてゆき間近にはオリオン星座輝きてをり   Fさん

     

   
    赤穂の塩味饅頭

コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イタリアンの新年会 | トップ | 「はやぶさ」に学べ 日本の... »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (フクちゃん)
2012-01-21 08:03:20
歌会ですか、優雅で良いですね
良い作品出来ましたか

千葉は雪もなく冷たい雨でした
今日も同じような天気に成るようです
返信する
歌のあじわい (tona)
2012-01-21 09:27:20
昨日行ったんやんだ雪が今日もちらちらと降っています。
そちらもかなりの寒さだったのですね。

この頃の藤原氏と天皇家の様子が1首の和歌を通してわかるお話でした。
白川院は今年の大河ドラマで私には極悪人に映りました。
いろいろ教えていただけて本当に楽しいブログです!
返信する
百人一首 (Saas-Feeの風)
2012-01-21 13:05:31
高校2年だったでしょうか、
古文の冬休みの宿題が「百人一種を全て暗唱すること」でした。
必死になって覚えて休み明けのテストに備えましたよ。
懐かしい思い出です。
この歌の「ひさかたの」は「雲ゐ(居)」の枕詞ですが
紀友則の歌では「ひさかたの」は「ひかり」の枕詞になっていますよね。
これ、テストに出たので、いまだに覚えています(^^♪
返信する
フクちゃん (matsubara)
2012-01-21 15:23:08
月一度開いています。
町の広報にも出ますので
選歌も気がぬけません。

今日も冷たい雨です。
返信する
tonaさま (matsubara)
2012-01-21 15:28:30
今頃初雪とは遅いですね。
こちらは昨年12/25でした。

丁度タイミングよく平家物語の時代の
歌になりました。
崇徳院が子供の時代のようです。
天皇家も受難の日々でしたね。
島流しとは・・・
今の象徴天皇より波乱の人生を送った天皇
ですからおのずと強くなるのですね。
返信する
Saas-Feeの風さま (matsubara)
2012-01-21 15:35:39
理系の人ですのにさすが記憶力抜群ですね。
若い頃は鍛えられた方がよろしいですね。
私たちも同じように暗記させられました。
その後、家でかるたとりなどしていましたので
忘れることはなかったのですが、最近は
ゲームをしていませんので自信がありません。

枕詞のこと、その通りです。
返信する
短歌会 (oko)
2012-01-21 20:50:38
お寒い中をお疲れ様で御座いました。
ブログのお話しを有難く拝読させて戴きました。
私の短歌会は、25日(第4水)ですので、皆さんの詠草を
纏めて昨日、徒歩10分のポストまで参りましたが久し振りの
歩行に困難を感じてビックリしました。
返信する
okoさま (matsubara)
2012-01-21 21:10:24
まだまだ本復されていませんので
どうぞご無理をされないで下さい。
歌会も風邪のため休んだ人もありました。
歌会の世話役もされているのですね。
私の歌会は殆どメールですのでそのまま
プリントしています。
返信する
Unknown (慕辺未行)
2012-01-21 22:40:40
こんばんは (^o^)/
坊主めくりばかりしていた私ですが、確かに上記の名前があったような・・・。
『古事記』の頃の歴史以外は日本史は全く・・・なのです (^_^;;!
美味しそうなお菓子がありますネェ (・_・)イイナァ!
井村屋さんですから、きんつばやぜんざいは間違いなく美味しいでしょうね。甘い和菓子は苦手なのですが、井村屋さんの夏の定番”あずきバー”は何故か食べられます。
返信する
百人一首 (syozen)
2012-01-21 23:55:24
百人一首は懐かしいですね。この月の歌「わたのはら……」ではじまる歌は二首あって「あさぼらけ……」ではじまる二首と共に一番お手付きのしやすい札ですね。カルタ取りでは6字決まりですが、片札が出ていれば3字決まりや1字決まりに変化するのも面白いですね。最近はカルタ取りをする機会もありません。
返信する

コメントを投稿

短歌」カテゴリの最新記事