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東浩紀『訂正する力』

2024年02月01日 22時02分39秒 | 文学
東浩紀『訂正する力』(朝日新書)を図書館で借りて読んだ。
おもしろいことを言っているような気もしたが、早口で話されたような感じでするすると話がすすんでいき、強く頭に残らないままに読み終わってしまったように思う。
テレビドラマ『不適切にもほどがある!』は昭和と令和が描かれ、昭和が良かった、いや昭和はひどかった、令和もけっこう酷い、という感想を抱くのだが、令和をいきなり昭和にすることも出来ず、そんなことをするべきでもない。昭和の良さがあるのならば、それを令和の現実のなかで取り入れていくしかない。そういう永遠の微調整のようなことをやっていくしかないのだろう、そんなことを思った。
あちらとこちらのどちらがいいか、というようなふうに最近は話が進みがちだが、そんなことの結論を出しても意味がないので、訂正していくしかない、というような話かと思った。
読み易いが話がいろいろ移り変わり、あまり頭に残らないところがあるなと思った。

吉本隆明が、自分は意見を変えたときはそれが熱心な読者にはきちんと分かるように書き残すようにしている、と言っていたことをふと思い出した。
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