みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

旅立って…宿営

2011年03月11日 | 民数記
民数記33章1-14節

 しばらくの間、時刻表を購読していました。
数字だけの本のどこがおもしろいのかという人もいるのですが、これでなかなか楽しめるのです。
今、この寝台列車に乗っている人の中には、新しい職場に向かおうとして緊張して眠れない人も、悲しんでいる人も、成功して喜びいっぱいの人も乗っているだろうな、などと思うと数字の間に人間の息遣いが伝わってきます。(想像し過ぎ!)

 聖書には系図、箇条書きの記述などが散見されます。
「モーセの時代の神の民は、『…から旅立って…に宿営した』という朗読に耳を傾けるとき、一つ一つの地名にちなむ出来事、主の教訓と戒め、ご本性とみわざを、次から次へと思い起こしたことであろう」と、「みことばの光」にあります。

 一見無味乾燥に思えるきょうの箇所の行間に人間の生き死にがあることを、「旅立って…宿営」ということばの繰り返しの中から思います。旅立って宿営しつつ荒野の旅をした大勢の人々がいたのです。

彼らはどんな思いでテントを畳んだのだろう、再びテントを組み立てたときにはどんな問題があったのだろう、と想像してみようと思います。


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