みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

死ぬことのないように

2024年05月15日 | 出エジプト記

出エジプト記 28章15−43節

 スイスからの帰路、親しくしていただいているご夫妻を訪ねましたら、美味しい丼(どんぶり)とおそばを用意して迎えてくださいました。会話はもう一品のおかずなのですね。ごちそうさまでした! 

 大祭司の装束についての命令が続きます。昨日の本欄で書きましたが、大祭司は、内側から「ももひき」「長服」「青服」「エポデ」「胸当て」の順に身にまといます。そのうちの「ももひき」「長服」まではアロンの子どもたちが務めを行う「祭司」もまといます。さらに大祭司も祭司も、頭に「ターバン」をかぶります。

 31−35節に「青服」を作れという命令があります。その中に35節の「彼が死ぬことのないようにするため」ということばが目に留まります。青服の裾には「ざくろ」と「鈴」をつけます。「ざくろ」とは鈴の間に下げられたざくろの形をした飾り玉のことです。

 ですから、青服を着て大祭司が歩くと鈴とざくろとが揺れ、触れ合って音が出ます。大祭司の務めを幕屋の外の人々は見ることができません。しかし、幕屋の中から聞こえてくる鈴の音によって人々は大祭司が神に仕える務めをしていることを確かめたのです。鈴が鳴っていれば大祭司は生きているということです。つまりそれは、大祭司のささげ物が神に受け入れられたことを表していました。

 「死ぬことのないように」は43節でも繰り返されています。大祭司、祭司の装束がこれほど詳しく述べられているのは、聖い神の前に立つというのが、人間にとってどれほど重大なことなのかを示しています。

 ここから、イエス・キリストを信じて神の子どもとされた者について、ペテロの手紙第一、2章9節は、「あなたがたは選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民です」と書かれています。死ぬことのないように私たちが身にまとう装束とはどのようなものでしょうか。

 「キリストにつくバプテスマを受けたあなたがたはみな、キリストを着たのです。」ガラテヤ人への手紙3章27節


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