創世記 ２１章２２−３４節
礼拝で一緒に歌った讃美歌に、「忍びて 春を待て 雪は解けて 花は咲かん」という歌詞がありました。冬から春の今にふさわしいと思いながら、歌いました。
２１章後半には、アビメレクとアブラハムの間に契約が交わされたことが記されています。
２２節の「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられます」というアビメレクのアブラハムへのことばが心に留まります。「あなたは善い人だ」とか「あなたは立派だ」ということばは互いの間に交わされるかもしれません。しかし、「神はあなたとともにおられます」ということばをかけられるアブラハムとは、どのような人なのかと想像します。
アビメレクはアブラハムに、神によって誓ってほしいと言います。アブラハムが神の前に誠実だということを知ったうえでの願いなのです。二人は契約を結び、アビメレクはペリシテ人の地に帰って行きます。
神が人を祝福されるというのは、その人の向こう側に見えない神をおぼえるということなのかもしれません。いわゆる「神がかっている」というようなことではなく…。
ベエル・シェバに植えたタマリスクの木は、アビメレクとの契約の記念としてのものだったのかもしれません。それは互いの間の契約ではありましたが、主がその契約の間に立っておられるということでした。
人と人とのもめ事や争い、感情的な対立は辛いこと。そんな時に、見えない神が間におられることを忘れないことが大切だと、教えられます。
