つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

句集 紺

2012-11-08 | 
 友人の奥様が発行された句集「紺」と、私の歌集(領海を越えて 記事は2005.2.10) とを、同窓会のおり、交換しました。著者は、山田球みさん。日頃頂くのは歌集ばかりですが、時には別の短詩型を読むのも悪くないと思います。紺と書いて「こんじょう」と読みます。
 お二人は、京都で大学時代を過ごされ、そこで知り合われ、今は横浜にお住まいです。東京と京都の地名がある俳句は、私も関西と東京に住んだことがあるので、親近感を覚えます。
 俳句集は、2009.5.31に、岐阜県俳句作家協会事務局長の辻さんから贈られた句集「冬林檎」以来です。

 最初有名な雲母に所属されていたのですが、しばらくしてその結社解散に伴い、白露に変わりずっと続けておられます。俳句歴23年。花神社版。204ページ。
 心に留まった句を挙げます。一句目はスペイン旅行の句。同じ思いでしたし、次の祇園祭も。次は息子が入学したころが思い起こされます。4句目は東京の一葉記念館ででしょうか。五句目も捉え方がうまいです。作句スタート時点から完成されていたような気がしました。

日盛りのオリーブの畑沈黙す

洛中に高き空あり祇園鉾

啓蟄の安田講堂灯れる

一葉の眉目は母似冬の梅

女雛の眸いつもはるかな旅にあり

コメント (2)
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