霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

秋桜

2006-09-25 20:44:12 | 趣味
「秋桜」というと花よりもさだまさしの歌が先に来る。
オバサンもオジサンもさだまさしのファンで、花巻時代にコンサートがあった時に二人で聴きに行った。
丁度、宮沢賢治の生誕100周年記念イベントを開催していた年だった。
「宮沢賢治は随分昔の人のように思えるけど、あのきんさんぎんさんよりも年下なんだ、と思ったら急に身近な人に思えて来て、賢治さんとか賢さんと呼びたくなってくる」と言って笑わせていたが、そういう感性が魅力だ。

そのさだまさしが毎日新聞に11年前から「日本が聞こえる」というコラムを毎週一回書いており、初回から愛読者となっていた。
歌も聴かせるが文章も内容もなかなかなもので、切り口に独特の個性がありいつも興味深く読んでいた。
残念ながらその連載が今日で終わりとなった。一応、ダメモトで毎日新聞HPの「読者の声」に連載の継続を要望してはみた。

最後のコラムからの抜粋( 2006.9.25毎日新聞朝刊より)
僕は「世の中」という言葉を信じない。みんな「世の中」のせいにする。しかし、世の中なんてものは何処にも存在しない。自分に都合の悪いことを押し込むための、心のゴミ箱のようなものであり、自分の責任を回避するための「嘘」の別名であったりする。



写真の秋桜は、畑の周辺に自生しているもの。
コスモスは一杯咲いているので、得意の産直に出したいところだが、直ぐに花びらが散ってしまうので販売には馴染まないようだ。
ここの畑には、大豆、小豆、えごまを栽培している。
狸がエゴマの臭いを嫌うというので、大豆を獣害から守るため周辺にエゴマを配置した。それでも被害に遭う場合もあるらしいので、念のためデンボクも回している。
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肉体労働

2006-09-24 21:32:55 | 
コンバインで収穫したモミは写真のように人手を介在せずにトラック積み込み、乾燥機にも太い管に繋ぐだけで自動的に流し込まれる。
この方式の前は、コンバインで袋に貯めたモミを担いでトラックに積み込み、乾燥機まで運んで手作業で流し込むというやり方だった。
一日に200袋ぐらいを運んだことがあったが、夕方になると腰がふらついて来たものだった。
それでも、肉体労働好きのオジサンは、約25kgのモミ袋を担ぐ仕事が好きだった。
今は、人手で担ぐ必要がなくなり、コンバインを運転しているオジサンは汗もかかないが、逆にすごく寂しい思いをしている。

一方、オバサンは田んぼの隅の稲を刈ったり、溝を掘ったり、藁を立てたりと大忙し。
オバサン曰く「秋の農繁期は、畑の準備と稲刈りが重なるので春よりもキツイ」とのこと。



いつも夜は疲れでヨレヨレヨ状態となるバサンだが、朝には元気に仕事を始めている。これが日頃のオバサンのペース。
ヤセの方が肉体的には強靭なのかも知れない。

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タイムリーエラー

2006-09-23 21:31:18 | 
毎日稲刈り日よりの好天に恵まれている。お天道様に感謝、感謝。
今日は午後四時まで稲刈りをし、その後は産直への出荷準備をする予定でいた。
連休のため「道の駅」も来客者が多いので、このビジネスチャンスを活かさない手は無い。売れ筋商品をできるだけ準備しようと考えていた。
稲刈りは順調に進み、予定どおりに終えられると思った時に、予期せぬトラブルですべてが狂ってしまった。

脱穀したモミは順次コンバインからコンテナを載せた軽トラックに移し、それを乾燥機に入れるのだが、息子が運転するトラックが農道で脱輪し動けなくなってしまった。
そればかりか、積んだモミの重さで下手に動くと側溝に横転しかねない状況となっていた。
横転したら、収穫したばかりのモミがすへでオジャンになってしまう。その最悪の事態を避けるため、コンテナから手作業でモミを袋詰めし別の軽トラックに積み替え、積み荷を軽くしてからトラクターで牽引した。
このトラブルを解決するのに二時間程かかってしまい、もう薄暗い時間帯となっていた。

