霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

白鳥

2007-03-01 18:23:16 | 景色
日の出の頃に、白鳥の居る堤に行って見た。
22羽が「クゥ、クゥ」と小さい鳴き声をあげながら水の中を泳いでいた。
日によって数が異なるので、ネグラは一ヶ所だけではないようだ。

飛び立つシーンを間近で見たかったのと、どのような合図を送ってグループが一斉に行動開始するかにも興味があった。
もう三月なので北に向けて旅立つ日も近い。
今日確認できなければ来年までオアヅケとなる可能性もあると覚悟を決め、寒い中で30分余り待った。
しかし、皆で悠然と堤の中を右回りに大きく旋回しているだけで出発する気配が無かった。

諦めて家に戻ろうと50mほど歩いた時に、鳴き声が少し高くなったと思い振り返ったら、続けざまに二つのグループが飛び立って行った。
直ぐにシャッターを押そうとしたが、慌てたためカメラが手に付かず、チャンスを逸してしまった。

(離れてしまってからようやく写した第一グループの写真)


堤に戻ったら、まだ7羽が残っていたので今度こそと待ち構えた。
最初は、先ほどと同じように何事も無かったかのようにゆったりと泳ぎ回るだけだった。
ところが、堤の西側端に移動した時に、鳴き声が少し高くなり白鳥達の雰囲気が一変した。
「あっ、飛び立つ」と思った瞬間に、次々と東に向って水の上を滑走するようにして飛び出して行った。

素晴らしい瞬間であったが、何せカメラメンは腕が悪いしカメラは安物。
傑作が撮れる訳がない。
写真はお粗末なものとなったが、待望の飛び立つ瞬間に立ち会えて大満足の朝だった。



「桃源郷」も今の時季は薄茶色の枯れ草だけが目立つ砂漠のような景色。
緑の美しい景色を背景に白鳥が舞う姿を見てみたいといつも思う。
しかし、それは男が「妻を二人持ってみたい」と願望するのと一緒で、気持ちはヨ~クわかるが、実現不可能な欲張りというもの。
コメント (6)
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