日々のことを徒然に

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用途の転換

2020年09月25日 | 陶芸

 帰宅したら玄関の花が変わっている。よく見ると花器は私が陶芸教室で創作したものに似ている。確かめると、渦巻型蚊取線香を使うときに線香を置く台にと作った物。今年も活躍した蚊取線香の使用が終わって持ち帰った作品なので出番はなくなっていた。目的外の使用ではあるが、花入れとして玄関に置かれて喜んでいるだろう。

 思う通りの形に粘土が収まらないと己の不器用さを原因にする。ある時は粘土が硬いからだ柔らかいからだと愚痴をこぼしながらも真剣に格闘する。そんな時はそばから「それなあに」と聞かれる。その時の逃げ口上は「仕上げを御覧じ」と面白くないが決まっている。こうして仕上げた物はどのくらいあるだろう。バザーで1個50円か100円で買ってもらえたものもある。

 蚊取り線香台が花入れになったように転換となった物はいくつもある。食器の皿と思ったのに、皿は皿でも植木鉢の受け皿に納まる。肉厚に仕上げた焼酎のお湯割り用湯呑、釉薬も少々凝ったつもりだったが、安定していると言うことでホークやスプーン入れで居場所を確保する。湯呑や皿ばかり作っても高齢の夫婦二人、それほど食卓に出ることはない。

 玄関の花入れになった蚊取線香の台はいい転換をした。ひいき目ながら何となくそれらしく見えるから不思議だ。月2回、昼食弁当を持参しての陶芸教室は高齢者ばかり。お互い作品を褒めあいながら相手のいいところを自作に取り入れる。こうして10年以上、創作中はみんな夢中になっている。陶芸に凝る、とはこの姿だろう。
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