みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

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2024年05月09日 | 出エジプト記

出エジプト記 25章1−22節

 今が旬の白アスパラガス(当地ではSpargel シュパーゲル)を買い求め、茹でてから酢みそでいただきました。バターと卵黄で作ったソースで食べるのも美味しいのですが、和風も格別です。

 25章から40章までは、途中32−34章を除くと、幕屋を作ることと、幕屋で行われる神への礼拝のあり方についてのことばが続きます。ある注解者は、天地創造と人間の創造には創世記の2章を費やしているのに比して、幕屋の製作とそこでの礼拝については十三章も費やしているのは、神が非常に大切なことを教えているからだと書いています。

 最初に主はモーセに、幕屋を製作するための材料(奉納物)を民が携えて来るようにとの命令を与えます。これらは、イスラエルの民がエジプトを出る時に、主が彼らに与えてくださったものでした。民はなぜエジプトが自分たちにこれらのものを与えたのか不思議に思ったことでしょうが、ここにきてその理由が明らかにされます。12章35−36節には次のようにあります。

 「イスラエルの子らはモーセのことばどおりに行い、エジプトに銀の飾り、金の飾り、そして衣服を求めた。主はエジプトがこの民に好意を持つようにされたので、エジプト人は彼らの求めを聞き入れた。こうして彼らはエジプトからはぎ取った。」

 9節に注目します。幕屋の設計図は主が作成されたものだということです。民の中で才能豊かな者が創案したものではありません。材料、長さや幅、高さ、器具類など、すべては神によるもの。しかし、その材料は民が奉納し、実際の製作は民の中の選ばれた者が行います。

 このことから、人生を思います。

 私たちは自分で人生を創案し設計し、築き上げていると考えます。しかし、実際には私たちを創造されたお方の設計によるものだということに気づきます。そしてそれに気づくのが大切なのです。「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ」との伝道者の書12章1節が心に浮かんできました。

 


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