
今日、数えでなく真の傘寿を迎える「工房 木馬」を主宰するOさんから「モルック」を楽しもうというお誘いがあった。初めて目にするカタカナ、ネット検索すれば分かるだろうが「手作りしたモルック」とあり、謎のまま訪問した。モルックの歴史や、その製作にかかわる手順や工夫、簡単にルールを聞いて庭に出る。
競技の前にセティング、復習を兼ねて記す。モルック(棒)を投げる位置を決めるモルッカーリを設置。そこから3~4㍍離れたところに、1から12までの数字(点数)を記入した木製のピン(スキットル)をゲームスタート時の配置に立てる。モルッカーリに触れないようにモルックをスキットルに投げて倒す。倒れ方により点数計算が変わる。ここにゲームの工夫を感じる。
丁度50点になったら上がり。50点を超えると25点に減点されそこから改めて上がりを狙う。ゲームが進むと、並んでいたスキットルが自然に広がり、倒しにくくなる。モルックの長さはスキットルと同じ太さなの30㌢ほどの長さ。これを腕を下げて下から投げるのがルール。モルックは、水平状態で放物線状に飛ぶように投げるのがコツのようだ。
初回の経験だが、ゲームが始まると投げる・歩く・しゃがむを何十回も繰り返す。この日は小春日和でもあったが上着を脱ぐほど体が温まる。高齢者にはいい運動になり、どのスキットルを狙うかという頭の体操にもなる。モルックとは、フィンランドのカレリア地方の伝統的なゲームを元に、1996年に開発されたスポーツ。とても簡単なルールで老若男女問わず少し頭をつかいながら気軽に楽しめる競技、幅広い年齢層が一緒に楽しめる内容なのでこれから広まるだろう。