売上げ確保という意味では大きなチャンスを失ったが、、怪我や物的損失の無い事故で済んだことを素直に歓ぶべきかも知れない。

今回の事故は、7月にオジサンの起こした脱輪事故と同じような態様だったが、前回と異なり広い農道だったこと、百姓にとっては命の次に大事なモミを沢山積んでいるトラックを運転していたこと、の双方を考慮すると重過失のそしりを免れないものだった。

それでも午前中の事故であれば何とか挽回できたのだが、終盤でのタイムリーエラーで勝負は決まってしまった。



新しいコンバインを運転するオジサンの「晴れ姿」よりも、お空の「晴れ姿」に焦点をしぼったオバサンの傑作。
この田んぼのモミを運ぶ途中で事故が起きた。
脱輪したトラックを救出するノウハウは前回の事故で学んだので、モミ下ろしには手間取ったが、牽引による救出はアッサリと済ますことができた。
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稲刈り

2006-09-22 20:48:24 | 
昨日の試験運転を経て、いよいよ今日から稲刈りが始まった。
「女房と畳は新しいものが良い」というが、畳に限らず何だって新しいものがいいに決まっている。
新しいコンバインの運転は実に気持ちの良いものだった。
旧機種に較べると半分の大きさとなり、パワーも処理能力も低くなったが我が家の稲刈りにはこれで十分だ。
旧機種は「蟻をつぶすのに象をつれて来た」という例えがピッタリするぐらい不釣合いに大きかった。
半分になったのは大きさだけではなく、調達費用も半分になった。それで浮かせた資金をバックホーに充当できたのが大きい。

オバサンと違ってオジサンは滅多に写真に登場しない。今日は数少ない出番の日。颯爽と新しいコンバインを操作する姿を紹介する予定でいた。
しかし、不慣れなため些細な機械トラブルで撮影前に今日の稲刈りは中止となってしまった。



写真はトラブルで停止したコンバイン。あと一往復で二枚目の田んぼが終わるところだった。一時間ほどで解消したのだが夕方近かったので残りは明日に延期した。
手前に立ててあるのは稲藁。牛の飼料や牛舎の敷き藁等に利用するため、半分の藁は切らずに結束し、田んぼに立てて乾燥させる。
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札束攻勢

2006-09-21 22:11:17 | 
水はけの良くない田んぼは、周囲だけではなく中を割って刈り取り、溝を掘ってやらなければならない場合もある。
オバサンは稲刈り前に、こんな大変な作業を毎年やっている。
これだけ苦労したからと言って米が高く売れる訳では勿論ない。
単に労力が多くかかった米を生産しているだけだ。

誰も褒めてくれない余分な仕事を解消するには、田んぼに暗渠や明渠或いは土盛り工事をする必要がある。
そんなことから「清水の舞台から飛び降りる」つもりで、バックホーを調達することを決めた。
米作りの採算ベースを考えたら手の出せる機械ではないが、田んぼ以外にも休耕田を畑に転用するための側溝掘りや堆肥の積み替え、圃場の整理等にも活用できるので、高い機械ではあるがそれを上回る効用が期待できる。

人手でやったら気が遠くなるような大変な作業を容易にこなすので、「お金で時間を買った」とも思っている。



この秋は、コンバインの更改、バックホーの購入のほかにピニールハウスを一棟増設する予定だ。
札束が羽を付けて飛んで行く。

出来レースとなった自民党の総裁選は、札束が飛び交ったという話しは聞かなかったが、我が家ではこの秋に「札束攻勢」をかけて自立経営のための改善に取り組む。
その結果が、丁と出るか半と出るかは「神のみぞ知る」。
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