goo blog サービス終了のお知らせ 

日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

切り干し大根

2019年01月28日 | 回想

 いわれは知らないが「大根人参大嫌い」と子どもは食べることを嫌ったというが、大根を食べなかったという記憶は思い出せない。その時期には、大家族の我家には欠かせない一品だったと思う。その頃の我家では白だけでなく赤大根も作っていた。と言っても表面だけ赤紫で仲は白大根と同じ色だった、と思う。

 そんな大根、最近は買うよりも頂く方が多く、贅沢に食べている。煮る、おでん、酢もの、漬物、サラダなどなど、レシピ集を開くと古くから伝わる庶民の食材らしく無数の食べ方で出てくる。そして手が掛からず簡単な調理法が紹介されている。料理研究家だけでなく主婦の手作りアイディアがいい。

 貰って保存していた大きな白大根、それは両手で持つほどの太さと重さがある。姿は真円で真っすぐに伸びたいい姿をしている。包丁を入れるのが忍びない気もするが、食べられてこそ大根が喜ぶ、と切り干し大根を作るため包丁を入れる。切れ端をひとつ口にすると、水分たっぷりで甘みのするそれは、美味い切り干しになりますと宣誓しているように感じる。

 子どものころ野菜は自家製だった。大根の時期には母と祖母が切り干し大根作りに励んでいた。当時は包丁で刻むしか方法はなく、大きな木製のたらいにまな板をのせ、向き合って大根を切っていた。干すと早く均一に乾くよう一日に何度もかき回していた。手を掛けるほどうま味が出るはず、乾燥注意報の続くなか、出来上がりに期待しよう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする