ルツ記 2章
日の入りが少しずつ早まり、以前は10時でも明るかったのに、今は8時半には暗くなります。ハッとするような夕景に出会うと、神からの贈り物だと思うのです。写真はロンドン行きの飛行機です。
ルツ記2章は。モアブの女ルツとボアズとが出会う場面。3節に「はからずも」ということばがあります。この出会いについて、もちろん二人のうちのどちらかが計画したということではありません。ルツにとってもボアズにとっても、「はからずも」だったのです。しかし、人ははからずとも、神がこの出会いをはかっておられました。
この章の最後に「こうして、彼女は姑(しゅうとめ)と暮らした」とあります。「暮らす」というのは生活を共にするということです。この一言からしても、二人の関係がどのようなものだったかが想像できます。
ベツレヘムでルツは「よそ者」だと見られていました。しかし、慣れない地でしゅうとめとともに暮らすルツの評判は、周囲に広がっていたことと思います。ボアズも彼女の評判を聞くことになりました。ボアズがどんなにルツを特別に扱うのかは、この章の後半に描かれています。
ボアズはルツに「主があなたのしたことに報いてくださいますように」と言います。ルツが故郷を遠く離れて「よそ者」としてベツレヘムに来て、ナオミと一緒に暮らしていることを、主はご存じで報いてくださるとの優しさに満ちたことばです。
ナオミは信仰によってベツレヘムに戻りました。ルツは信仰によって住み慣れた家を出ました。そしてボアズは、ルツの行動を神の「翼の下に身を避けようとして来た」ことなのだと言います。ルツへの好意を具体的に表すことで、ボアズはルツに「あなたの決断は間違ってはいなかった」と伝えようとしているようです。