出エジプト記 23章14−33節
街路樹の下に植えられている野薔薇が、一輪また一輪と花を咲かせています。薔薇は比較的長い間私たちの目を楽しませてくれます。それぞれの家庭の庭の薔薇も華麗で美しいのですが、野薔薇もお気に入り。
この箇所は二つのことが記されています。一つはイスラエルの民が三つの祭りを行わなければならないという命令です。
「種なしパンの祭り」はイスラエルの民がエジプトを出る時に種なしパンを食べたことを記念するものです。この時教会はイエス・キリストの十字架をおぼえます。
「刈り入れの祭り」は、小麦の初穂を収穫する時期に行われます。後にこれは「七週の祭り」と呼ばれるようになります。教会はこの日を聖霊降臨日として祝います。
そして「収穫祭」です。春に始まるイスラエルの暦では第七の月の15−22日に行います。私たちの暦では9−10月であり、イスラエルでは今も「仮庵(かりいお)の祭り」として行われています。レビ記23章42−43節には次のようにあります。
「あなたがたは七日間、仮庵に住まなければならない。イスラエルで生まれた者はみな仮庵に住まなければならない。 これは、あなたがたの後の世代が、わたしがエジプトの地からイスラエルの子らを導き出したとき、彼らを仮庵に住まわせたことを知るためである。わたしはあなたがたの神、主である。」
主が自分たちに何をなさったのかを、当事者だけでなくその子孫たちも忘れないために祭りを行うというのは、私たちキリスト者も同じことです。しかしそれは、クリスマスやイースター、ペンテコステという大きな行事だけではないのだと考えました。日曜日にともに集って神を礼拝する、それはキリストの復活を記念する時であり、決して忘れることのできないことなのだと、ここから教えられます。