湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

時間を確保する枠組みの作り直しをして

2009-03-02 08:01:30 | 引きこもり
昼過ぎ、自宅に☆さんから電話あり。10月オープンの協働スペース(ショップ)の件を紹介した。昔のたばこ屋の爺様・婆様、みたいに飛田が常駐しているわけではないけれど、別に構成団体以外が使ってはダメなどという了見の狭い企画をたてているわけではないので、息子さんも出入りしてもらって結構です、というより歓迎。何か仕事を作る相談が始まれば、発信源(Uさんの表現)になればいいのです。「わーく」は、そのお知らせ屋。

また品川太田の元・塾関連の「つて」の方から、遠方からも構わないかとの質問を以前受けていまして、通うのは一向に構わないと思うけれど、交通費も大変なので、オンライン活動の「わーく」の方で協力してもらえないでしょうかね。これなら距離関係ないし。勿論、通ってくださってもOK。

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父のバリケード破りは、しんどい問題になっている。私か母が留守を作らないように、交代で家にいなければならないからだ。父に改めて、危ないから階段を降りないようにと説得を試みたが、真後ろを向いて知らん振りしてしまう状態で、内容はともかく、指図するなという反発。困ったもの。

打つ手も限界なので、補強することに。結局、この件がもつれて、昨日は巡回も中止。母はさっさと外出してしまったという状況。

階段突破の鬼ごっこが、昨日は2回。1回は私に発見されて焦り、ベッドに急ぎ戻る途中、サイドテーブル上の食事をすべてひっくり返して、歩行器もろとも転げてしまった。食後の薬の粒がポータブルトイレの下にも飛び散り、それを這った状態で口にしようとし、不衛生と止める私ともみ合いの騒動になった。

母はそれを契機に、見切りをつけて外出。私が巡回に出られなくなるという話にならない状態。効かない上、意識混濁があるとまずいので、睡眠導入剤は、お蔵入りに。

土日はケアマネさんが休みの日だったが、携帯に連絡して対策相談。ショートステイを増すことが可能か再調整することになった。

階段側を頭にして、階段下の茶の間で仮眠。夕方、母が友人宅から戻るのを待って、食材の買出し。強制隠居状態に。

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父が消灯前の紙パンツ交換の際、TVをつけてくれと言い出した。0時間際だったので、止めようとしたが腕時計を手にしていることに気が付いた。ロイド眼鏡と聖書バッグ、偽スイス製の腕時計のセットが父の「沽券」セットだった。この時計、すでに表のガラスが湯船に水没状態で一度壊れ、外見を直したが動いていなかった。父の足にガラスが刺さり転倒して、昔、救急車騒ぎを起こしていた。捨てるに捨てられず、箪笥の引き出しに保管してあった。それを探しだして、抱え込んでいたものだった。

TVは時間が遅いから、やめようと説得するところだった。

「時間をあわせるのか」と私。
「当たり前だ。TVであわせるからつけとけ。」と父。

父にとってTVは時間を知る道具だったのだ。枕元の置時計ではなく、TVが正確な時間を知る道具だった。改めて気付かされたが、このままTVをつけておけば、一晩中ついている。そこで117を電話子機からかけ、父の耳元に押し付けた。父は驚いていたが、それが時報だと分かると、腕時計をセットし、満足げに親指をたてた。OK、である。

父は文字盤を読めない状態だった。だから腕時計のセットは、いわば「ごっこ」(演技)だった。しかしこれで、正確な時間は腕時計を見ればよいのだ。大人しく消灯に応じた。さきほど午前5時20分、ベッド柵を満身の力を込めて蹴飛ばして起きるまで、父は眠っていた。腕時計は勿論動いていない。その腕時計はベッドの下に落ち、忘れ去られていた。

TVがそうであったように、階段もまた父なりの意味があるのだろう。来客・茶の間への誘惑・外出、しかしいずれも、今の父の足には無理。危険極まりない。

母が食事後、風呂に入ったあと、カーテンを閉めに父の部屋に上がっていった。そのとき風呂に入ったのだと父にいうと、父は

「次に入るから、湯を空けずに取っておけ」

と母に指図、立ち上がろうとしたので、母が制止したという。母は、なんのために階段の見張りをしているのか虚しくなったと言い出した。

事態が分かっていないこと。それもかけらもわかっていないことに、確かに驚く。しかしこれが認知症。互角に組んでも意味が無いのだ。

どうする。試行錯誤しかないが、まずはバリケード補強である。あとは母のリフレッシュ。協力が無いと、私が監禁状態になってしまうからだ。予定が立たない状態は、ケアマネさんとの作戦だて。これしかなかろう。

夜間傾聴:橋本2君(仮名)

(校正1回目済み)
コメント
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