霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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夢のまた夢

2007-03-15 18:56:00 | 景色
我が家の山には殆んど杉を植えている。国の振興策にのって真面目に植林してきた成果である。
しかし、今となってはそれが裏目に出てしまった。
用材としての価値が無くなった杉山は、四季折々に大きく変化する広葉樹と異なり無味乾燥な感じがし、生態系への影響も含め環境上問題が多い。

ここ数日、杉が植林されずに広葉樹の林が残っている山で下草刈りをしている。
この冬の山仕事は先月で終わりとしたのだが、天気が冬に逆戻りし田畑の仕事がストップしたので、これ幸いと好きな山に出かけている。



本来であればホダ木に活用すべき林だったが、ホダ木とする適期を失してしまい放置されたままとなっていた。
数少ない貴重な雑木林で、なおかつ南斜面なので環境にも恵まれている。
この山を「タラノキやコシアブラの林にできたら」と夢を描いている。
ここなら、杉林の片隅に申し訳程度に育てているのとはスケールが違って来る。

米は供給過剰、野菜はあまり売れない。
それなら、趣味と実益を兼ねて山菜の採れる環境づくりでもして楽しむしかない。

しかし、大きくなった木を切り倒すのは環境保全上好ましくないということを先日学んだばかり。
山菜栽培とどう調和させるかがこれからの課題となる。

木の下には細い竹が密生しているので、まずはそれを刈り取らなければならないし、太い藤にグルグル巻きされているものも多い。
それらを片付けるだけでも当分時間がかかりそう。

この山菜の楽園づくりは「夢のまた夢」に終わる可能性がある。
コメント (4)
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