日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

耕作放棄畑の果実

2022年09月02日 | 地域

 背丈ほどに伸びた雑草の耕作放棄の畑の隣で草刈りをしている同年配くらいの人と立ち話。そろそろ年を重ねて畑仕事もきつくなったので返そうと思うが、一人身の地主が痴呆で施設暮らし、コロナ禍でもあり話が出来ず困っている、という。こうした畑がいくつかあると話される。

 雑草畑の中に大きな栗の木が立ち、緑濃い栗のイガが無数についている。見上げていると、この栗はまもなくイノシシの餌になるという話し。イノシシは良く知っていてイガが落ち始めると栗を食べに連なって出て来る。その期間は畑仕事もできないという。栗を餌にしているイノシシの側で畑仕事は出来ないだろうと納得する。

 少し高い所からその栗の木を見ると、梢には数えきれないイガがなっている。人が収穫しなくなった果実は野生動物の格好の餌になる、近くの柿の木も同じで、イノシシは体で木を揺さぶって落下した実を食べるし、上空からはカラスなど野鳥がつついているという。時にはサルも登場するらしいと苦笑される。

 畑はイノシシとのせめぎ合い、歳を取りこれも畑つくりを止めようとする理由の一つ、と、いくつかの苦心や苦労話を聞いた。周囲の囲いに修繕の跡が何カ所も残っている。猪突猛進されたら、周囲からは見えにくい畑では無理をしないようにしているが、子や孫の喜ぶ顔が鍬を持たせる、ドラマのような話を聞いた。

 (今日の575) 未収穫果実の使途は無いものか
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