みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

はからずも

2013年02月09日 | ルツ記
ルツ記2章

 
 タイミングのよさや悪さで大喜びしたり、がっくりしたりしたという体験は、だれもが持っていると思います。一瞬の判断が生死を分けるなどという劇的な体験ばかりでなくて、パン屋さんに入った途端、「只今から全品半額にいたします」とのアナウンスを聞くと、何とタイミングがよいのだろうと、一日元気で過ごせるような喜びを感じたりします。

 ルツ記2章には、やがて結婚する男女の出会いが記されています。すでに何度もルツ記を読んでいるならば、ここでルツとボアズが出会って結婚するのだというように受け止められますが、もちろん当時のルツもボアズもそんなことになるとは知らずに…というところです。

 「はからずも」(3節)、「ちょうどその時」(4節)ということばは、ここに描かれている出来事が見えない神の確かなご計画の中で、一日ずれてもならない、いや1時間ずれてもならない絶妙のタイミングで二人が出会うことを表わしています。けれども、「果報は寝て待て」と何もしないでいても、神が「棚からぼたもち」のように全部してくださるのかというとそうではありません。ルツはしゅうとめとの生活のために少しでも…と落ち穂拾いをしたいと、「みことばの光」によるならば、小さな一歩を踏み出したのです。

 何でも自分の手でコントロールできて、できるのだと思うような錯覚を、持ちやすい世にあるのですが、そうではない、人は1分も1秒も自分の意のままにすることはできないのです。
 「はからずも」「ちょうどその時」ということばに、人の高ぶりを戒める大切な神の心が届けられているように、受け止めます。

   
   


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