このほど歌友である奈良の佐藤さんから歌集「大和幻想」が送られてきました。写真の背景にあるのは、彼女の歌集の話題を取り上げてある「うた新聞」。
著者の佐藤さんからはこれまで数冊贈呈を受けています。今回は9冊目の歌集。平成31年から令和4年までの作品です。88歳になろうとするのにこのパワーは恐れ入ります。心にとどまった歌を挙げて見ます。私も過去にアララギに籍をおいていた時期があります。3首目に共鳴するのもそんな理由からです。
杉木立苔むす香りに酔ひながら秋篠寺の門に友待つ
日本は日本人がほろぼすと詠む塚本邦雄の心を思ふ
読みながら何故に昂ぶる一首ごと心惹かるる古きアララギ
藤蔓を幹に這はせる大木に一礼をして神苑に入る
お下げ髪躍らせ私が駆けて来る過ぎしを今に大和幻想
ショパン弾く反田恭平たくましく奈良に音楽院を作ると
文学の域に短歌を高めよと常に気になる子規のひとこと
私も一応、短歌・書道を88歳まで健康を維持して頑張りたいと思っております。
是非短歌、書道をいつまでもお続け下さいませ。