日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

好き嫌い

2023年03月28日 | 生活・ニュース

 「春が来てうれしいですね」と言ったら、患者さんの顔が曇ったことがある。「私、春は好きじゃないんです。何か新しいことをしなければならない、とせき立てられているような気がして」。これは精神科医・香山リカ氏のコラムの一節。患者さんの年齢などは分からないが、どうして春は好きではないかははっきりわかる。

 確かに、新年度になり新しい職場、新しい学校など生活や居住環境が変わる人は多い。そこには新しい環境への気構えや目標など、「何か新しいことをしなければ」と課せられる。自分のことを振り返っても思い当たる。数度の異動を経験した。いづれも異動前後の業務に連続性はなかった。そこでは好き嫌いは言えず好きになるための努力をした。

 ある人は好きだが別の人はそのことが嫌い、これはよくあること。カープは好きだがジャイアンツは嫌い、その逆もあろうが、そんな単純な嗜好的なことばかりではなく、その人の生き方をも左右する「好ききらい」があるとしたら、どう解決するのだろう。

 私はこれとあれが好き、いや私は嫌い。人によって違うことが、その人らしさなのだという。好き嫌いは人によって違って当たり前ということだろう。同じ好みなら仲間と思い、違えば遠ざける、往々にしてそんな処理をしてきたように思う。金子みすずの詩の意味とはことなるが、みんなちがってみんないい、これからはそう対処していこう。

 (今日の575) 好き嫌い我流の尺度変えれるか
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