先日、集落型農事組合法人のフェイスブックに「米ヌカいりませんか 設置のコイン精米機のヌカが満タンになりそう どなたか取りにきてください お願いします」、こんなSOSが載っていた。添付の写真には綺麗なヌカがどっさり溜まっている。
菜園しか経験のない我が家は昔から米は全量購入。子どものころにはどこの米屋にも精米機がドンと据わり、それを動かす稼動用のベルトがゆらゆらしていた。次第に米が自由販売になるにつれこうした米屋は閉じて、一般的にはスーパーなどでの購入になった。我が家は生産農家から必要の都度精米されたものを購入している。ただヌカはついてこない。
米ヌカいりませんか、を読んだのち、近くのスーパーの精米機をちょっと覗いた。そこには「ヌカハウス」が建っていた。扉には「この中のヌカは持ち帰りできます」とある。扉を開けてみると開く、自由に持ち帰れるようだ。このときヌカタンクは空だった。SDGsの一環か有効に利用されているのだろう。
米ヌカといえば思い出す。父は50台半ばで新築した。母は布袋を作りそれに米ヌカを入れ、時間があれば廊下や板の間を隅々まで拭く、磨いていた。次第に床板の表面に艶が出てきた。訪れた人らはその光沢に驚いていた。そんな家に父は急逝で2年も住めなかった。しかし、母は臥せるまで時間あがればヌカ袋を使っていた。
(今日の575) 粉状のヌカを活かすが人の知恵
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