日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

踏切と花壇

2013年05月17日 | 地域
           

 線路沿いにある町の医院の駐車場は数台分、空いていると何か儲かったような気持ちになるのは、いいことがあるぞ、という先行きの案内のように思う。しっかり施錠し、線路向こうの2階に見える待合室へ向かう。線路、といっても単線のローカル線、踏切は人と自転車は通れるがそのほかは狭くて無理だ。そんなでも警報器と遮断機は備わっている。

 踏切の手前には小さな児童公園があり、ブランコやシーソーなどで遊ぶ子らを見かける。ソメイヨシノもそんな子らを見下ろしている。公園の並びに四季の花が植えられた花壇がある。手入れされている方はその近くの方のように思う。出合うと必ず挨拶をして通り過ぎる。踏切に掛かると正面にガラス張りの市庁舎が見える。

 踏切を渡ると市庁舎までは住宅街。マンションも個人住宅も新しい街を感じさせる。それは駐車場側の静かな住宅街とは対照的な今風な街並み。道路や線路を隔てるだけで風景が大きく変わる、線路の向こうは別の町、そんな感じがする。診察室からローカル線を走る1両のジーゼル車が見える。

 踏切そばの花壇に咲く花はジーゼル車の乗客には一瞬の眺めにしかならないだろう。そんな小さな花壇も、道行く人はしっかり楽しめる。四季、花を咲かし続けられる人のことを、見てもらえるから、見てもらいたいから、ただ花が好きだから、かってに思う。花とジーゼル車を重ねて撮りたいが、次の通過まで30分ある。構想はこの次まで残して今日は花だけ撮った。
コメント
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