創世記 43章16-34節
雨の金曜日。市内のトラム(路面電車)と地下鉄、バスの一部はストライキで動かず、動いているバスが満員の客を運んでいました。自分たちの権利としてストライキをキチンとするというあたりに、うらやましさのようなものをおぼえました。けれども、そのために道路も渋滞。月に一度の子ども集会に遅刻してしまいました!
ベニヤミンとの再会が、どれほどヨセフの心を動かしたのかは、ヨセフの家(屋敷)に兄弟たちを食事に招くこと、奥の部屋で泣くこと、そしてベニヤミンには他の兄弟たちよりも五倍の食事が用意されたことなどに表されます。
このようなヨセフの態度を垣間見て、兄たちもこのお方には何かあるのでは…と勘づきそうなものですが、自分たちの前に繰り広げられる出来事の連続に驚きと恐れとが先に立って、そこにまで思いが及ばないのかもしれません。
恐れや不安を打ち明けた兄たちへの、ヨセフの家の管理者によることばが心に留まります。「安心しなさい。恐れることはありません。あなたがたの神、あなたがたの父の神が、あなたがたのために袋の中に宝をいれてくださったのです。」
このことばについて、尋ねられたら管理者が答えるようにと予めヨセフが教えたものだと説明もありました。兄弟たちにとっては、エジプト人の管理者からこのようなことばを聞くのは驚きだったのではないでしょうか。
恐れの中にいるときに、思いがけないところから神の慰めが届けられるのですね、そのような経験は、ヨセフの兄弟たちだけでなく、私たちにもある! と心から思えるのです。